000000
ホーム \| 日記 \| プロフィール	【フォローする】【ログイン】

染屋の独り言

[夢放浪] カテゴリの記事

全93件 (93件中 1-50件目)

1 2 >

今年もロームのイルミネーション

今年も年末恒例のロームのイルミネーションが点灯されています。昨夜、忘年会帰りに立ち寄ってきました。土曜日とあって人出は多かったですが、道に溢れると言う程ではありません。写真は沢山撮っていませんが、その中でも一枚だけ見て頂きます。こちらではもう少し御覧頂けます。一企業の社会貢献として毎年開催されるのですが、費用はかかるでしょうね。電子部品のメーカーとして使われている電球は全て発光ダイオードだと思います。有難い事です。写真の掲載はあと１枚か二枚。有料プランもあるのですが、金を払って横に関係の無いＣＭが入るのが気に食わないので、多分ジャンプするでしょうね。

2010年12月12日

コメント(0)
集中する事で夢を実現

宝くじや競馬などは元から利益をふんだくられたギャンブルですから、普通に買っていては勝つ道理がありません。たまたま勝つのは幸運の神様がこっちを向いてくれていたから。パチンコもそれに似て勝つ事は果てしなく偶然に近いものだと思います。トータルで勝っている人はそれなりに努力しています。宝くじでは滋賀県から大阪の梅田まで買いにいく事で何回も高額賞金を獲得した人がいました。運のいい売り場に集中的に買い込むのだそうで、使う金もはした金ではありません。何十万と買うのだそうだと聞きました。真似は出来ませんが。トータル大黒字。競馬でも幾つかの方法があるそうですが、私の気に入ったのは出走前のパドックで出走する馬をじっと見つめると言う方法。何も考えずに馬だけ順にじっと見つめるだけ。集中して。表情や体型、肌の艶を。そして何か感じた馬を買うのです。その方は数ヶ月で黒字に。ずっと黒字は続いているそうで、これなら真似が出来るかも知れません。しかし、競馬に興味のない私にはやる機会はなさそう。パチンコでは前にも書いた事が有るかも知れません。先日、ちょっとお見かけしたので、書いてみます。その方は「描き屋」さん。参考の物を見ずに、すらすらとこちらの希望する模様を描いてくれます。図案が頭の中にインプットされている様です。催事に出かけてお客様の要望に合わせてその場で色紙に絵を描きます。その絵を気に入ったお客様の染帯をそこで受注すると言う訳。猫でも犬でも、桜や梅など何でも御座れ。美しいキモノに二ページにわたって紹介されれた事も有ります。我が事の様に嬉しく切り取ってファイルに保存した事も。素描専門の職人さんと言うか作家なんです。こういう作家さんの知人が何人かいますが、あっという間に色紙の一枚を描き上げてしまいます。得意先の催すお遊びの集まりには良く一緒していたのですが、何でも遊び事は上手でした。その人と先年久しぶりに出会うと、頭はまっつるてん。仕事が無くなってパチンコで「飯を食っている」と言います。何でも、もの凄く集中しないと勝てないそうで、そのせいで頭の毛が無くなったとか。先日見かけた時も、毛が生えた様子はありませんでした。毛が抜けても集中して三十万円代の収入が得られるなら、これも生活の為には良い方法かも知れません。開店前にパチンコ屋に並ぶ若者達の姿が目に浮かびます。

2010年11月30日

コメント(0)
京都にジーンズの着物専門店が

ジーンズの様に気楽に着物を着ましょうと言う事で、デニムの生地を使った着物の専門店が京都にオープンしました。場所は北野の上七軒、京町家の綺麗なお店です。休みが変則なので確認してから行かれた方が良いみたい。お店の名前は「このしまや」西陣のお召の織元がオーナーです。ダメージ加工、やホワイトデニム等の生地を揃えて女性用は５種類、男性用は何と７種類もあります。ブランド名は「でにむどす」洒落ていますね。生地は全てデニムの里、岡山県倉敷市児島で生産されたものを素材にしています。ジーンズの様に型紙を使って裁断、縫い目を見せる縫製だとか。そんな訳で洗濯機で洗濯もＯＫ。こんな着物に似合う小物も揃えていて、新しい着物の着方を提唱しています。面白いスニーカー草履もあります。価格は三万一千五百円から五万六千七百円まで。既にホムペも出来ていてこちらです。着物業界にとって良い刺激となって欲しい物です。

2010年11月18日

コメント(0)
遊ワンの行灯と刺繍の金糸

今日は全く関係のない二つの話題に付いて。先ずは工房の新行灯。今回は「遊ワン」御覧下さい。露天風呂で紅葉狩り、お酒を楽しんでいます。この行灯、外国人には人気で大声で笑いながら撮影していきます。話は変わって、着物通には面白い話を仕入れてきました。工房で刺繍を依頼している職人さんは刺繍作家、我が友人で今日は縫紋を依頼してきました。彼が今仕事に掛かっていたのは帯。先年、フランスで亡くなった截金（きりがね）の人間国宝「江里佐代子」さんをご存知ですか。人間国宝としては最も若く認定された方です。截金とは何枚も重ねた箔を細く切って線状にし、筆先に付いた糊を付けながらあたかも筆で書く様に箔を貼付ける技法です。その多くは仏像や仏画の仕上げに金の線として使われます。彼女はその技法で違う分野でも創作活動をしたのです。今日、刺繍作家のやっていたのは彼女の作品から図案を転写したもの。私は彼に著作権で問題は出ないの？と聞きました。すると彼は「江里佐代子」さんの兄弟からの注文で縫いをしているのだと応えました。截金を素材にした柄は丸い華紋。金泥で描かれた図に従って数種の金糸で刺繍をしていました。前に置いてあったのはプラチナ糸。合成樹脂の薄紙に蒸着したものを細く切って絹糸に絡めて出来ています。黒く光ったいぶし銀をよりいぶした様な色合いは糸そのものが重厚です。昔は、薄い和紙に叩いて薄くした箔を貼付け、細く切って絹糸にからめたそうです。和紙は短いものしか作れなかったので、それを繋ぐため節があるのが当たり前だったとか。今でもあるそうですが、数は減ったそうです。硫黄に触れると変色する銀もありましたが、今ではコーティングまでされて変色する事はずっと減ったそうです。高価な金属を使った金糸は随分高いのですが、その分質感は高め。こんな糸を使った作品を作ってみたいと思いました。

2010年10月13日

コメント(0)
遊にゃん、遊ワン、おニュウのポストカード

遊ワン、遊にゃんの新しいポストカードが出来ました。素材は手漉き和紙。顔料で水彩画の様に描き上げました。作者はいつもの様に修行中の息子。御覧下さい。右は遊ワン、アラジンの魔法使い。左は遊にゃん、忍者。話は変わりますが、体重が減ってきました。どうも鍼が影響しているみたい。1.2キロ減量。鍼の先輩である家内は5キロの減量。先生に言わせると5キロ位は普通だとか。不思議。

2010年10月07日

コメント(0)
初体験、我慢の炎熱地獄

仕事柄なのか私には慢性の腰痛があります。以前は定期的に整体に通う事もありました。しかし、転居を機にそれも遠ざかっています。整体もマッサージに近いので気持ちが良いのですが、治療効果は短期間の様です。家内は肩こりが持病という体質で転居した後も整体を続けていました。近くの治療院に替わってたのですが、そこは中国の方の施術。人が代替わりするとルーズになってそこも止めてしまいました。すると、住まいの直ぐ近くに鍼灸接骨院があるのに気が付きました。家内はお灸が平気。私が千年灸をすえていたのです。「お父さんもやったら」という家内の言葉には完全に拒否。家内の背中には薄くなりましたがお灸の跡が残っています。可成り、きついお灸だった様です。この鍼灸接骨院、保険が利きます。整体より遥かに安い治療費で、それも効果は長持ち。今では持病の肩こりを感じなくなっています。更年期障害も徐々に効果が現れてきた様子。それを見た私はこの治療院へ行ってみる事にしたのです。以前、骨にヒビが入ったとき、梁治療でえらい目に遭った経験があるので家内の勧めを拒否してたのですが。家内の効果を見ると試してみたくなったのです。先週の火曜日は深部に刺した鍼に通電する治療でした。次の日は大した効果も無いと思ったのですが、その後調子がぐっと上向いてきました。歩くとお尻の辺りまで鈍痛があったのが無くなっています。これは効果があるかも知れないと勇んで今日も行ってきました。始めは先週と同じく鍼に通電する治療だったのですが、その後何やらカチッと音がし始めました。もしかして。家内には完全拒否していたお灸かも知れないと思うと、恐怖心と何れだけ我慢が出来るかという期待感で何やらワクワク。結構沢山のお灸を貼付けている様でした。すると暖かくなったと思った次の瞬間、背中が火事。男だ、声を出すなの気持ちを腹に。火事場は次々に広がっていきました。しかし、精一杯広がったと思うと同時に、最初に熱かった部分から早くも冷め始めた感覚がしてきました。精一杯の我慢で持ちこたえられる程度だったのです。あれほど拒否していたお灸ですが、何とか我慢が出来ました。先生は腰の張りが取れてふにゃふにゃになったと。夜に風呂に入りましたが、少し赤くなっている所もあり、湯船では少しヒリヒリも。湯船で腰を上げてゆすってみても腰の痛みは消えています。痛いだけの効果はあった様子。来週も予約しています。怖さと期待で変な気分です。

2010年09月21日

コメント(6)
精進料理　慶月

先日有馬温泉郷にある精進料理の「慶月」に行ってきました。古泉閣と言う温泉旅館の一角にあります。岐阜の高山から素材を仕入れ高山風の精進料理だそうです。コースでお願いしたのですが、配膳のタイミングが絶妙。それぞれ凝った料理が出されます。野菜の旨味や甘味を上手に引き出していて美味。ただ、食前酒に出された梅酒は甘過ぎましたが。少しづつしか出ないのですが、終盤には満腹。デザートを残す事になりました。尤も、食べきれない家内の分も口に入ったからかも知れませんが。久しぶりに腹がどんと出る程食べました。慶月さんの入口。ここ慶月さんの料理に￥１,０００をプラスすると古泉閣の大浴場に入浴出来ます。腹ごなしに庭を散歩しました。面白いのはバンガロー風のコテージがある事。関西の普通の温泉では余り見られないのですが。温泉宿で一番嫌なのが仲居さんがウロチョロする事。部屋食も好きではありません。これは良い！大小六棟ぐらいあった様です。その付近にはこんなものも。プールです。勿論水着着用。手前右にはジャグジーが。庭園は広いのですが回遊式にはなっていません。庭園から本館を眺めると綺麗ですが普通の温泉ホテル。山手にあるので窓からの景色は絶妙だと思います。この後六甲山へ。高山植物園の花群は本家のブログで紹介する予定です。こちら。

