|
カテゴリ:小説
「ライヴ」(山田悠介・著)を読みました。
よく読んでいる山田悠介の小説です。 内容としては、日本国内に「ドゥーム・ウィルス」という 感染症がはやります。 空気感染はないのですが、感染したら5年以内に発病し、 免疫力の低下とともに風邪でも死にいたるといったものです。 今回このウイルスのワクチンを手にいれるため、 身内に患者のいる者たちが集まります。 完走者にはワクチンを与えるといったトライアスロン。 そのトライアスロンはマラソン、自転車、スイミングといった順番で 通常のトライアスロンとは逆の種目でお台場から相模湾の烏丸島への 128キロを走破するといったものです。 途中のコースには過酷なレースのなかさまざまなトラップがしくまれ、 競技者のなかには相手の邪魔するものがまぎれたりとさまざまな困難が まっているといったものです。 作者はこういったデスレースのようなものを好んで書いているように思えます。 実際デビューの「リアル鬼ごっこ」や「ブレーキ」などなど、 近い設定もあります。今回はウイルスのワクチンをめぐったレースと いった設定ですが、リタイヤ者には死がまっているというわけではなく、 ちゃんと救護班的なものも容易されているところもあり、 他の小説よりは死者はでていないように思います。 最後まで読むと、このレースの主催者の開催理由などでてきますが、 ちょっとインパクトは小さいような気もしました。 ただ、普通に読めばおもしろい内容ではありました。 「ライヴ」(山田悠介・著) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 30, 2009 10:59:26 PM
[小説] カテゴリの最新記事
|