テーマ:映画館で観た映画(8418)
カテゴリ:映画
6年間育てた息子は、他人の子でした。 学歴、仕事、家庭といった自分の望むものを自分の手で掴み取ってきたエリート会社員・良多(福山雅治)。 自分は成功者だと思っていた彼のもとに、病院から連絡が入る。 それは、良多とみどり(尾野真千子)との間の子が取り違えられていたというものだった。 6年間愛情を注いできた息子が他人の子だったと知り、愕然とする良多とみどり。 取り違えられた先の雄大(リリー・フランキー)とゆかり(真木よう子)ら一家と会うようになる。血のつながりか、愛情をかけ一緒に過ごしてきた時間か。 良多らの心は揺らぐ……。 6年間愛情を注ぎ、育ててきたわが子が、もし他人の子だったら? 突然、過酷な現実にさらされた2組の夫婦の姿を映し出すヒューマンドラマ。 『誰も知らない』の是枝裕和監督が、福山雅治を主演に迎えた深遠なドラマは、第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されるや、審査員賞に輝いた。 自分の血を継いだ方を選ぶか、産まれてから過ごした時間を選ぶか・・・。 どちらも、無理なことだ。 辛いだろうな、当事者は・・・。 中でも、わけも分からず6年間育った家や両親と思っていた人たちと別れる2人の子どもの不安さは いかばかりかと思う。 リリー・フランキー夫婦の家はどこの設定なのだろうか? 「病院から新幹線代が出るから・・・」というセリフや関西のなまりが入っているが・・・。 野々宮慶多役の子、普段からおとなしい役どころで、不安気な表情が痛々しい。 でも、この子、芸歴が長い。 2006年生まれで2011年には福山雅治のPVに出ているとか。 おとなしすぎるほど、おとなしい性格の子の役だけれど、素顔は社交的だそうな。 だから、あの不安気な表情は、役になりきっていたのかとビックリ! リリー・フランキー夫婦に育てられた琉晴役の子もすごい。 今回が俳優デビュー作なのに堂々として自然は演技。 琉晴の弟役の子も、自然過ぎるわ。 映画の最後の方に、慶多を追いかける福山雅治。 途中で道が2つに別れる。 すると、福山は、下の道から追いかける。 これまでは、上からものを言っていた父親が、子ども目線に立とうとするかのように・・・。 別れていた道がまた一つの道になる。 われても末に逢はむとぞ思ふ という短歌のような道・・・。 ■私が見た是枝監督作品■ ■花よりもなほ■ ■歩いても、歩いても■ ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2013年10月8日*「大大阪モダン建築」* ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.12 09:09:58
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