2010年09月07日

コメント(2)
暑気払い？　京の七夕

酷い暑さや不況、千三百年の奈良、それに千円高速など色んな条件が重なって京都は観光客が減少したそうです。工房の前を歩く観光客は本当に少なく感じます。日中は歩いていられませんからね。そんな中で京都では「京の七夕」が始まりました。今年は堀川の遊歩道も会場の一角を占めます。本来夜の催しなんですが、昼間に通ったので会場の一部を撮影してきました。夜の部も行く予定にしていますが、日は未定。先ずはご覧下さい。モニュメントが置かれています。せせらぎが戻った堀川は風情があるにも拘らず、歩く人は少なめでした。こんな催しを機に散策する人が増えると良いと思います。ガードマンが散策中。こちらは七夕飾り。下へ降りてみました。ライトアップされた夜は美しいでしょうね。予定は未定ですが、散策に出かければその時はご報告致します。

2010年08月07日

コメント(8)
ブログも足掛け三年

本家のブログはもう少し前ですが、この楽天のブログは始めてから三年になります。ブログは思った事を書くのが普通なので書いた本人が気付かずに人を傷つけている場合があります。気付かない分、その言葉の剣は鋭く人の心をえぐっている事もあるのです。注意すべき事なんですが、最後まで分からないで済んでしまう事も多かろうと思います。心しておかねばならないと常に心掛けています。それとは逆に言葉の端を捕まえて誹謗するコメンテーターも。公開工房として今の「染工房　遊」を立ち上げたのはブログを始めた半年前です。言わば流通革命。長い流通が呉服を欲する消費者と生産者である職人の間の障壁となっているのが現状です。その障壁を無くそうとしたのです。我が得意先はこの行為に対して温情的と言うか理解を頂いています。なぜなら、減る一方の注文を好転出来ると言う確信が無いから。しかし、その得意先である室町問屋や小売屋さんは時々プレッシャーをかけてきます。本家のホームページの内容に対する疑問や、ブログへの中傷など。先日、振袖の直しが来ました。仮絵羽した状態で販売に掛けられていますから、畳んだ筋や知らぬ間に付いた水型などを直して欲しいと。こういった時に付いて来る値札は概して納得のできるものですが、この振袖の札を見て驚きました。何と百四十万余り。買った以上はどんな価格を付けても勝手です。しかし、酷いです。こんな事をするから、着物が売れないのだと思いました。普通の流通価格なら小売上代で七十万前後で売れる筈のものです。工房で注文を受ければ二十万余り。この振袖を買った消費者が気の毒でなりませんでした。同時に「染工房　遊」を始めて良かったとも。

2010年08月06日

コメント(0)
「遊にゃん」と「遊ワン」がポストカードに

「遊にゃん」と「遊ワン」がポストカードになりました。なかなか良い出来映えです。手漉きの和紙と正絹の生地で作りました。先ずは「遊にゃん」から。No1は「パイレーツの船長」勇ましく剣を抜いています。No2は貫禄たっぷりの「おかみさん」煙管をふかす様は粋ですね。No3は「牧師様」親鸞聖人と同じ様に「世の中安穏なれ」と祈っている様です。「遊にゃん」No1からNo3までは手漉きの和紙、No4と5は正絹の生地です。No4は行灯でも紹介した「雨々ふれふれ」No5はご存知人気の「阿修羅」バックには紗綾形を配しました。正絹の生地は銀通し、かすかな地紋が質感高めました。そしてお次ぎは「遊ワン」「遊ワンNo1」はバイクに乗る「ライダー」颯爽として「カッコイイ」No2は現在行灯に使用中の「お祭り男」この行灯、外人さんに人気で沢山の人から熱烈撮影されています。料金を徴収しようかな。行灯とは違って水彩画風に描き上げました。No3は「武蔵坊弁慶」お馴染みの勧進帳のワンシーン。ここまでは手漉きの和紙。No4からは正絹の生地です。こちらは「横綱の土俵入り」バックには市松の文様。遊ワンNo5は「素敵な絵描きさん」良い絵が描けそうですね。価格は手漉きの和紙は一枚￥１１０、正絹銀通しは￥１３０です。かなりの枚数までメール便￥８０でお送り出来そうです。

2010年07月25日

コメント(2)
祇園祭と着物業界

祇園祭のハイライトは二つ。三日間の宵山と山鉾巡行です。十六日の宵山には４７万人の人出だったとか。歩行者天国の四条通も人で埋め尽くされていました。お囃子のある山鉾では「コンチキチン」の音が鳴り、祇園祭の風情をいやが上にも盛り上げてくれます。本番と言える十七日の山鉾巡行には２０万人の人出。途中の長刀鉾のお稚児さんが真剣で注連縄を切る場面や、青竹を敷いた上で１０トンを越す鉾を転回させる「辻まわし」など、見所では歓声が上がったそうです。あまり知られていないのですが、十七日の夜は「神幸祭」三基の神輿は各氏子の街に分かれて四条寺町の「御旅所」に向かいますが、一基につき五百人の担ぎ手が思いっきり暴れてかつぐので「暴れ神輿」とも言われその様は祇園祭のクライマックスとも言える壮観さです。昔習っていた空手の先生から担ぎ手になる事を勧められたのですが、次の日は肩がパンパンに腫れる事を覚悟しなさいと言われ辞退した事があります。日本の三大祭の一つと言われるだけあって、その規模は凄いものです。私が勤めていた着物製造卸問屋はこの祇園祭の期間は「祭逃げ」。つまり、この間全く用事が無いので社内旅行の期間になっていました。ところが、私たちの得意先である「室町問屋さん」は地方の小売店さんからの「祇園祭ツアー」で大忙しの時期でもありました。つまり、室町問屋さんで着物のお買物、晩は宴会と宵山見物、次の日は山鉾巡行を観覧席での見物というセットのツアーです。勿論、着物のお買物には旅費や宴会などの経費が含まれていますが、お客様は知っていながら知らないそぶりで大人の対応。数年前まではこういうシステムが大盛況でした。近年、シビアになった消費者はこういう無駄な買物をしなくなっています。たけうち以来の着物不況とデフレ不況のお陰もあって祇園祭ツアーは激減した様です。我々製造現場でも十年位前から祇園祭の気配を感じる季節になると暇になっていました。この季節、業界人や職人さんと会うとその話しになります。今年は「ここ数年は特に酷かったが、今年は無茶苦茶だ」と。「これだけ状況が悪いのに噂のある室町問屋は生き長らえて、職人の方はもうどうにもならへんで」と。実際、私の目にも酷い有様です。政府はリーマンショック前の水準に戻ったとのたまいますが、現実にはそんな気配は全く無し。嘘も方便はわかりますが、経済音痴の政府の舵取りが見え見えだけに期待出来ないのが辛いです。そんな中でも業績を上げるのが真の勇者、「新、珍、楽」を合い言葉に頑張っていきたいと思います。

2010年07月18日

コメント(6)
どう考えても、千円高速は

この連休、京都は車で溢れていました。夕方、四時頃になるともう京都から出る車が大渋滞。観光地での駐車もままならないのに、車で来られる方は多いままです。千円高速が始まった頃，京都は観光客が減った様に感じました。車で思いっきり遠くまで行けるのですから、近在の旅行者は九州や信州等の可成りの遠方に遠出された様でした。しかし、落ち着いて来ると遠くに行くかずに行きたい所へと目的地も変ります。そして、京都へ。観光客は有難いのですが、車で来られても置く場所が少ない京都は結局道が混んで行ける場所が少なくなってしまいます。観光客の自業自得と言えばそうなんですが、納得しかねますね。千円高速は実際使ってみて有難いとは思います。しかし、これは理不尽である事に間違いはありません。長く走っても千円で済むと言うのは利用者負担の原則に反します。競争するフェリー等を廃業に追い込むという悲劇も生んでいるのです。確かに安くするのは正しい事だと思いますが、高速料金は利用者の負担に思う意識が高くない珍しい利用料金の一つです。つまり、払ってもそう苦痛にならないお金なんです。税金が入らなくなって国債に頼っているこのご時世、国に取っては絶好の収入源な筈です。通行料が高いのが間違いないなら、安くする事はあってもタダに近い千円の走り放題は問題外の失政だと断言出来ると思います。ガソリンの撒き散らしで温暖化を推進する事にも。麻生さんの思いつき政策なんだから、悪政を止めると言って止めれば良いと思うのですが。そうそう、民主党は高速無料を約束していました。もっと、阿呆な政策です。安くする事はあっても無料はとんでもない事。民主党には千円高速の廃止は無理でしょうね。

2010年03月23日

コメント(4)
友禅タペストリーは如何？

手描友禅で着物を染めていますが、余技に暖簾や壁掛けを作る事もあります。特に壁掛けは好評で今までに沢山作りました。柄数は十五柄程。丹後縮緬に金友禅で染め上げています。大きさは生地巾の３７cmあまりカケル縦７０cm位。柄にも好みが偏る様で特に好まれるのがこの二柄。鳳凰と吊り雛。ご覧下さい。如何ですか？貴方のリビングに。

