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元鉄道オタクの無駄遣いツアーin広州-武漢。
日本とドイツの技術支援を受けた中国の高速鉄道はもの凄い勢いで拡大している。そして12月26日、ついに世界で1番速い新幹線が広州-武漢に登場した。 記念すべき開通初日、気が付いたら私は広州北駅発の新幹線(漢広高速鉄道)に乗っていた。(笑) ↑車内の液晶画面で速度表示がされ、そのたびに車内の乗客から歓声が・・・(笑) 【広州→武漢】 さすがに新聞やニュースで発表されたせいか、この日の列車は殆どが満席。切符を買えないで駅前でダフ屋を捜す人もちらほら? 朝9時の列車はメディアも注目する始発列車で、関係者幹部も参加して盛大な出発式が行われたらしい。さすがにこの切符は買えなかったが、10時20分発のノンストップの最速列車の切符をゲットした私はドキドキ。1069kmをたった2時間57分で結ぶというからどんなに速いか想像も付かなかった。8両編成で1ユニット、それを2ユニット連結して走るのは日本の新幹線に似ている。 出発は予定より2分早い10時18分?日本じゃ予定より早く出発するのはあり得ないけど、中国では、「全員乗ったか?じゃあ、早いけど行くかぁ!」てな感じ。 前の列車も特に問題もなく順調に運行しているらしい。列車は静かに滑るように走り出し、車窓の風景はどんどんスピードを上げて後へ消えてゆく。デッキ通路の上にある電光掲示板にはリアルタイムで時速や気温などが表示されるが、アッと言う間に100km/hを越え、200km/hもスムーズに突破。乗客の中国人たちも通路に集まってきて表示される時速に歓声が上がっていた。そして10分後には日本の最高速度である300km/hを軽々と破っていった・・・ 私の心配をよそに列車は順調に走り、ついに最高速は350km/hを突破。 国家プロジェクトゆえ、用地買収などは朝飯前で、線路は定規で書いたように一直線。トンネルや鉄橋などが多く、カーブは殆ど無い。民家も少なく、これなら騒音にも気兼ねなくスピードは出せる筈だ。 一方車内は新幹線を使って旅行に行く団体さんが殆ど。お喋り+飲み食い+トランプなどのゲームで大騒ぎ。なんだか修学旅行の団体さんと乗り合わせたような感じで、うるさくて少々がっかり。車内販売は飛行機の機内で食事を配るカートで飲み物や食事などを販売している。 13時間過ぎ、まだ20分は掛かるはずなのに、車内放送でもうすぐ武漢に着くことが告げられた!そして徐々に速度が下がり、武漢駅のホームに滑り込んだ。予定時刻より5分も早く到着。2時間52分で到着した(驚) ところでこの駅はどうやら武昌でも漢口でもなく、新しい駅だった。しかも町中からかなり離れた人里離れた荒野のど真ん中に駅はあった。駅舎もまだ完成しておらず、マンション工事現場の中にあるモデルルームのような印象を受けた。 駅前に出ると、団体さんは観光バスが用意されていて、吸い込まれるように消えていった。残った個人客は数少ないタクシーか、乗り合いバスしかない。結局私は乗り合いバスで市内まで1時間以上の旅をしてホテルへと向かった。 武漢の気温は広州より随分低く、昼間は11℃、夜は-2℃。夜半には雨がみぞれに変わったほど。持ってきたヒートテックを2枚重ね着したお陰でトレーナーとヤッケで平気。中国人は「寒くないの?」と聞いてきた(笑) 【武漢→広州】 予想に反し、車両は昨日と同じシーメンス社のもので、どことなく欧州の顔をしている。出来たら日本の「のぞみ」に乗りたかったが、まあいいか? 昨日よりやや空いている。偶然昨日も今日も3人席の窓側の座席だったので景色を眺めるには最高の場所。隣は空席なのでリラックス。 13時40分より2分早く出発。(←中国らしく全員乗ったらすぐ出発?) 滑るように走り出すと一気にスピードを上げて行き、アッと言う間に300km/hを突破。10分後には352km/hを記録していた。 途中リラックスし過ぎてついうとうと・・・。 途中何箇所か停車したが、いづれも予定より早く着いている。時速350kmは常時ではないので、表定速度にするとこの列車は356km/hで1069kmを走ることになる。ん?なんだか変だぞ!発表では1069kmと言っているが、3時間で走るには平均でも356kmで走る必要がある。恐らく1069kmは在来線の営業距離を指すのだろう。(日本の新幹線も営業距離は在来線と同じ) 17時20分、予定より5分早く広州北駅に帰ってきた! マル2日間、乗り鉄で興奮したせいか、帰りの電車では不覚にも寝てしまった! 世界最速の列車はいづれまた中国のどこかで登場するだろう。 次の目標は世界で最高地を走る青蔵鉄道(青海省西寧からチベットのラサまで)に乗って標高5000m超の場所を通ってみたい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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