マメルリハ夫婦のぴよひろとぴよはるが「パリ!パリ!」といい音をたてながら、一つの餌箱から仲良くカナリーシードをついばんでいる。のどかな朝だ。窓の外は霜がおりて真っ白になった畑が見える。気温は氷点下らしい。室内は22度。暖かく幸せな空間だ。このマメルリハ夫婦は餌箱を二つ用意しても必ず一つの餌箱を分け合って食べる。鏡のおもちゃを2つ用意しても一つの鏡で遊ぼうとする。仲むつまじい様子が微笑ましい。
突然、こののどかで幸せな空間に激しい金属音が響く。インコ部屋の2階の住人ぴよいちろうの仕業だ。ケージの入り口を嘴で激しく揺らしている。飼い主の目がマメルリハ夫婦に向けられているのをみて、自分に注目してほしいと催促しているのだ。このぴよいちろうは、つい先日まで、ぴよさぶろうとルームシェアをしていたのだが、餌を同居人の分まで食べてしまいかなり体重が増えてしまった為、再びひとり部屋へと戻された。今はダイエット生活を余儀なくされている。
3階、ぴよいちろうのケージの上はぴよさぶろうの部屋。ぴよさぶろうは最上階からの眺めを楽しんでいる。ご機嫌の様子で激しくお辞儀を繰り返している。頭の羽毛をふわりと逆立て「ぴ~ちょぴ!!ぴ~ちょぴ!!」とさえずりながらお辞儀を繰り返している。
その右下はオカメインコのマリカの部屋。朝ごはんには目もくれず、「早く遊んでよ~~」といわんばかりに「キキッ!!キキッ!!」と叫びながら止り木を右へいったり左へいったりしている。このところ、発情気味である。興奮しているときに指を出そうものならガブリと噛みつかれる。「マリカちゃん!マリカちゃん!!」と声をかけ、現実の世界に戻ってきてからステップアップをするように心がけているが、昨日はそれをすっかり忘れた為に噛みつかれて少し血が出た。
その下はヨウムのフジコの部屋。朝ごはんのメニューはペレットとシード。まずは、大好物のシードを食べつくす。まるで獲物を捕らえたような鋭い目つきで一心不乱についばんでいる。この時間だけは他の部屋の住人が何をしているのかなどとはまったく無関心である。以前、朝ごはんにペレットのみを入れてみた事があったが、そのときのフジコの怒り様ときたら驚いた。羽毛を逆立て、嘴をケージにガツンガツンとぶつけて「おい!!シードがないじゃねぇかよ!!おら!!おらおら!!!」と言わんばかりの表情で飼い主を脅迫するのだ。それ以来、朝ごはんはシードとペレットと決まっている。しかし、夕ご飯にはペレットのみいれても怒らない。これは、フジコのこだわりのようである。
インコ部屋20080127 posted by (C)マメルリ