2010年03月19日

コメント(4)
職人を囲む会

昨日、工房にお越し頂いたのは以前「職人を囲む会」で講演させて頂いた際のお客様でした。あるお寺の住職が伝統産業に従事する人の交流が、京都の伝統産業を生かす道だと言う事で始められたのが「職人を囲む会」です。色んな職種の職人さんがそれぞれの苦労話や上手く行った話しを発表する会。話しをするのが商売ではないので、皆さんとつとつと話されますが実話であるが故に説得力があります。会に来られるのは、職人だけでなく伝統産業に興味のある一般の方も来られます。工房へお越し頂いたお客様も普通の主婦で、私の講演を聴かれたのがご縁でありました。来られた理由はお嬢様の十三参りの着物の件。三人のお嬢様が続くので一枚作って下のお嬢様まで三回使えるからと。長女のお嬢様は既に背丈は大人並みですが、細めでとても綺麗な顔立ちでした。決まったのは梅をぼかしで表現、匂いを金友禅で仕上げる事に。地色は臙脂色。作るのが楽しみなものに決まりました。縁とは不思議なものです。

2010年03月14日

コメント(0)
ライトアップの長浜盆梅展

二月二十一日、長浜の盆梅展に行ってきました。今回はライトアップしているとの情報から三回目の盆梅展を楽しんできました。長浜の盆梅展はこの所スケールアップしています。京都の「きものパスポート」に似た「長浜盆梅パスポート」を販売しています。長浜盆梅展以外の四施設が入場出来ると言うもの。千円です。他にも呈示すると沢山の店でサービスを受けられます。そして土日祝に配送される周回バスも無料に。そのバスで先ず浅井盆梅展に行きました。バスにはお年寄りですが、ボランティアガイドが周辺の観光案内をしてくれます。ここでの盆梅は数が少ないのですが、盆梅には「茶々」などの名前が付けてあります。こちらは氏政。盆栽としても秀逸な盆梅です。接近してみると良い香り。長浜盆梅展の会場は明治天皇行幸に際して建築された迎賓館「慶雲館」その入口はライトアップが始まっています。見事な盆梅をご覧下さい。その場と同じ雰囲気で見て頂く為にストロボは使いませんでした。大きくはありませんが、見事な枝振りです。こちらは樹齢四百年と言われる「不老」と命名された盆梅。横にある書は清水寺の森清範管主が揮毫された「慶梅」雪釣りされた松が美しい庭です。幻想的です。優れた盆栽は見る人を惹き付ける様で、全国からお客さんが来られている様です。外国の方も。繊細な紅梅です。堪能されていない方は本家のブログでも掲載しました。重なっている写真は少ないのでそちらもご覧下さい。こちら

2010年02月22日

コメント(4)
還暦の手習い？スキーは楽し

工房の休日、恒例になったスキーへ行ってきました。ただ、九階の部屋から車まで荷物の運搬は大変です。二回は往復しなくてはなりません。引っ越す前は楽だったのに。それに顔を合わせる同じマンションの方からは微笑ましく見られるのも変な気分。「年寄の冷や水だけど頑張ってね」と言われている様な。還暦を挟んだ夫婦がスキーをやるのは珍しいには違いないのですがね。行ったのは福井県勝山市にある「雁が原」と「スキージャム」雁が原は隣にスキージャムと言う、とてつもなく大きなスキー場が出来てから閑古鳥が鳴く様になりました。それでも、今年は寒波の襲来でたっぷりの雪が客を呼び戻したのか賑わっていました。初心者オンリーのこのスキー場は初滑りのスキー場として、我ら夫婦には最適のスキー場です。シングル二本にクワッドが一本ですが、この日は珍しく混雑、空いているシングルを専ら利用しました。シングルのリフトだからこそ撮影できた写真です。こちらは家内の勇姿。雁が原には午後から行ったので、その晩は現地で宿泊。その次の日はスキージャム勝山です。朝一番はこの通り、人はまばら。雁が原はお子様連れ御用達ですからスキーヤーが八割以上、こちらは若者のメッカでボーダーが八割近くを占めます。雁が原よりぐっと標高が高くなるので、雪景色もぐっと優れものに。樹氷状態の樹々をご覧下さい。なかなかのもんでしょう。我らが見るスキージャムでは初めての光景です。寒波様々。この日は天候も良くなく、遠くに見える雪の連山も雲がかかっていました。それでもいい景色です。見通しがちょっと良くなって。雪にご縁の多い方にはうんざりでしょうが、余り見た事の多くない人には憧れの景色だと思います。ご堪能頂けたでしょうか。やはり二日続けてのスキーは足にきました。次回は、冷や水にならぬ様ゆっくりやります。

2010年01月19日

コメント(8)
明けましておめでとうございます

新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。皆様にとって佳い年であります様、祈年致しております。年賀状を送ります。もう一通。共に日本を代表する芸術品ですが、手を加えて私しています。阪神タイガースのファンの方、今年は頑張らねばなりませんぞ。陰ながら応援はしています。

2009年12月31日

コメント(14)
風邪にお気を付けて

先日、嵐山花灯路に行った時、余りの寒さに唇が合わない程震えていました。風邪を引かない様に甘酒を飲んだのですが、ぬるめで量は少なめ、体は暖まりませんでした。その時はやられるかな？と思っただけなんですが、少しづつ変化が。何となしに寒気が少し出て来たのが二十三日、そしてイブの昨日は昼頃から寒気と共に胃からゲップの連続。食欲は無かったのですが夕食はきっちり取りました。勿体ないからね。一杯のお湯割りの焼酎も。風呂に入るも普通の湯温では寒気が取れず、ぐっと上げて入っていました。さすがに風呂上がりのビールは止めました。止めたのは記憶に無い程の珍事なんですが。さて、今朝からの事、多少の寒気と共にやってきたのはトイレへの招待。尾籠ですが水状態。朝食に昼食も取りやめたのですが、トイレに通う事十回足らず。ウォッシュレットで助かりました。出口が腫れ上がる事が避けられたのですから。大体二食続けて抜くなんて事も有史以来初めての経験でした。一食抜くだけで下痢は止まる筈だったのですが。さすがに二食抜くと体力が無くなります。水ばっかりですから。工房からの帰り道、かかりつけのお医者さんへ。「胃腸風邪ですね」の一言。どうもそんな風邪が流行っているみたい。これで快方に向かいます。そこで教訓「風邪は引き初めが勝負」葛根湯か改源で風邪を放逐しましょう。家内が買って来た薬局では改源が良いと言っていた様ですご参考までに。

2009年12月25日

コメント(6)
幽玄を堪能、嵐山花灯路

日曜日の夕暮れ、最終日の嵐山花灯路に行ってきました。昨年の嵐山花灯路分家はこちら、本家はこちら。今回は少し離れた大覚寺へ行ってきました。嵐山の本通、長辻通は人で一杯。前日の土曜日は溢れ返っていたそうです。しかし、少し離れた大覚寺は人の数が激減すると聞いていました。嵐電嵐山駅前からシャトルバスで大覚寺に行こうとしたのですが、待てど暮らせどバスが来ません。渋滞に掴まった様です。バス運賃は１９０円。そこで案内のボランティアさんの勧めで８００円で行けるタクシーに、近くに居たアベックと同乗しました。料金は何と６５０円、一人当たり１６３円ちょっぴり儲け。なるほど大覚寺は離れているだけ人の数は滅茶に少なめです。入ると直ぐに大沢池、屋形船が二艘繋いでありました。真っ暗な池に吸い込まれそうです。嵯峨の地名となったのは嵯峨天皇がこの地をこよなく愛され、后との新居として嵯峨院を建立されたのが始まり。その後、嵯峨離宮として建立された嵯峨院は門跡寺院として大覚寺となりました。大覚寺には昔から何度も行きましたが、池の周りで遊んだ事はあっても中に入る事はありませんでした。今回が初めてです。入ると砂利を敷き詰めて筋状にならした大きな庭があり、見事な門がライトアップされていました。勅使門です。その東側には見事な御所車が。境内の建物は数えきれない程多く、本堂、御影堂、宸殿など。渡り廊下に繋がっているのですが、道に迷ってしまう程。仏像は撮影禁止ですが、見事な襖絵があったので撮影しました。今回、大覚寺に来た目的の一つ、伝統工芸の実演です。こちらは漆芸。売っている様子は無かったのですが、キーホルダー等の小物も置いてありました。右側の箱は乾燥箱。漆は湿気に含まれる水と反応して乾燥します。その為に湿度を逃がさない為の箱で湯たんぽも入っています。その横では竹細工を。出来上がった物は見えませんが、一緒に来た外国の方も感動する出来映え。行灯の立体的な造形が見事でした。家内も思わず「いくら？」と訪ねかけた程。境内から外に出て、大沢池を散策に。こちらは幽玄の極み。池に鏡の様に映ったライトアップをご覧下さい。赤い建物は心経宝塔。素晴らしい風景です。大覚寺を後に無料のジャンボタクシーに乗って二尊院へ。勿体ないですが、家内と二人だけの貸し切り状態でした。二尊院は昨年拝観したので通過、それに余りの寒さに疲れて来たので早足で帰路に付く事に。こちらは常寂光寺の参道、表から。今年初めて見た行灯。嵯峨と言えば竹林の小径。沢山の人が歩いています。着物姿の人も結構居られるのですが、坂があったり距離が長いのでしんどいだろうなと気をもんでいました。竹林のライトアップは幽玄から色付きまで楽しめます。最後に渡月橋にたどり着きましたが、まだまだ多くの人出。嵐山を撮影して帰りました。ちょっと暗過ぎましたね。往復の足は嵐電。京都で唯一残った路面電車でもあります。この車両は古いのかそう見える様に作ったのか分かりませんが風情があります。全線２００円の均一乗車料です。少しは堪能して頂けましたか。本家のブログには一部同じ場面が重なりますが、違う写真を公開するつもりです。アップしたので良かったらこちらです。

2009年12月21日

コメント(4)
明日は全国高校駅伝

工房の近くの旅館には高校駅伝の選手達が宿泊しています。明日、号砲の全国高校駅伝に参加する子供達です。のぼりが立って居る旅館もあれば、高校のマイクロバスが停まっている所も。周辺は歩道を走って練習をしている選手があちこちに。そして、昨日はその駅伝の監督さんが工房に来られました。勿論、着物の話ではありません。西本願寺の向かいに宿泊だとか。店頭で売っている正絹のコースター百五円を二枚買って行かれたのです。そして、今朝家内が店頭を掃除していると親子連れが横を通って行きました。小声で喋る会話が耳の良い家内には筒抜けでありました。「こんな店に一人で入ってはいけません」だって。中学生とおぼしき子供に父親が語りかけているのです。町家風の店頭はそれなりに風情がありますが、ぼったくりの店には見えないと思います。口の巧い店員に高価な着物を買わされるとでも思ったのでしょうか。店頭には正絹の手作りコースターが百五円で売られているのですよ。

