テーマ:映画館で観た映画(8425)
カテゴリ:映画
![]() はじめまして、<世界>。 ママ(ブリー・ラーソン)と5歳の誕生日を迎えたジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)は、天窓しかない狭い部屋で暮らしている。夜、二人がオールド・ニックと呼ぶ男がやってきて、服や食料を置いていく。 ジャックはママの言いつけで洋服ダンスの中にいる。 ママは「息子にもっと栄養を」と抗議するが、半年前から失業して金がないとオールド・ニックは逆ギレする。 さらに真夜中にジャックがタンスから出てきたことで、ママとオールド・ニックは争う。 翌朝、部屋の電気が切られ寒さに震えるなか、生まれてから一歩も外へ出たことがないジャックに、ママは真実を語る。 ![]() 子役時代から数々の作品に出演し、『ショート・ターム』で注目を浴びたブリー・ラーソンが、息子と共に生き延びようとする母親を演じる。 監督は被り物をしたバンドマンを描いた『FRANK フランク』のレニー・エイブラハムソン。 ![]() 映画では、「部屋」の中で子育てをしている。 「部屋」の中で妊娠させられ、出産しての子育て。 父親である誘拐犯の子であれば、憎いだろうと思うけれど、彼女はこどもを愛した。 ジャックがいたから、これまで生きられたのかもしれない。 ジャックは、今は、子どもで、なにも分からないけど、大きくなってから、自分の父親のことに 葛藤するんだろうと思うと胸が痛む。 「巌窟王」のように死んだふりをして、じゅうたんの中に巻かれて脱出する5歳のジャック。 ![]() ママとたったふたりだけの世界にいたのに、多くの人がいて、現実が分からないのだろう。 ママも精神的に疲れていて、少しのことにヒステリックになる。 父親も連れて帰った孫が、誘拐犯の子どもであることが許せないのか、素直に喜べない様子だ。 ママが入院して、生まれてはじめて、ママ以外の人と一緒に暮らすことになったジャック。 それを暖かく見守るジィジとバァバ。 あるときジャックが急に 「バァバ、大好き!」と言った時は、泣けてしかたがなかった。 17歳の高校生の時、誘拐され、5歳の子どもを連れて抜け出す・・・。 抜け出してからも、続く拉致の傷跡が消えるのはいつだろう。 ■第88回アカデミー賞■ ■主演女優賞★ブリー・ラーソン 『ルーム』 ■作品賞■監督賞■脚色賞にノミネート作品 ・・・・・・・・・・・・ ![]() ![]() ![]() にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・ ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.04.18 13:56:15
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