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カテゴリ:日本SF・ファンタジー
面白すぎる傑作ジャパン・ファンタシー
■内 容 国を守る戦闘獣”闘蛇”をあやつる闘蛇族で、獣ノ医術師の母と暮らす少女エリンが主人公。 ある日、闘蛇が一斉に大量死し、その責任を問われ処刑されそうになる母を救出に向かったエリンだったが、母を救うことができずに闘蛇の背にまたがって川を伝って逃亡するうちに消耗し果てて気を失う・・・。 目を覚ましたエリンを蜂飼いのジョウンが見つけて、彼がエリンの親代わりとなって暮らすことになる。 蜂を育て薬草を探す暮らしをする内に、エリンは山中で天翔ける”王獣”と出合う。 やがてエリンは王獣の医術師を目指して学舎に通うことになるのだが、王国の政治の渦に巻き込まれ・・・。 ■感想など うつ病持ちの小生は、読書を日課にしているのだけど、1日100ページ読むことを目標にしているうちに、趣味の読書が自分に科されたノルマのようになってしまい、重荷になりつつありました。 そんなことを心療内科の医師に話すと、「子ども向けの本はサクサク読めるし”心の栄養”になりますよ」とアドバイスしてくれて、早速、図書館の児童書のコーナーに行って見つけたのが、この『獣の奏者』 -◆- アニメ『獣の奏者エリン』(見てない)の原作で、”守り人”シリーズの著者の本だから、試しに読んでみようと思ったんです。で、読み始めたら児童書なんてレベルじゃない!! 50歳前の小生が読んでも、めちゃくちゃ面白い!! -◆- 少女エリンの過酷で波瀾万丈の運命や、彼女を取りまく登場人物の造形や、何もかも一級品のファンタジー!!ダイアナ・ウィン・ジョーンズと比較するのは少しずれてるかもしれないけど、DWJに勝るとも劣らない物語の面白さです。 -◆- 残念ながら、図書館の書架には「1:闘蛇編」「2:王獣編」しか並んでいなくて、3巻、4巻はしばらく順番待ち状態の人気ぶり。これだけ面白くて内容もしっかりした本作品だったから、心療内科の医師が言ってくれたとおり”心の栄養”になりました。 いつかアニメ版の『獣の奏者エリン』も最初からじっくり見たいな・・・。 グリフィンの年 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.08 20:39:43
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