2009年12月19日

コメント(2)
天然？たい焼き

昨日行った大阪は堺にあったお店。よく看板を見て下さい。「天然たい焼き」とあります。店の中を覗くと普通のたい焼きを売っていました。大阪らしい真面目にふざけた看板です。阿呆らしくて買いませんでしたが、次回行った時は検証してみましょう。どこが天然やね？と。

2009年12月07日

コメント(4)
瑠璃光院と霊鑑寺とおばけうどん

昨日は工房の休日、鹿児島からやってきた姪を連れて紅葉狩りに行きました。姪は年に二回京都へやって来る京都大好き人間。行っていない所へ連れていこうと八瀬の瑠璃光院へ。こちらは書院の前にある瑠璃の庭。お抹茶を頂いたり紅葉を満喫しましたが、少し色は良くない。住職によると東山一帯は葉が赤くならずに枯れて行く傾向が強いとか。天候不順が影響してしているそうです。それでもそれなりに堪能しました。山の借景といい雰囲気です。次ぎに行ったのは哲学の道近くにある霊鑑寺。隣の安楽寺に行くつもりが昨年に姪が行ったとの事で急変更しました。椿の寺として有名ですが、春と秋の短期間しか公開しない貴重な名所です。幸運でした。紅葉の木の本数は沢山ではありませんが、その佇まいは秀逸。二日前には天皇陛下もご訪問されました。この寺も一面の苔が美しいので癒されます。春にはこの苔の上に椿がちらほら。最後に行ったのは神泉苑。それも苑内にある祇園平八。日本一で有名なお化けうどんを頂きました。「うどんすき」です。野菜は全て京野菜。お味も大変美味。お勧めです。詳しくは本家のブログをご覧下さい。

2009年11月25日

コメント(4)
正絹のわらじは癒しの室内履き

私の知人で白生地を商って居られる方がいます。本業は世界的な不況と着物不況とが重なって沈滞の極みでした。巧く手に入れた正絹の生地を使ってわらじを編む事を考えました。中の芯まで正絹を使っているので、一足を作るのに白生地なら反物の半分を使います。つまり、白生地一反分でわらじが二足。京都の左京区百万遍に知恩寺というお寺があります。そのお寺で毎月十五日に開催される「手づくり市」で発表した所、買い手が増え続けて製造が間に合わないそうです。家内が分けてもらったのはこれ。かかとの部分が擦り切れ始めました。これは比較的初期の作品。振袖の端切れに紫の色をかけて染め上げた生地を編んであります。奥様が生地を染め、ご主人が編んで居られるとか。編むには指の力が大変必要で可成りの重労働だそうです。正絹は蚕が自らを守る為に作り出した糸。想像出来ない程の能力を備えています。触れているだけで癒し効果があると言われている程。この編んだ為に出来る凹凸もそれに寄与しています。裸足で履いて室内を歩けばこの凹凸が第二の心臓と言われる足のつぼを刺激してくれる訳です。写真のわらじは初期のものですが、今は配色や質感がずっと向上したと言います。わらじとしての強さ等の性能も上がったとか。写真のわらじは鼻緒と本体が同じ柄同じ色ですが、今は滅茶に素敵なコーディーに変身したそうです。常に変化成長し続けている訳です。このわらじ、本人が直接販売すると現在￥３,８００。値段も滅茶安なので基本的には少し赤字気味。何時か改訂したいとお考えの様です。ところが室町問屋を経て小売屋さんで売られている価格は九千円台とか。価格を抑えてくれと条件を付けてこれです。それでも注文を制限して欲しいという程売れているとか。知恩寺の口コミや知人からの広がり等で生産が間に合わないと嬉しい悲鳴なんですが、売れても生活費の足しになるだけで儲からないらしい。この価格ではね。自分で編みたい人用に材料をセットでも販売しています。価格は忘れましたが、約半分位だったと思います。それを希望される方には実地の講習もしているそうです。貴女も如何？

2009年11月13日

コメント(4)
紅葉の名所東山山荘

京都の周辺は色づいて華やかさを増しています。工房の休日に訪れたのは東山ドライブウェー。京都市内をパノラマの様に見える将軍塚の展望台があります。そのドライブウェーを通る度にちらっと見えるひなびたシーンがあります。木々に囲まれて中身が見えない程。それは隠れ家の様に見える「東山山荘」有名人ならお忍びで来たいと思わせる佇まいです。この東山山荘、春は桜が秋にはもみじが花を添えてくれます。そのもみじが色づいてきました。建物の中が見えるポイントから。なかなかの風情でしょう。この東山ドライブウェーは車でしかアクセス出来ません。自家用車かタクシー。この東山山荘はお食事、結婚式、宴会だけで宿泊は出来ないみたい。

2009年11月10日

コメント(2)
ブランド商品の行方

着物に限らずあれほど人気のあったブランド商品が売れなくなってきました。不況が原因とは思えない兆候があります。洗練された素材と、洗練された技術そして独特なデザインがブランド商品の最も大事な要素なんですが、それに限りが出てきたからと言われています。ブランド商品は高いだけあって入念に選び抜かれた素材を使って、長年修行した選び抜かれた職人の手に寄って、そして最高のデザイナーに寄って考案された形の美しさが高価格に見合ったものでした。ところが、売れ過ぎに寄ってそのブランド品質に低下の兆候が見えるや否や消費者はブランド離れを起こし始めました。売れ過ぎれば入手が限定される皮革などは直ぐに底をついてしまいます。職人も手が足らなくなれば海外生産を始めます。高額なデザイン料を払わなくても売れると錯覚を始めます。フランスやイタリアの高い工賃は先ずスペインへ避難、そして次にはルーマニアやトルコに、そして今はお決まりの中国です。台湾などで養殖された鰻が、日本の養魚場で一週間養生されたら日本産となっているのをご存知ですか？それと同じく、中国で大半の作業を終えた革製品がイタリアに持って帰ってイタリアの職人が仕上げすればイタリア製となります。イタリアの職人達が仕事が奪われるとデモをしているそうですが、うなづけます。こういった現状を日本の消費者が分かり始めたのが、ブランド商品の売上げ低下に繋がっているそうなんです。ビニールのバッグに目玉の飛び出る様な値段にも拘らずに買っていた人達の眼がやっと覚めたと言う事。遅過ぎ！カルティエやエルメスを除くブランドは実質中国製が殆どになっているそうな。昨日、工房に来られた熊本のお客様は、京都駅周辺で京土産を買おうとしたのだけれども殆どが中国製だったと仰っていました。京都で中国製は買いたくないと工房手作りの品物を喜んで買って頂いたのもうなづけます。偽物には触れたくないのです。

2009年10月30日

コメント(4)
西陣会館のお客様

先日より売り出したネクタイは好評なんですが。本命のワンポイント手描友禅のネクタイはお洒落度が強過ぎて関心は高くとも手が出ない様です。その代わり疋田と縞ぼかしのの方は直ぐに完売しました。直ぐに追加を作る事にしました。配色も沢山増やして。その工房で販売しているネクタイの仕立は京都の西陣会館に入っている業者さんに依頼しています。訪れた時に着物ファッションショーをしていました。西陣会館では毎日６～７回このショーをやっています。これです。手前の実演は絞りの絵付け。本疋田はご存知ですか？細かい粒の詰まった疋田絞りの中での最高級品、細かい絹糸で５～７回巻き付けて絞ります。別名「京鹿の子絞り」絞る人はまだ三人程残っているそうです。手前の実演はその京鹿の子絞りの下絵を型紙を使って、青花液を刷毛で刷り込んでいます。実演は他にも西陣ならではの機織りも。ショーを見学するのはツアーで訪れた中国人が大半、白人も混じっています。このツアーバスが西陣会館に入れなくて堀川通に溢れ渋滞を起こす事も。工房にも中国の旅行客が来られますが大抵アベック。ここには大量の中国人が。中国のパワーここに有り。

2009年10月22日

コメント(0)
ミシュランガイド関西版

ミシュランガイドの大阪京都編が発表されました。大方の予想通りだった様です。京都に住む者にとって、三ツ星が大阪は一個、京都は六個と言うのは不思議ではありません。東京で食事をするのに行列が出来る店に入って「美味しい！」と思った事が無いと関西の人は言います。実は街の中でどこの店に入っても美味しいのはダントツで大阪である事は間違い無いのです。味に大阪人程、シビアな気質を持っている人達はいないでしょう。不味けりゃ安くても絶対に行きません。即、廃業。それがどこへ行っても不味いと思わせる店が極端に少ない所以。特に「こなもん」と言われるお好み焼きに代表される小麦粉を使った料理は絶品。京都にも沢山の店を進出させている「風月」のお好み焼きや焼きそばは私も大好き、ビールの親友です。大阪は庶民の街、庶民はどんな店にでも足を向けます。しかし、京都は違います。ちょっとまとまった金が入ったからと言って三ツ星クラスの料理屋には庶民は足を向けません。客は店を選びますが、店も客を選ぶのです。それが「一見さんお断り」これは店の格式を保持する為と思われていますが、別の意味もあります。最高のサービスをする為にお客様の趣向を予め知っていたいという究極的なサービスでもあるのです。地理的に新鮮な魚を手に入れる事の出来なかった京都では、料理の工夫でしか味の品格を上げる事が出来なかったからと言う事情があります。工夫の修練に、京都と言う街の歴史的な高貴性とが芸術的な料理の技を産み出してきたのです。地方の料理旅館などでは料理人が京都で修行してきたというのは大変なステイタス。味の信用を高めています。そして、最も京料理の品位を上げたのは京都人の「気位」の高さ。京都人は次々と侵入してくる県外人に対して、脅かされないだけの気品を身に付ける事を憶えました。それが料理にも表現されています。私の親は滋賀県人と岐阜県人ですから、京都生まれと言っても純粋的な京都人とは言えないかも知れません。何代も続いて京都に住んで居られる方はその匂いがします。特に女性の方は気品と芯の強さが顕著。「東男に京女」と言われる所以が理解出来ます。しかし、男の場合は知ったかぶりする「奴」が多いと思うのも事実です。実力があっても無くてもするから問題があります。京都には日本で一番美味しい料理を出す店が多いとは思います。しかし、不味い店も多いのです。その安易な知ったかぶりが引き起こしているのだと私は考えています。最近、雑誌で店の宣伝文句に間違いが指摘された、木屋町のそこそこ有名な店は全く不味かった。鴨川に床を出して、幕末の勤王志士の嫁さん名前の店なんですが、その懐石料理。大層な幕末のお話と、鴨川と言う借景を利用して美味しく見せているだけの店でした。観光客という一見さんの多い京都にはそれ目当ての店も沢山あります。そして京都らしい隠れた名店も、つまりピンからキリまで揃っているのが京都。ミシュランに掲載されていないピンの店を探すのも京都旅行の楽しみ。もし、不味い店に遭遇しても美味しい店のマイ料理屋を見付けるまで頑張って下さい。

