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2009.01.26
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テーマ:愛しき人へ(908)
カテゴリ:父の麦わら帽子
娘がまだ小さい頃、夫婦で、よく海外旅行に行った。
娘たちは、私の父と母があづかってくれた。

娘たちを連れて、父は、親戚に行き、そこで言った。
「孫が大きゅうなって、成人するまでは、ワシは、死なれん。
娘夫婦が、海外で事故にでも遭ったら、この子らが孤児(みなしご)になる。
せめて、成人するまでは、ワシは、生きにゃぁ、ならん。」と。

父のいとこは、母親が早く死んで苦労したという。
自分の孫をそんな、かわいそうな目には合わせたくない。
父は、そう言ったという。
父の死が近づいた頃、親戚の人から聞いた話だ。

上の娘が、結婚したのが昨年の1月26日。
そして、その1ヶ月後、の2月26日、孫娘の成長を確認したかのように、父は死んだ。

「○○ちゃん、結婚したんよ。1月26日に・・・。わかる?」
2月1日に入院して、しばらくして、どんどん、弱る父に私は言った。
「・・・・。」父は、もう声も出ないほど弱っていたが、頷いた。
お父ちゃん、あなたの、孫娘は、きれいな花嫁だったよ・・・。
花嫁の妹の着物姿も、きれいだったよ・・・。

結婚式に出て、スピーチをしたがった、父に冷たく断った自分を今、責めている。

昨年、1月26日は、長女の結婚披露宴のあった日。

そして、昨年2月26日に89歳で死んだ、父の月命日。
母と妹と私で、静かに父をしのびます。
■2003.01.26
●削除してしまったので、もう一度アップします。
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◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★1月22日*読み書きそろばん、ぼけ、つっこみ/骨正月/仕舞う*UP
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Last updated  2009.01.27 09:19:18
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