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2013.10.11
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カテゴリ:書籍



日本の医療この人を見よ

日本の医療この人を見よ


 われわれ医師は、患者のために医療を行なっているのですから、患者が希望しているのであれば、「実現可能性があるかどうか」「日本人としてそれを許容できるかどうか」を真剣に考えていかなければなりません。(189ページより)

著者・編者海堂尊=著
出版情報PHP研究所
出版年月2012年05月発行

CS 朝日ニューススターで 2010 年 10 月から 2012 年 3 月まで 26 回にわたって放映された対談番組「海堂ラボ」を書籍化したものだ。本書では第1 期の 12 名をピックアップ。番組ホストは『チーム・バチスタの栄光』でお馴染みの、医師で作家の海堂尊さん。
記念すべき第1 回は、狙撃から奇跡の生還を遂げた國松孝次さん。警察庁長官を退任した後は、駐スイス日本国大使を務め、いまは NPO 法人「救急ヘリ病院ネットワー(HEM-Net)」の理事長を務める。天下りといえばそれまでだが、九死に一生を得た俊才がドクターヘリ導入の際全盛に要ることほど心強いことはないだろう。

『ジェネラル・ルージュの凱旋』の主人公・速水晃一に最も近い救急救命医・堤晴彦さんは、「動かなければ行けないときは動く」をモットーに、病院に辞表を出す覚悟で現場に当たっているという。

海堂さんが論戦を挑んだ法医学者の藤田眞幸さんも登場する。海堂氏は「アクティヴ・フェーズの私をのらりくらりとかわしながら、自分の業務で主張できる部分をきっちりプレゼンするあたり、やはりただ者ではなく、堂々と表舞台で対応するあたりは、天晴れと評価せざるを得ない」(215 ページ)と評価する。

代理出産で賛否両論を巻き起こしている根津八紘さんは、「われわれ医師は、患者のために医療を行なっているのですから、患者が希望しているのであれば、『実現可能性があるかどうか』『日本人としてそれを許容できるかどうか』を真剣に考えていかなければなりません。さまざまな観点から熱い議論を交わすべきです」(189 ページ)と語る。

東日本大震災を体験した気仙沼市医師会会長の大友仁さんは、「患者さんたちにとって、笑顔と思いやりは薬以上に大切なもの」(218 ページ)と語る。当たり前のことなのだが、その当たり前のことができないのが不通の大人であることも事実だ、

最後に、精神科で作家の香山リカさんが登場。意外なことに、お二人が話すのは初めてとのこと。海堂さんは、「無色透明なのに芯がある、というのがお目に掛かりお話を伺った後の印象だった」(251 ページ)とコメントする。

本書に登場した 12 人は、マスコミ(地上波と大手新聞社)が取り上げる“権威ある”医療者ではなく、最前線で今も活躍している現役医療者ばかりだ。こうした人たちの短い言葉には迫力がある。










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最終更新日  2013.10.11 22:00:21
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