2009年10月18日

コメント(2)
我が工房が旅行案内誌に掲載されました

二年前に旅行案内誌に我が工房が紹介され、その本を片手にした旅行者が結構来られました。適度な効果はあるものです。今回掲載された旅行案内誌はこちら。「京都おさんぽマップ」です。実業之日本社より十月十七日発行となっていますが、もう既に店頭発売されています。この旅行誌、有料掲載しません。無料だからこそ本物を掲載出来るのです。工房へも有料掲載を依頼する業者は沢山来ます。しかし、お金を取って「ここは良い所ですよ」と言うのは半分以上欺瞞。ですから、そういう本への掲載は全てお断りしてきました。そういう意味では安心して読める本だと思います。掲載されているのは２０、２１ページの本願寺のコーナー。京都駅から渉成園、東本願寺、西本願寺そして京都駅へ帰るコース。上のページの次が本命の我が工房が掲載されているページ。右上の４番に掲載されています。京都の散歩にはうってつけのこの本、信用もおけます。是非お買い求め頂いて京都へお越し頂きたいものです。ついでに我が「染工房　遊」へも。この内容が著作権に触れる様でしたらご連絡下さい。直ぐ削除致します。京都おさんぽマップ

2009年10月05日

コメント(6)
公務員のやる気

先日、右京区役所へ行ってきました。先日と言ってもだいぶ前ですけど。不便な太秦から便利で大きくなって、綺麗なビルになって、駐車場の空き待ちの心配も無くなって、本当に便利になりました。地下鉄東西線の終着駅「天神川駅」の上に出来たのです。受付で用事のあった福祉関係の場所を聞いたのですが、立ち上がって優しく微笑んで受け答えしてくれました。母の介護関係の書類を持って行ったのですが、その対応も親切。こちらの懐に飛び込む様な接客態度に驚きました。それもそのはず、帰りに接客態度に関するアンケート用紙を渡されたのです。その時は「なーんや」と思ったのですが、次回に行った時も変りませんでした。要は心がけ次第という事。政治家もそうですが、官僚でも就職当時は国を背負って意欲に満ち溢れていたのです。しかし年齢を重ねると次の就職先を作る事が優先事項になっています。しかし、それ以上の問題もあります。頭が固い事。前例以外を認めない事、やると一旦決めたからには死んでもやるという事。官僚と同じく国家保護の対象になっている航空会社も同じです。日本人は日本語も喋れるし、親切なはずだから海外旅行には日本の航空会社を選びたがります。外国の航空会社は不安なんです。しかし、日本の航空会社の持っている情熱の第一位は客に禁止事項を徹底させる事だと作家の曾野綾子さんは言っています。腰の悪い人でも離着陸にはどんな事があっても背もたれを立たせます。規則ですから。杓子定規な接客態度は客離れを乗務員が奨励している様だと。大赤字になるのも、うなづける話です。曽野綾子さんに寄ると官僚も同じで官僚の一番の特技は禁止と拒否。これを無くすには官僚から東大生を一掃する事だと論じて居られます。凄い事を言いますね。当たっているとは思いますが。しかし、京都の一地方ですが右京区役所の事例もあります。どんな事をすればお客さんである国民が喜んでくれるのかを考えれば良いだけの事、阿呆な東大生でも分かる筈。何とかなりませんかね、民主党さん。自民党の残したツケを払うだけでも大変ですが、一応期待し始めましたんでよろしく。

2009年09月25日

コメント(2)
いい雰囲気！この帯

新作の帯が出来ました。あまり知られていない染の技法。「抜き描き」濃い地色には不向きですが、薄色から中間色までならいい雰囲気に上がります。柔らかな仕上がりはローケツや糊伏せでは表現出来ないものです。特殊な抜染材を使います。我が工房だけの技法かと思っていましたが、もう一件知人の染屋さんも使っているみたいです。「抜き描き」と「金友禅」見て下さい。地色は銀鼠。生地は大島ですが、真綿糸も使った本当の紬。会心作です。

2009年09月18日

コメント(4)
日本三大名湯の一つ下呂温泉

日本三大名湯の一つ「下呂温泉」に行ってきました。色々思案の結果、懐具合や楽しみたい事が一杯あったので泊まる所はリーズナブルにオプションを沢山付けようと言う事に。まず、朝早く出て、日本ライン下りを体験する事にしました。期待していた程のスリルはありませんでした。流れも緩やか、岩の横をすり抜ける事もありませんでしたが、景色はまあまあ。京都の保津川下りには到底及ばぬのんびりさは別の意味で良かったのかも。午後から下呂温泉駅の前から出るボンネットバスで滝巡りをする予定でしたが、お客さんが集まらず中止になっていました。最悪！予定を変更して、次の日に行く予定だった「合掌村」へ行く事に。合掌造りの建物が沢山ありました。珍しい影絵の公演や陶器の絵付け体験、和紙の紙漉体験も出来ます。狛犬博物館には木彫の名人が彫った優れものがありました。雷さんの童らしきもの。木彫の実演は一日中ですが、彼の作品には可愛い雷小僧が有り、これは必見。当日宿泊したのは「民営国民宿舎さくらや」概して下呂温泉の建物は古くて汚れています。ここも同じ、建物設備はワーストワン。しかし、食事は普通。温泉は最高！三大名湯の名は嘘ではありません。一人しか居なかった職員は女将さんだけでしたがこれが最高！食事の時には横に付いてお話を楽しませて頂きました。館内にある油絵は女将さんの作品、悪くはない。そして部屋からの景色がこれ。飛騨川のせせらぎの音が聞こえます。次の日、合掌村の朝市に出かけた後、近くにある田上農園にブルーベリー狩りに行きました。甘酸っぱいブルーベリーは美味しかった。山からの川の水を引き込んだ水溜まりでは冷えたトマトが美味しかった。野菜も安く手に入れたのでこの旅行を堪能した感じ。もう帰ろうかという事で帰路に。途中、伊吹山裾にある「伊吹野そば」に立寄って帰りました。詳しくは本家のブログでも紹介しています。

2009年08月20日

コメント(0)
警戒！警戒！インフルエンザ

大阪、神戸に限定されていたインフルエンザ、滋賀の大津に飛び火と思ったら遂に東京へ。人ごとの様に思っていた関東の人達も目が覚めたのでは。京都ではまだ発症している人は居ませんが、感染者はいるでしょうね。人の集まるところは危険と、コンサート、観劇、映画、デパートに行く人はぐっと減ってこの不況を後押ししそうです。昨日は工房の定休日、近所の日曜大工センターというかホビーショップへ弟が行ってきました。私と同じく、くしゃみの音が大きい人が居たそうです。くしゃみをした途端、周りから人が居なくなったとか。笑えますね。皆さん怖い様です。最近、息子は体力増強と体重軽減の為、自転車通勤を止めてジョギング通勤を始めたのですが、やりなれない運動で足を痛めました。その為、又自転車通勤に戻ったのですが、インフルエンザが近づいてくるに連れ、足の痛みがとれた事もあって又走ると言い出しました。家内と私は「反対」歩く事から始めよと。今日から徒歩通勤、三十分かかります。ご苦労な事です。家内は土曜日辺りからマスクを集め始めました。私と長男が花粉症もあって少しは残っていたのですが、京都市内の発症が目の前という事もあって準備し始めたのです。しかし、集まりません。皆さん同じお考えの様です。どうぞ、皆様ご自愛の程を。

2009年05月20日

コメント(4)
四月というのに雪！

今朝、なにげに窓のカーテンを開けると山の上に雪。四月の雪は記憶にありません。早速窓から写真。京都の西北にある近在で一番高い山、愛宕山です。表に出てみると比叡山や北山、その奥にある山々も冠雪。そして愛宕山から西山連峰まで冠雪していました。珍しいですね。ここしばらく花冷えと言われる日が続いていましたが、最後っ屁で最も寒い日のプレゼント。京都の桜、今年は早そうと言われていたのにしばらく停滞しています。予報ではこれからは暖かくなるそうです。もう満開の天龍寺もありますが、全体にまだちらほらから三分咲き。満開は来週半ば位からになりそうです。

2009年04月02日

コメント(2)
西本願寺の竹燈明

数日前からこのブログを更新しました。先ず、デザインを。そしてブログの名前を。訪問して頂いていた方にはご迷惑をかけたかも知れません。実は訪問して頂いたお客様は管理ページで確認する事が出来ます。そしてブログ名の分からぬまま訪問すると、ちょっとＨなブログのお名前が殆ど先に使っていた名前と同じなのです。これはちょっと具合が悪いという事で名義変更となった訳であります。名前を変更しましたがよろしくお付き合いの程お願い致します。今日は久しぶりに街を歩く観光客の数が多かった様に思います。京都では観光客の数自体は減っていませんが、宿泊客は可成り減っているそうです。新幹線を使った日帰り客が増えているとか。工房からの帰宅時間、三連休の中日は一番混む日で、大阪へ帰る車で堀川通が渋滞するのも久しぶり。千円高速が始まれば、土曜日の混雑は凄まじいものになるかもと思いながら、西本願寺の横を通るとこんなものが。西本願寺の前には堀があります。堀川通の延長としてと言う事もありますが、やはり武士と闘った名残でもあると思います。西本願寺は彼岸会の真最中。その行事の一つと思われます。竹筒にローソクの燈明。向う側に見えるのは、修復工事の終った御影堂門。その反対側。ここ数年で初めて見ました。塀際もライトアップされています。しっかり宣伝もして、続けて欲しいものです。

