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一番じゃなきゃダメですか? ツイッターは政治家と、あるいは政治と国民の距離を縮めるツールだと思います。 事業仕分けの名台詞「一番じゃなきゃダメですか?」を言い放った民主党の蓮舫議員の著作。蓮舫さんのことは嫌いでは無いが、できの悪い妹の作文を読んでいるようで、心が痛む。 何より心が痛んだのは、事業仕分けの本番で「『どうしても世界一じゃないといけない理由は、何ですか?』この私の間いに対する答えは、こうでした。『夢です』。会場は失笑であふれていました」(191 ページ)という下り。科学者が夢を語って何が悪いのか!? 蓮舫さんは、とても真面目な方だと思う。結婚にも育児にも仕事にも政治にも真摯に取り組んでおられる。だから、余計に心が痛む。 蓮舫さんは「みんなが一番を目指すのもいいのでしょうけれども、それぞれ一人ひとりが『初めて』のことにチャレンジすることが、日本の社会をよく変えていくことにつながるのだと思います。『初めて』の積み重なりが、社会を新しくチェンジしていくのだと思います」(214 ページ)と主張するが、これは間違いである。 つい先日、「一番じゃなきゃダメですか?」の槍玉に挙がった国産スーパーコンピュータ「京」が開発途上にありながら、ぶっちぎりの世界一位の演算速度を叩き出した。 「夢」は、常に頂点のそのまた上にある。手を伸ばしても届かないくらいの彼方に。 ■メーカーサイト⇒蓮舫=著/PHP研究所/2010年06月発行 一番じゃなきゃダメですか? ■販売店は こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.06.27 18:31:37
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