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2007.08.24
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カテゴリ:書籍

螺鈿迷宮

螺鈿迷宮


桜宮病院に入院すると生きて帰れない――ミステリー小説を装いながら、現代の終末期医療に疑問を投げかける内容だ。著者は、「チーム・バチスタの栄光」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した海堂尊、現役の医師だ。
時間軸としては、この次の作品となる「ジェネラル・ルージュの凱旋」の後の話になる。「チーム・バチスタの栄光」に続く3作品の外伝という位置づけだ。東城大学医学部附属病院と同じ街にある桜宮病院が舞台で、落第医学生の天馬大吉が劇中の無理難題をすべて引き受ける。本シリーズにも登場する厚生労働省の変人役人・白鳥調査官や、歩く医学事典・姫宮嬢が活躍する。
作者の海堂尊は病理医――今回は、その本領発揮というところか。桜宮病院の院長が天馬に「ひとりひとりの患者の死に、きちんと向き合い続けてさえいれば、いつか必ず立派な医者になれる」と語る。これは、作者の経験に裏打ちされた言葉ではないだろうか。我が国は、離れた医療機関同士で病理画像やデータを共有できるシステムに助成金を惜しまない。だが、これが患者のための医療なのだろうか。
本シリーズのカバーリングは、「チーム・バチスタの栄光」の黄色にはじまり、「ナイチンゲールの沈黙」の青、「ジェネラル・ルージュの凱旋」の赤と、テーマに合わせた象徴的なカラーリングを施してきた。外伝である本作の表紙は「螺鈿(らでん)」だ。見る角度によって色が変わる螺鈿細工は、作者の終末期医療に感じるカラーなのであろう。



■メーカーサイト⇒角川書店 螺鈿迷宮


■販売店は こちら








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最終更新日  2007.08.24 12:09:48
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