2009年03月21日

コメント(0)
京都東山花灯路

今年も東山花灯路に行ってきました。お写真のお裾分け。夜景写真は苦手です。設定が難しくて三分の一は没。辛くも保存にしたもののお見せ出来る写真はグッと少なめですが、少々我慢を。東山花灯路で一番北に位置する「青蓮院」を中心に。入る所にある長屋門。青蓮院は「幻想」「幽玄」をテーマにするだけあって、域内はおしなべて暗く設定してあります。青色の発光ダイオードを使ってこの寺ならではの雰囲気を醸し出しています。青蓮院は幼い時から表は良く通っていたのですが、中に入るのは初めて。思ったより遥かに広さを感じます。別の庭。夜間に広い庭を徘徊すると後で調べても何処だったか分かりません。こちらもその一つ。青蓮院へ行って一番驚いたのがこれ。庭の苔に映り出されたものは梵語、熾盛光如来（しじこうにょらい）を表すそうです。このサンスクリット文字を見つめて「ボロン」と唱えればご利益間違いありません。一定の時間で点滅を繰返すのですが、その時間は長めで消えてしまうと点灯まで時間がタっプリ。青蓮院は大楠でも有名で五本程馬鹿でかい楠があります。小さい時にはこの樹に登った事があります。　青蓮院から南へ行くと知恩院。石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と賛嘆した風景が望める山門。昨年秋に登った事があります。円山公園を中心に各ポイント毎に沢山の生け花が飾られています。　　　　　　　　　　　　如何でしたか？幽玄の世界の一端を御覧頂きました。

2009年03月19日

コメント(0)
伯耆の国のお蕎麦屋さん

先日、学生時代の友人が集って米子に集まりました。たっぷりと酒を飲んだ次の日、境港市のゲゲゲの鬼太郎でおなじみの「妖怪道路」又の名を「水木しげるロード」を訪問。これは有名なのでパス、次に行った中海にある大根島は珍しい「高麗人参」の産地でした。これも知られた名所。この米子の田舎にあった良い所を紹介します。今回の旅行で一番の収穫。それはこちら「そば切り和助」米子の中心街から車で三十分程の所にあります。建物は田舎の物置、山小屋といった雰囲気。写真から向う側に回ると暖簾がかかってやっと蕎麦屋らしい雰囲気になります。室内はこちら。囲炉裡が切ってあり、掘炬燵の様に足を降ろせます。客席はたったこれだけ、ゆったりで八人、ぎゅうぎゅう詰めなら十人余りが限度です。予約がしてあったので既に料理が並んでいますが、この左側に調理場。並んでいる料理は自家製の野菜を料理したものやそれを使った漬物。珍な味付けはよく考えて作られています。出ている物を平らげると蕎麦の出番です。十割蕎麦ですが、今回使った原料は自家製ではありませんでした。収穫したものは使い切ったので仕入れの蕎麦でしたがこれが絶品。今までに食べた蕎麦の中でも一番かもという味。伯耆の国へ行かれたらお勧めのお店です。ただ予約が無いと無理みたいなのと、街から外れた所にあるので道を探すのが難しいというハンデがあります。それがあっても値打のあるところです。一応紹介しておきます。〒689-4234鳥取県西伯郡伯耆町機池595-2　Tel 0859-63-0360「そば切り　和助」店主は長井謙児氏

2009年03月04日

コメント(4)
昔のポスター、着物編

日本の昔のポスターに着物に関するものを見つけました。明治から昭和初期まで。美人達の中に一人いかついのが居りますが。先ずは「孔雀もすりん」モスリンはウールの着物素材として一世を風靡しました。戦争の突入により贅沢を禁止する意味からスフの混入を指令され、衰退を余儀なくされてしまいました。次は「旭絹糸」この旭絹糸は現「旭化成」の前身。絹糸はと言うのも人絹の事なんです。次は「福助足袋」明治十五年の創業ですが、このポスターは明治二十八年に「手縫いに勝る機械縫いの足袋」を掲げ足袋縫いミシンの特許を取った際のポスター。バックの工場は将来の夢を絵にしたものだそうです。美人の中で唯一むさ苦しい、何と武蔵坊弁慶のポスター。裏地と浴衣地なんでしょうが、今はもう昔，消滅した様です。歌舞伎俳優を使っているみたい。こちらは「足利銘仙」ご存知銘仙の有力産地、足利のポスター。お気に入りのポスター見つかりましたか？

2009年02月12日

コメント(4)
福袋は売切れました

御陰様で福袋は完売しました。有難う御座居ました。ウェブからは元旦で殆ど完売、店頭では初日の四日に。それぞれ、初日で。店頭では、中身を見たお客様が友達を連れて来てくれたり、大騒動でした。人通りがそれほど多い事もなかったのに、完売とは有難い事です。販売が終ったので中身を公表すると、それぞれ違ってはいるのですが、工房の店頭で一番人気のコースターからティーマット、ランチョンマットなど工房手づくりの和小物。袋によっては友禅半襟やスカーフが入っていたのもあると思います。何と言ってもサプライズにしていたのは、「お仕立券」帯から道行、振袖まで。工房で買って頂いたもの、別染めの注文頂いたものに限っています。元々特価であった無地染めは除外しましたが。着物を予定されていた方には朗報だと思います。もう既に数件のご注文が進行しています。京都から遠くの方には注文が難しいかも知れません。三月末までとなっていますから。もし、着物を染めたいとのご希望がおありでしたら、三月末までにご連絡下さい。ご相談に応じさせて頂きます。福袋のお買い上げ本当に有難う御座居ました。

2009年01月05日

コメント(15)
嵐山花灯路で見つけた至極の技

嵐山花灯路で見つけた竹細工が好評なので、今回撮った、竹細工に関係する写真をお見せ致します。先の写真を拡大したもの。これは先のブログに載せた竹行灯の裏側。上の方は表面を削っています。こちらは削り出して鎖を垂らしています。この竹の鎖は後から付けたものではなく、彫り起こしたもの。これも内側を薄く削ってから、小さいドットを彫って源氏物語の一シーンを表現しています。この竹細工を説明するのに寒い中、毛布を膝に掛けて居られた作者本人です。近藤敏和さん。長く頑張って欲しいものです。

2008年12月18日

コメント(2)
「嵐山花灯路」夢幻の世界と驚きの技

昨日、「嵐山花灯路」に行ってきました。少しお裾分け。嵐山のメインストリートには大勢の人出ですが、外れの二尊院まで行くと人の数はグッと減ります。先ずは渡月橋と嵐山。嵐山を照らすライトアップは幻想的です。橋を渡る人からは溜息が洩れ続けていました。嵯峨と言えば竹林。ライトアップしていなければ、とても一人で歩けそうにない寂しい「竹林の小径」紫の光でライトアップ。竹垣と行灯。竹尽くし。この様な明るいライトアップが続いている訳ではありません。暗い所や明るい所のまだら模様の道が続きます。嵐山花灯路では特に離れた大覚寺を除いて一番北の外れにある二尊院。参道は「紅葉の馬場」と言われる紅葉の名所。昔、「二尊院の紅葉」と題して帯を染めた事があります。しかし二尊院を訪れたのは今回が初めて。二尊院の参道など足下にある灯りは竹筒に水を張りそこに置いたローソクに火が灯っているのです。ほのかな灯りは風情があります。二尊院の本堂の縁側には思いも掛けない芸術品がありました。驚愕の技。一本の竹を細工しているのですが、恐ろしい程の技。全て切り出しているのです。鎖のリングも掘り出し。後から付けたものは無いのです。こちらは内側から紙の様に削り取り、点描で仏像を表現しています。まるで江戸小紋の様に。紙とは違って全くモロい素材で、ここまで出来るとは何と恐ろしい技である事か。他の作品も素晴しいものばかり。市井の中にこんな人が埋もれているとは。京都の奥行きを感じます。

2008年12月17日

コメント(6)
ロームのイルミネーション

ロームのイルミネーションに行ってきました。今シーズン二回目。前回は十二月の二日、本家のブログに掲載しました。今回はカメラの設定を変えて、より鮮明に写る事を期待して撮影しました。そのお蔭で前回よりはちょっと綺麗に撮れたと思います。ただし、人出は今年も多いものの、不況やエネルギー消費の自粛もあって、点灯される電球は昨年より可成り少なくなっています。音楽に合わせて点灯するイルミネーションも無くなりました。それでもこの美しさ。お楽しみ下さい。ご堪能頂けましたか？ロームの偉い所は、町外れに有る立地条件を考え、駐車場まで設営している事です。周辺は確かに混みますが、行き届いた気配りは京都そのもの。有難い事です。

2008年12月14日

コメント(0)
今年も咲いてくれました

マンションに移ってからも我が家のシャコバサボテンは健気に咲いてくれます。南西角にあるので両方の日当たりは悪くはありませんが、何せマンションの事、鉢の置き場には苦労します。シャコバサボテンは工房を飾る為の植木だけを持って引っ越した中の一つでしたが、大きくなり過ぎたので半分に株分けしたのです。株分けから二年経って、元の大きさににまで大きく育ちました。冬場以外、西日しか当たらない場所に置いていたのですが。緋色とピンクの混合。せっかく小さく株分けしたのですが、これほどになると狭い工房には大きすぎて置く事が出来ません。上から見ると直径九十センチ足らずあります。

2008年12月08日

コメント(6)
美山：茅葺の里の古きもの

先日、北山の奥「美山」に紅葉を求めて行ってきました。その美山で出会った「茅葺の里」の風情は素晴らしかった。詳しくはこちらその中に「茅葺の里資料館」がありました。平成の時代に燃えてしまった物を、再建腹源したものです。その中には美山で使われた道具類などが展示されています。左から裁縫箱、高枕、箱枕、足袋。向う側には羽子板。古ーい漫画がテーマです。昔懐かし「おこた」布団の足下に入れる炬燵です。炭や豆反を燃やして真っ赤になったものを、灰の中に入れて暖める道具。今でも使えそう。こちらは納屋にあった古道具。ノコギリや鎌など。こちらは蓑や籠など。大事にしたいですね。

