テーマ:環境問題(27)
カテゴリ:時事ネタ・主張
2015年1月15日の日豪EPA発効が決定 。
日本とオーストラリアの間で関税が引き下げられた。 オーストラリアから輸入する時に牛肉にかかっていた税金が下がると、値段が下がり、消費者もこれまでより安く買えるとか・・・・ ■スーパーでは、さっそく安売りをするところもある。■ そのニュースを聞いて、 「嬉しいです」と喜ぶ市民をテレビは映していた。 しかし、喜んでばかりいていいのだろうかと思う。 関税が下がったことによる不利益を考えてみた。 ●仕事。 今でさえ、日本産の牛肉は50%を割っている。 価格で太刀打ちできない日本の生産者は、やめざるをえなくなる。 すると、牧場で働いていた人の仕事がなくなる。 牛を輸送する人の仕事がなくなる。 と畜場での仕事がなくなる。 沢山の人の仕事がなくなるのだ。 それに伴い、それらの技術もなくなる。 ●どこの国も自国優先だ。 アメリカが雨が不足して、オーストラリアの牛肉を輸入しているのだそうだ。 また、オーストラリアの砂漠化が進行しているというのを聞いたことがある。 今は、輸出できる牛肉があっても、いつ自国のためだけという生産量になるか分からない。 どこの国もまず、自国優先。 余ったものを輸出する。 ●エネルギー問題。 問題はまだある。 それは輸送にかかるエネルギーだ。 遠く離れたオーストラリアから肉を運ぶために、どれだけのエネルギーを使うことか。 どれだけ、CO2を出していることか・・・。 「地球規模で考え、地域で行動しよう!」 という環境問題のスローガンがある。 今回のオーストラリアの牛肉が安くなるという問題から地球規模の問題が見えてくる。 穀物自給率32%の食料輸入大国で暮らしている私たちは、 自分の口に入る食べ物が、どのようにして生産されているか知ることが とても難しい状況にいます。 国内の農業は、環境を保全し、安全な食べ物を生産する、本来の姿から、ますますかけ離れつつあります。 エネルギーを大量に投入し、薬づけにされて生産され、 長距離輸送される食べ物は、私たちの体を蝕むばかりか、 産地の生態系を破壊し、砂漠化をさらに進めているのです。 このままでは肥沃な大地やそこを耕す人の技術すら失われてしまいます。 生態系のなかで、行きつづけていくために、私たちは何を食べていけばいいのか、 どう生産し手に入れてゆけばいいのか、 できるところから考えてみましょう。 「地球を救う127の方法」より 「地球を救う127の方法」は、1990年、今から13年前に作られたパンフレットです。 ------------------------------------------------- 60.肉食は飼料として穀物を多量に消費する(1kgの牛肉のために20kgのとうもろこし!) のでできるだけ野菜中心にした食生活にする。近海魚や豆をタンパク源として活用する。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.01.16 01:25:21
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