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谷川会長がコンピューターとの対戦について「タイトルホルダーを出すのは、まだ、かなり先のこと」と語っていました。
どうもこの言葉の真意はどこにあるのか、やや首を傾げるものがあります。 「今が一番拮抗した時期」「たとえば5年くらいコンピューターと対局しないでいて、コンピューターの方が圧倒的に強くなってしまったら話にならない」とも言っている訳ですから、そこからどうして『タイトルホルダーがまだかなり先』となるのでしょう。 三浦八段が敗れてしまっては、もうその上はタイトルホルダーしかないのです。 『かなり先』とは『永遠に出さない』という意味なのでしょうか? それなら分からない事もないですが。 タイトルホルダーが1年間準備すれば勝てるのでしょうか? そうなのかも知れませんが、その1年後がギリギリの所と言ってもいいくらいだと思います。コンピューターの進歩は目覚しいですから。 かといって、すでにタイトルホルダーがその研究を始めている訳でもないでしょう。 今迄のスローペースからいって、第3回電王戦が来年、それにタイトルホルダーが出ないとして、第4回が再来年…… そんな事をやっていたら、ことごとく負けるだけだと思います。 まずは女流棋士を出して、次に引退した前会長、そして現役棋士、と段階を踏んでいって、順番にことごとく敗れていっているのです。第2回電王戦は阿部光瑠四段が初戦に勝ちましたが、団体戦としては1勝3敗1分けで勿論負けた訳です。 ずっと負け続けているのです。 格下のプロを出しておいて、そこで勝っていれば勿論歯止めになりましたが、結局は段階を踏みながら順調に負けて、次を出さざるを得ない状況になっているのです。 最初から全力を出して勝ちに行くべきだったのです。今更もう遅いですが、今後についても、腹を決めるしかないでしょう。 タイトルホルダーを出さないと決めるならば、絶対に出さない。それを各人が「自分に回ってくるかどうか……」と逃げ腰になっていて、出る人に任せるという感覚でいてはいけません。出るならば、将棋界の総意として送り出す。いかなる協力も惜しまない、という態度で臨むしかありません。 もはやそうしないと勝てないと思った方がいいでしょう。 そして、それが出来る時間も限られているのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.07.27 02:28:16
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