2008年11月20日

コメント(6)
京都伝統工芸大学校

昨日、京都伝統工芸大学校へ作品展を見に行ってきました。沢山のお客様で、伝統工芸に興味と支援の気持ちのある方が多いのに嬉しくなりました。京都府南丹市園部町にあります。園部駅から歩いて直ぐなので、来年あたり見学に行かれる事をお薦めします。きっと日本の伝統が存続される事に大いなる喜びを見出される事だと思います。学舎の一部。　伝統とは言っても古くさい建物ではなく、陶器の実習教室でも立派な施設が整っていました。こちらは蒔絵の一年生の作品。基本的なイメージは良いと思いますが、雀の色と大きさが問題。稲穂も昇華しきれていません。葉の形がいびつですね。これでは商品になりません。でも、来年が楽しみな生徒です。これは我が息子の作品。今年は源氏物語千年紀に合わせて、蒔絵櫛の製作で追われて二年生はこの棗だけの様です。桜草の柄の様です。螺鈿細工も。こちらは仏像。二年生の作品。展示された仏像は殆どが三十センチ足らずの白木の木彫でしたが、一体だけ一メーター余りの仏像がありました。この仏像は何かの会で表彰された物で、確かに文句が付けられない出来でした。こちらは木彫。自分の手を模写したものでしょう。出来上がりを見ると、一年生のものと思われます。綺麗にまとまっていますが、訴えるものがありません。無理もありませんが。こちらは竹工芸の香合。香道をやるなら欲しいと思わせる逸品。継ぎ合わせる「ヒゴ」の部分に甘さがありますが、竹の素材の面白さが良く生かされています。この作品展、家内は二回目、私は初めて。全てをお見せ出来ないのが残念です。次の世代を担う伝統工芸の卵に乾杯！！

2008年11月17日

コメント(6)
商のいわれ

商売つまり商（あきない）は「飽きない」を基本の意味にしていると言われています。こじつけではあるのでしょうが、それなりの意味があって納得できるものです。この「商」という文字が何から始まったかという事はご存知の方も居られるでしょうが、中国の地名というか国名であったのです。発掘されるまで、幻の王国と言われた「夏」はその先祖が北方民族で、「夏」とは背が高いとか良く伸びるという意味が転じて草木が伸びる「なつ」となったと言われています。初代の名君禹王から治水に功のあった「契」が黄河の南の地を冊封されたのが「商丘」であります。現在もその地名は残って河南省商丘市となっています。北方の遊牧民族であったのですが定住して農耕を発達させ青銅の技術もあって通貨を使う事もやっていました。発達させた農耕は余剰を生んでそれを近隣まで売り歩いたのが「商」の始まり。昔の中国は自分達の生活圏を出る事はとても危険であったので誰もそんな事をする者がいなかったのです。「契」から十四代目の「湯」が主君の「夏」を攻め滅ぼしました。例によって、滅ぼされた主君は後から書かれた歴史書によって暴君とされているのは中国歴史の定番。勝ったもの勝ち。「湯」は古里の商丘から国名を「商」としました。「商」は何度も遷都を繰返し「殷いん」に落着いて「殷」と称されていますが国名は「商」です。商の象形文字としての意味は女陰そのものを表して豊穣を意味しています。殷も妊娠した女性をあらわした象形文字でそれも豊かな生産を意味しています。商の都が発掘された時、王墓には凄まじい数の殉死者の遺骨も発見され、人柱として生け贄にされた奴隷の骨も発見されている。この「商」の民が遠くの村々まで行商をしていた事はインド洋でとれる貝を貨幣としていた事でも証明されています。貝という字がお金に関する文字となっているのはご存知の通り。本来その国の民は大きな城塀に囲まれて生活するのが古来よりの常識。遊牧の民であったからこそ、危険を顧みず行商の旅に出かけたのもその血のなせる技であったのでしょう。西遊記に見られる様に旅は魑魅魍魎との遭遇が避けられないものでありました。それ故にこの商いという新しい職業は重宝されたのです。殷は周によって滅ばされますが、周王はその特技をいかして殷の民にその商売という仕事を続けさせました。他の民には出来ない芸当だったのです。悪鬼に妖怪はたまた強盗の出る荒野へ出稼ぎに行くのですから、彼らもそれなりに気合いが入っています。客でない人間は殺してその生首を先頭に立ててぶら下げ行列したと言われています。これが道の語源。中国の歴史のうち漢民族が支配した国は前漢や明など極少ないのですが、この「商」の伝統だけは受け継いで世界の中で一番の商売人と言われています。日本人は他国に移民するとまず生産事業に取りかかりますが、中国人は餃子などの食べ物を売る商売から始めます。中国は支那と言われる程沢山の国が跋扈した歴史を持ちます。当然、商売でも熾烈な闘いが有り、良心に従って商売をしていては餓死せざるを得ないのが風土となった様です。日本でも決して中国に負けていません。立派に毒入りのお米をばらまいてくれました。そうせざるを得ない様に仕向けたのも我らがお役人様。立派な官僚様を頂いて日本国民は幸せです。

2008年09月23日

コメント(2)
向日葵と五山の送り火

何ヶ月か前、伝統工芸大学校に通う息子がひまわりの苗を持って帰って来ました。学校の庭にも植えたのですが、夏期休暇で水やりがまともに出来ないと枯れてしまいます。その保険代わりに。少しの土にしなびた苗はひ弱そうでまともに育つとは思えなかったのです。鉢植えした苗は数日間はしおれたり立ち上がったりを繰返していましたが、鉢植えの土に馴れたのか思い立った様に真っ直ぐ伸びていきました。マンションのバルコニーに置いてあるので夏場は返って日当たりは良く有りません。そこでゴミバケツをひっくり返してその上に置いてあります。大きくなって今にも咲きそうな状態になってから長い事。昨日、やっと満開の花を咲かせてくれました。向日葵だと言うのにこちらの部屋の方しか向きませんが。もの凄く美しい黄色。そして昨夜はお盆の締めくくり「五山の送り火」です。マンションの窓とバルコニーから撮りました。よく見えるのはこの二つ、大文字と鳥居型。ズームで２８０mmの望遠。妙法と舟形は全部が見えません。左大文字は近くのビルが同じ高さでこれはほんの一部。三脚が無いのと長いシャッタースピードでまともには撮れなかったのですが、一番マシな写真です。

2008年08月17日

コメント(6)
閑話休題

先日の雷から数日が経ちました。それに連れて被害が明らかになってきました。工房の前に落ちた雷は一つではありません。二連発に聞こえたのが、当日は向いのマンションの非常ベルで一回分の被害しか分かっていませんでした。ところが西へ十五メーター程の電柱にも落ちていたのです。電柱の向いにあるお宅のインターフォンと給湯器の電子部品がお釈迦に。山科に住んでいた時、家の前の電柱に落ちたときは風呂場の換気扇がやられました。近所の各家も軒並みあちこちが壊れてしまいました。今回の雷、これだけではなかったのです。明後日山科に住んでいた時の、近所の人や友人とビアガーデンに行く予定だったのです。我が工房の職人さんであり且つお隣さんであった人もそのメンバー。一緒に来るはずだったその息子さんの家に雷が落ちたのです。たまたま家に家人が居たので、丸焼けにはならなかったのですが黒こげ状態。家に置いてあった家電類は全滅。修理には途方も無いお金が掛かるそうです。お見舞いに行く事になりました。凄まじい雷の威力。ユメユメ侮ってはいけません。この一週間雷様を始め色んな事がありました。フランスのリヨンを本拠にしている、女性下着のデザイナーブランドが我が工房へ。友禅だけでなく、ローケツや絞り、木版摺全てに興味津々。短い裂でも染めてもらえるか聞いて来ました。もちろん可能です。ブランドの作品例を見せて貰いましたが「セクシー」かなり高額だそうです。女性の下着ですからシースルーであったりするので着物の生地では厚さが不向きですが、一部に使用したいとの事でバラの花を友禅で染める事に。と言っても二メーター余りしか要りません。白地に胡粉、ピンク、臙脂で彩色する予定。もう一つはお相撲さんの着物に使う薄い羽二重を使った爆弾絞り。これは下着にも使えそうな肌触りで、ジャケットの上から羽織るアラン・ドロンが使いそうなマフラーがありました。これをそのままお持ち帰り。白地に錆納戸と濃紺の組み合わせ。これから製作に入るのでブランド名などは明かす事は出来ませんが、発表が済んでこの作品が使われる事があれば公開します。お楽しみに。

