別れ
人は出会いと別れを繰り返しながら生きている。別れが全て悲しいとは限らない。卒業なんていう、節目の別れだって存在する。しかし、突然の別れというのは哀しいモノだ。単なる顔見知り程度の関係であったとしても……………★★★★★★★★★★その爺さんが姿を消したのは先月初めのことだ。いつの頃からか、ソコに住み着いた爺さんだった。うさんくさい爺さんだった。いなくなると、気になってしまうモノであるが、誰に訊くこともなく1ヶ月が過ぎようとした今朝、旅に出たと知らされた。会話もなければ、会釈もない、どちらかと言えば白い目で見ていた爺さんはもういない。ちょっと悲しく、少し哀しい。★★★★★★★★★★人は出会いと別れを繰り返しながら生きている。