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カテゴリ:南仏生活
在仏10年を超えましたが、幸い、今までフランスの郵便局の被害に遭ったことはありませんでした。
強いて挙げれば、 郵便物が行方不明になりフランス国内なら3日で着くはずが1ヶ月かかった。 ←世界一周旅行でもしていたのでしょう。 周りの被害の例はもっとひどくて、 -しっかり内容を申告したがために高価なものだけ何者かにより盗まれていた。 ←つまり郵便局員が盗んだと推定。 -壊れ物と明記していたにもかかわらず乱暴に扱われ、届いた時には破損していた。 ←職業モラルゼロ。 が挙げられます。 さてこの度、ようやくpidooにも不幸な出来事が巡ってまいりました。 先日、パリで携帯電話を観光バス内で紛失したものの、 その日のうちに身元確認が取れ、郵送頂き、 その1週間後には手元に届けて頂きました。 電話と一緒にあった添え書きに、 見つけてくれたバスの運転手の名前と、 郵送手続きをしてくれた事務員の名前がありました。 二人のうちどちらかがくすねてしまっても不思議はない世知辛いフランスで、 非常に職業意識が高い彼らにどうしてもお礼がしたい!!!!! と思ったpidooは、スーパーなんかじゃ手に入らない、 コート・ド・プロヴァンスのワインを1本ずつ送ろう!と郵便局へ向かいました。 郵便局ではワインボトル用の小包があり、これがまた頑丈。 組み立てるのも一苦労で、ワイン2本を入れ、しっかり箱を閉めて、 さぁ、大丈夫かな?と箱を振ってみてもびくともしない。 これなら大丈夫!! 顔も知らない親切な二人の笑顔を想像しながら 大満足で帰宅しました。 ところが2週間後。 やってくれました、郵便局。 見覚えのない、汚らしい小包が我が家に届きます。 誰からだろう?と差出人を見ると。 へっ!??私!?? 申し訳なさそうな郵便配達人はおどおどと話します。 配達人「えーーと…アクシデントが遭ったようで…」 pidoo「これ…、ワインのはずだけど??」 配達人「そうみたいだったんだけど…」 と、小包を揺らすとジャラジャラと音がする。 配達人「箱もかなりつぶされていたようで補強してはあるんだけど」 と、ガムテープの張られた箇所を見せる。 配達人「ワインは蒸発しちゃったみたいで…。 僕も詳しくは知らないんだ、手紙があるから読んで対応してください…」 とサインをもらい、そそくさと立ち去りました。 これはーー・・・。 途方にくれるpidoo。 手紙を読むと、 「破損が激しいため差出人に返します」 とだけ。 破損したのはおまえらだろーーーーーーーーーーーー 再び箱を持ち上げると、ジャラジャラと、細かいガラスの破片が触れ合う音がします。 こんなに粉々になって、 こんなに補強が必要なほどガムテープが張られて、 2本のワインがこぼれ、見事に箱が乾くほど長い時間放置されていたなんて…。 この小包はアフリカへでも届けられて象にでも踏まれたに違いない…。 などと想像を膨らませたりもしました。 結局、こんなこともあろうかと控えを保管していたので 払い戻し手続きを完了。 勿論控えがなければ泣き寝入りです。 すっかり届いているものと思っていたので その数日前、危うく控えを捨てるところでしたが 虫の知らせだったのでしょう、捨てませんでした。 皆さんもフランスの郵便局をご利用の際は、 届け先の確認が取れるまで控えを必ず保管ください。 で、懲りないpidooは再度ワインを送るつもりでいますが 続編はないことを願っています…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.07 23:21:05
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