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カテゴリ:書籍
著者は予備校で英語を教えている安河内哲也さん。熱い話り口で授業を進めるそのスタイルは「鬼コーチ、安コーチ」と呼ばれ人気が高いという。 モチベーションを上げるテクニックとして、「マインドセットを『やらなければならない』意識から『やりたくなる』意識へと変えることが必要」(55 ページ)と指摘する。これは自覚がある。上司や顧客から強制されていると感じたり、給料のためにやっていると考えると、仕事がだんだん辛くなる。好きだからやっていると、気持ちを切り替えられると、とたんに楽になる。 そして、「相手のやる気を引き出すためには、まずこちらが肩の力を抜いてかかる必要」(96 ページ)があるという。「真っ向からぶつかっていくのではなくて、まずは受け入れてから、パラダイムを変えていく」(108 ページ)といいとアドバイスする。 安河内さんは「人闘が行動を起こして目的を達成するためには、次の 3 つの作業が必要」(175 ページ)という また、「反省を『技術的な反省』と『精神的な反省』に分けて、精神的な反省は一切しない。技術的反省だけを徹底的にやるのです」(179 ページ)とアドバイスする。技術屋としては、これを実践していく必要性を感じた。 自信を失ってネガティブ思考に陥っているときは、「内側から取り戻そうとしても難しいものがあります」(189 ページ)と指摘する。その通りだ。安河内さんは、塾の講師のアルバイトをして生徒から頼りにされた経験を振り返り、「『誰かから頼られている、必要とされている』という外側からのエネルギーが契機になることもある」とアドバイスする。 安河内さんは最後に、「人を動かすには、結局、人間の熱意が一番」(223 ページ)と述べている。真理ではあるが、「他人を『その気』にさせる技術」が精神論になっていることは少し残念だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.02.02 09:26:57
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