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カテゴリ:書籍
著者は、マッキンゼー&カンパニーでコンサルティング業に従事し独立した瀧本哲史さん。ビジネス書大賞受賞作『僕は君たちに武器を配りたい』の著者でもある。 冒頭、AKB48 を取り上げ、「『人』を売るビジネスには、『成功の不確実性』『稼働率の限界』『交渉主導権の逆転』の壁がある」(23 ページ)としたうえで、それを回避する戦略としてプラットフォームビジネスを提案する。「人、物、金、情報をネットワーク化し、そのハブとして利益を上げる」(35 ページ)と説く。 瀧本さんは、「アルバイトの店員は、「儲ける仕組み」に関与していない」(51 ページ)として、「みずからが『資本=儲ける仕組み』の形成に関わり、リスク・リターンをシェアすること」(54 ページ)と指摘する。また、「不確実で厳しい未来においては、『自分の労働をコモディティ化させないこと』が重要になる」(87 ページ)と提案する。 瀧本さんは、ネットの炎上事件について、「ネットにおける発信者は、閲覧数を増やすことを基準に執筆をするので、より炎上しやすい、極端で質の低い情報発信を行うインセンティブを持つようになる」(136 ページ)と指摘する。そして「主張が極端であれば極端であるほど、ごく一部の人間を深く『ハマらせる』構造になっているネットの世界では、危険な思想を助長させやすい」(140 ページ)ともいう。 さらに、話題は教育や政治に及ぶ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.01.23 18:56:18
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