2008年08月01日

コメント(8)
投機、食料危機、バイオ燃料、車

ガソリンが高くなってきました。ご存知の様に新興国の需要が発端ではあるのですが、それで儲けたあぶく銭が先物買いに投資。石油バブルの様相を示しています。石油で儲けた金を石油に投資するのですから、これはもうマネーゲームの世界です。ほんの一握りの人達、大金持ちの欲望から世界は振り回されているのです。需要と供給から考えられる実需価格も高騰はしているものの、１バーレル当たり１２０ドル見当だそうです。しかし、この値上がりで需要が停滞、バブルが弾ける可能性も言われ始めました。アメリカの大統領はガソリン高騰を受けて、トウモロコシのバイオ燃料化を提唱しました。この短絡な提唱のお蔭で、石油で浮いたお金の行方は食料に向ったのです。元々先物市場に登場していたトウモロコシと小麦は直ぐにその洗礼を受け高騰。あおりを受けた米まで食料安保から輸出禁止する国が出て来ました。元々、食料を投機の対象にする事は避けねばなりません。特に主食とされる農作物については。最貧国の並んだアフリカ諸国で暴動が起きるも当り前の事。今回のサミットではその規制のルール作りが急務のはずでしたが、首脳達の頭は何処に付いているのか。投げキッスをしている場合ではありゃせんぞ。バイオ燃料の原料として使われるトウモロコシは実は燃料変換の効率良くありません。雑草として自生しているイネ科の植物にはバイオ燃料の元となるセルロースをたっぷり含んだ種類があります。肥料なしで強靭，見直すべき時が来ているのに何をしているのでしょうか。そもそもバイオ燃料といってもブラジルの様にアルコールだけで走る車を作るなら別ですが、三分の一も配合すればエンジンが壊れる様な車しかない現実社会ではその恩恵は微々たるものでしかありません。やはり家庭のコンセントで充電出来る電気自動車が普及されるのを待つしかないのかも。「i」という三菱の軽四があります。写真では素晴しいデザインですが、現物はちょっとランク落ちのあの車です。電気自動車として数年後に発売が決まったそうです。価格は実質三〇〇万円前後らしい。待ち遠しいですね。買えませんが。軽四は燃費が良い様に宣伝されていますが，決して良くはありません。京都市内を普通に走ってリッター十一キロが良い所。ターボ車なら七キロから八キロと言った所。それでも良いのは小型車と比べて圧倒的に税金が安い事。なぜ燃費が悪いのかと言うと、ボディーの重さ、風当たり面積の大きさに対して適切なエンジンの大きさではないからです。一般に同じボディーならエンジンの大きい方が燃費がよろしい。カタログとは逆です。カタログにのせる数値をはじき出すのは，運転するのが燃費の数値上げのプロだからです。素人の我々はスムースに走らせる為にエンジンを吹き上げます。小さいエンジンだと勢いアクセルを踏み込んでしまうから燃費が落ちてしまうのです。ですから、そのプロの様に加速時のアクセルをソフトにソフトにを心掛ければ，カタログに近づく事でしょう。カタログと実勢との違いは、メーカーに寄っても違います。あまりカタログを信用なさらない事。そして、違っていれば文句を言う事。何世代か後の車に反映されるはず。

2008年07月15日

コメント(0)
河童資料館へ行ってきました

今日は工房の休日。伏見の黄桜酒造にある河童資料館へ行ってきました。藤森神社で見頃過ぎになっていた紫陽花に振られ、寺田屋を見学した後は次の目標「河童資料館」へ酒の街「伏見」は酒蔵が見所、寺田屋と酒蔵は本家のブログに掲載しました。こちらが黄桜の河童資料館。黄桜のコマーシャルで有名な河童の漫画は二人の画家によるものです。昭和三十年代に始まった頃は「清水昆」氏、近くはお色気たっぷりの「小島功」氏。黄桜のコマーシャルは楽しみでした。資料館として、各地の河童を紹介しています。手だけでなく身体全体のミイラは宇宙人の様。中国の河童は西遊記の沙悟浄ですが、世界の各地にも似た様な河童類がいるのも楽しもの。資料館の展示物は撮影禁止でお見せ出来ませんが一見の価値があります。河童の歴史は古く「日本書紀」にも記されているそうで，研究の価値がありそうです。入場料は無料。

2008年07月08日

コメント(4)
珍しく車について

小さい時は宇宙科学者になって宇宙旅行や宇宙人と会話するのが夢でした。授業中も窓の外のお空を見てと言うより、想像の世界でその向うの宇宙の彼方を見ていたものです。もう少し大きくなると自動車が好きになりました。エンジンの性能表をノートに付け、内外の車の馬力当り車重などの明細まで書いて、まだ見ぬ恋人の様に憧れの車を夢描いていました。「アバルト　ビアルベーロ」と言う車をご存知ですか？知っている人は可成りの車通。イタリアの有名なマフラーメーカーが作ったスポーツカー。たった千CCのエンジンで最高速度二百キロオーバーという怪物です。その後トヨタ８００という車のモデルになったとも言います。当時三百万円位だったでしょうか。大卒の初任給が三万円位までのはずですから高かったですね。今でも買えないのに、子供の時ですからただ憧れていただけ。もう少し大きくなるとメカにも強い興味が。外観や内装のデザイン、もちろんエンジンの構造性能、足回りの構造まで。着物の仕事が普通に忙しかった頃は弟と私の二台を三年で買い替えていたのですから車を買う為に仕事をしている様な面がありました。車好きだったのでしょう。今やガソリンの高騰が大問題になっていますが、元々いずれは消滅する化石燃料。その消費を抑制する車の普及が急務である事はずっと前から分かっていた事。その意味で自動車業界の怠慢は酷過ぎます。車はモデルチェンジする度に大きくなります。お馬鹿な消費者が望むからです。と言っても、消費者を指導し説得するのもメーカーの責任です。トヨタにプリウスというハイブリット車があります。ガソリンの高騰で売れに売れて何ヶ月か待たねば手に入らないと言います。ユーザーはガソリンの値上げがどこ吹く風という位、忘れた頃ににしかガソリンの補給がいらないらしい。しかし、私にはトヨタに大いなる不満があります。先ず、プリウスそのものに。運転席に座りましたが、後方視界の悪さは極め付き。同じ作るなら何とかせいと言いたい。今トヨタに求められているのは世界をリードすることです。安心な車を作る事だけでシェアーを伸ばしてきたトヨタにはこれからの世界をリードする強い意志を持って貰いたいと思います。いたずらに高級車ぶった車や販売の仕方をするのではなく。わたしが考える今のトヨタに求められる車は、家庭のコンセントカーの前にプリウスの小型を作る事です。千CCのエンジンとモーターの組み合わせ。ビッツ位の大きさとデザインの高さ。日産で唯一売れ続けたティーダという車があります。外観のデザインは大した事ありません。初めて見た時は売れるとは思いませんでした。しかし、インテリアは見事。内装の良さだけで売れ続けたと思います。トヨタの新しいハイブリットカーにはビッツの様なおもちゃではなくティーダに近い高級感があればトヨタの世界制覇は揺るぎないものと思われます。日産はトヨタを嫌がる人達、野球で言えば反巨人の阪神ファンの様な人達に好まれていると思いますが努力不足と市場調査不足を強く感じます。独りよがりなメカオタクなんでしょうが、肝心のメカが既にトヨタに大変な遅れをとっています。トヨタにあって日産に無いものそれは安心感。デザインでも安心感がありません。後ろから見るといかにも華奢な感じがします。特に小型車で顕著です。キューブやマ－チのトレッド（タイヤとタイヤの巾）が狭いのとタイヤが細いので腰砕けになりそうな弱い足回りを感じるのです。地面をグッと掴んで走る安心感が出ればＶＷぐらいの安定感でトヨタをリードすると思います。車のデザインの基本はトヨタより日産の方がマシですが、日産にもトヨタにあった金太郎飴デザインが悪さをしています。特に中上級車は車の車種が分からない程同じ顔。良い顔なら良いけど大した顔でないのが分からないのならカーデザイナーも親分達も首。後姿はセクシーで良いものが多いだけにね。本田もデザイン面ではニャンニャンです。昔、シティという馬鹿売れした車がありました。本田には時々フロックで名車が生まれます。売りに行かなくてもお客様から買いに来た、すこぶる珍しい車でした。車は低い方がカッコイイと思われていた時に出た車でしたが売れに売れました。ところがモデルチェンジで車高を下げたとたんに売れなくなってお終い。先発のシティの問題点は後部座席の狭さだけだったのに。もう一つモビリオという車が発売されて大したコマーシャルもせずに売れました。昔の特急列車の様な御面相なんですがとても可愛い。ガラスの面積も大きく開放的でこれは良いなあと思っていたらマイナーチェンジ。ロボットを金槌で叩いたような顔に変身。これで売れ行きは急停車。本田のデザインのトップは阿呆。売れている根拠が分からないのですから。車作りの思想欠如。車のデザインで今一番はスズキでしょうか。二番目はマツダ。私の好きなスバルもデザインだけは良くなってきましたが、長期的なビジョンがありません。訳の分からない七人乗りを新発売しました。車は今や社会を動かす基幹産業です。その責任は命より重いはず。社会的責任と使命感でまともな眼を持って欲しいもの。

2008年06月24日

コメント(2)

全93件 (93件中 1-50件目)

1 2 >

ジャンル別一覧

出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒

ペット
趣味・ゲーム
映画・ＴＶ
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸

スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル

人気のクチコミテーマ

雑誌・本の豪華付録

大人のおしゃれ手帖ムーミンと仲間…

(2024-04-21 05:50:17)
お買い物日記

送料込2999円有名専門店レディース…

(2024-04-28 08:00:10)
本日のタイムセール

今日のタイムセール

(2024-04-26 18:57:58)

染屋の独り言

[夢放浪] カテゴリの記事

今年もロームのイルミネーション

集中する事で夢を実現

京都にジーンズの着物専門店が

遊ワンの行灯と刺繍の金糸

遊にゃん、遊ワン、おニュウのポストカード

初体験、我慢の炎熱地獄

精進料理 慶月

暑気払い？ 京の七夕

ブログも足掛け三年

「遊にゃん」と「遊ワン」がポストカードに

祇園祭と着物業界

どう考えても、千円高速は

友禅タペストリーは如何？

職人を囲む会

ライトアップの長浜盆梅展

還暦の手習い？スキーは楽し

明けましておめでとうございます

風邪にお気を付けて

幽玄を堪能、嵐山花灯路

明日は全国高校駅伝

天然？たい焼き

瑠璃光院と霊鑑寺とおばけうどん

正絹のわらじは癒しの室内履き

紅葉の名所 東山山荘

ブランド商品の行方

西陣会館のお客様

ミシュランガイド関西版

我が工房が旅行案内誌に掲載されました

公務員のやる気

いい雰囲気！この帯

日本三大名湯の一つ下呂温泉

警戒！警戒！インフルエンザ

四月というのに雪！

西本願寺の竹燈明

京都東山花灯路

伯耆の国のお蕎麦屋さん

昔のポスター、着物編

福袋は売切れました

嵐山花灯路で見つけた至極の技

「嵐山花灯路」夢幻の世界と驚きの技

ロームのイルミネーション

今年も咲いてくれました

美山：茅葺の里の古きもの

京都伝統工芸大学校

商のいわれ

向日葵と五山の送り火

閑話休題

投機、食料危機、バイオ燃料、車

河童資料館へ行ってきました

珍しく車について

精進料理　慶月

暑気払い？　京の七夕

紅葉の名所東山山荘