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カテゴリ:小説
「シャトゥーン ヒグマの森」(増田俊也・著)を読みました。
文庫本の帯には、「第5回 このミステリーがすごい!」の 優秀賞受賞作と書いてあり、ヒグマの絵が目を引いて読んでみたのですが、 映画でいうところの動物パニックものといえる内容で、おもしろかったです。 内容は冬の北海道の山の中、マイナス40度世界で、 そこに北海道大学の自然の生態を調べる天塩研究所で年を越そうと 研究所関係者の男女7人が集まってきます。 しかし、そこの山の中には冬ごもりに失敗した「穴もたず」(シャトゥーン) のヒグマ・ギンコが仔熊とともに徘徊しており、食料をさがして人間を 襲っている設定です。 そして、この研究所にやってきた人々を襲って、食べていくのでした。 そのなかの主人公の薫が娘の美々とともに最後まで残れるかといったないようです。 それぞれの人間関係も背景にありますが、ヒグマがひとを襲い・食べる描写は むごたらしいイメージもありますが、動物パニックものの小説は少ないので、 希少価値はあるのかと思います。 (ただし、「このミス」の受賞作ということでミステリーかといえばちょっと 違う気もしますが・・・。) 「シャトゥーン ヒグマの森」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 6, 2010 05:50:12 PM
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