テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:映画
おとったん、ありがとありました。 終戦から3年後の広島。 図書館に勤める美津江(宮沢りえ)は、たった一人の家族だった父親を原爆で喪い、生き残った自分に負い目を感じながら暮らしていた。 ある日、原爆の資料を探しに図書館を訪れた青年(浅野忠信)と出会い、互いに惹かれ合うが、美津江は「うちは幸せになってはいけんのじゃ」と自分の心を塞ぎ、青年の誘いを断ろうとする。 そんな娘を見かねたのか、その晩から美津江の前に父・竹造(原田芳雄)の幽霊が現れ始める。 “恋の応援団長”を名乗る竹造は、あの手この手で娘の心を開かせようとするが…。 いやー、宮沢りえ、きれいだったー!! 勤め先から帰って来た時の白いブラウス。 普通に襟のついたもので、袖はフレンチ。 何も足さない、何も引かないというシンプルな美。 家に帰って着替えたのは、白い開襟シャツにモンペ。 他にも、こんな服が欲しかったというような服ばかり。 監督は、戦争をテーマに市井の人の姿を描いてきた、黒木和夫。 原作は、かの井上ひさしとくれば、面白くないわけがない。 父親に先日、亡くなった原田芳雄、娘が宮沢りえ。 ストーリーは、ほとんど、このたった二人だけで進む。 舞台のほとんどが、広島で半焼した、親子の家。 これの作品は、1994年、「こまつ座」で初演されたものだ。 原爆で死んでいった友人たちを思い、自分だけ生き残っていいのかという思いになる美津江。 また、彼女は、被爆者として、発病するのではないかという不安もあった。 テレビで同じようなことを東北の人が言っていた。 町ごとなくなってしまい、運よく、生き残った人は、自分だけが生き残ったと言っていた。 福島の原発事故で、将来、ちゃんと子どもが産めるのかという人もいた。 戦争と地震という違いがあっても、同じ思いに違いない。 そんな重いテーマを井上ひさしは、笑いを織り交ぜながら進めている。 広島に原爆が落とされた8月6日にみられたことがは意味あることだと思う。 毎年、上映してもらいたいものだ。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2011年8月7日*父の麦わら帽子:ふるさと遠く/七日盆* ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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