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2013.11.17
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カテゴリ:書籍



ガンコロリン

ガンコロリン


 人のために、ではなく、自分が必要とする必然の仕事が天から降ってきたのだ(146ページより)

著者・編者海堂尊=著
出版情報新潮社
出版年月2013年10月発行

映画化もされた「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」などでお馴染みの、医師で作家の海堂尊による短編集だ。

「健康増進モデル事業」――完全な健康体を作り出す国家プロジェクトに選ばれた木佐。彼のストレスを取り除くべく、厚生労働省により上司は更迭され、競合他社を出し抜き、木佐はとんとん拍子に出世した。そんな彼に悲劇が――国家権力振り回される会社と従業員が面白くもあり、悲しくもある。

「緑剥樹の下で」――内乱で荒廃したノルガ王国で、非科学的な習慣と対峙するセイ。彼は王子の命を救うために全力を尽くすが――少しもの悲しいお話。

「ガンコロリン」――飲むだけで癌を抑制できる夢の新薬が発明された。長編シリーズでもお馴染みのサンザシ薬品が商品名「ガンコロリン」として販売開始。サンザシ薬品の株価は急騰、発見者はノーベル賞を受賞し、日本の医療構造まで変わった。しかし 20 年後に悲劇が訪れる――外科医療をよく知る作者ならではの痛烈な近未来 SF。

「被災地の空へ」――東北地方で大地震が発生。ジェネラルルージュこと速水は現地に駆けつけるが、救護所にやって来るのは軽傷者と溺死体ばかり。取り残された医療機関からの患者搬送が必要であることに気づいた速水は、全国のドクターヘリに招集をかけるが――速水という男の生き様は、長編シリーズも合わせて読むと、より楽しめる。

「ランクA病院の愉悦」――TPP 導入で自由診療になった。医療機関は、受診料が安いランク C から高いランク A までに分類。片頭痛に悩まされている作家の終田は、ふとしたことからランク C病院とランク A病院の取材をすることに。ランク C の診療はロボットが行うが、ランク A病院の医療サービスは――“長いものに巻かれない”海堂節が炸裂する。










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最終更新日  2013.11.17 19:04:05
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