桜華 感想まとめ
2005年にキャリエールから発売された選択肢付紙芝居系18禁アドベンチャーゲーム奇跡の起こせる街というファンタジーな設定の切なくも温かい、その上ルートのよっては燃える展開のお話です(≧∀≦*) 【あらすじ】強い願いを奇跡に変える不思議な桜、『霊木』によって守られた街……夢源郷。霊木は不思議な力場を放つ存在で、その中では善悪関係なく強い願いが奇跡になってしまう。その為、霊木の奇跡を鎮める『守人』と呼ばれる人間達が生まれた。辛い過去を消したい願い、記憶を操る力を手に入れた者……死にかけた大事な人を救うために癒しの力を手に入れた者……守人には多くの能力者がいた。ただし、そんな奇跡には必ず『代償』が必要だった。主人公も破壊と癒しの力持ち、どちらも使えば死の危険がある。二つの力は、『不幸』と『温かい家族』を運んでくる。トラックすら軽々持ちあげる小さくて可愛い義妹。怒ると黒いオーラが出て目が光るけど、とびきり優しいお姉さん等々……不思議な力のせいで強烈な個性を持ち、奇跡と引き換えに『代償』を求める霊木によって、心の痛みも背負ったキャラクター達が寄り添って織り成す……『悲しくて優しい、にぎやかで温かい大家族物語』【感想】命をかけても叶えたい願いが奇跡として起きる街で生きる人々を描いた比較的シリアスな中にも家族の絆を感じさせる感動の物語…ってところですかね~ヒロインを含め登場人物の誰もが、奇跡を起こす力や普通の人とは違った設定の人たちで、その力や立場から起きる苦悩や問題を解決していき、ヒロインと結ばれていきます何より、かなりシナリオがいい感じ…「桜華編」と「闇使い編」というふたつの話があるのですが、ほのぼの感のハートウォーミングな「桜華編」に対して「闇使い編」はバトルメインの熱血ストーリーどちらのシナリオもいいデキで一粒で二度おいしいって感じですヒロイン別のシナリオでは主人公とヒロインがかなりシリアスに悩んでいくのですが、お涙頂戴といったほどではないですが、泣けます…あれ矛盾してる(笑)他にもそれ以外の登場人物が家族としての絆を発揮して話に絡んできたりして、なかなかにあったかい感じのストーリー展開にさらにウルウルその間にはコミカルなネタも挟んであまりシリアス一辺倒にならずに一服できるようにもなってます幾らか、唐突にコミカルが挿入されて違和感感じるところもありますけど(*≧▽≦)ノノ ただ主人公もヒロインもよく言えばかなり内向的、悪く言えばウジウジ一人悩む傾向が強いのでそういったのが苦手な人はちとイライラするかも~個人的には自分はそういったタイプの人間なので割とおっけー(~ ̄▽ ̄)~かなり読み応えのあるお話だし雰囲気も硬軟織り交ぜていい雰囲気なので、やってみる価値は十分あると想います~☆良かったトコ・読んでて引き込まれたシナリオ。感動も熱血もどっちもハイレベルなデキでしたぁ、ヒロイン達も自分のルート以外でも結構絡んでくるし・比較的雰囲気に合ってるBGM、特にバトルシーンの曲とかはいい感じ・当時としては表情豊かな立ち絵や演出効果、ここぞという時にうまく使ってる気がします★悪かったところ・一枚絵の主人公が絵ごとに別人な感じ…てかおっさん(笑)、複数原画だからかなぁ・静名や美奈はもうちょいとかわいく書いてあげましょうよぉ…・回想シーンのような以前のやりとりが長々と挿入され、ややテンポが悪くなる・かなり長い…ヒロイン多いしボリュームが多いので時間がないとキツイ・ヒロイン分岐が選択肢1個だけ(笑)いいことなのか悪いことなのかは微妙だけど… 「桜華編」ほのぼのとしたキャラ紹介や世界観紹介がメインの日常の事件が共通ルートでは描かれてます。個別ルートは以下の通り●ソルネルート人形の物神で博物館の館長のメイドっ子さん真面目なのにかなりボケキャラなところとかもある意味正統派ヒロイン本人の話はかつてのマスターとの別れからの温もりの恐怖、そして主人公を愛しながらその使命から共に生きていけない苦悩を描いたストーリー、桜華の中では一番のお気に入りのストーリーかなぁ本当は人とのふれあいが怖いことで博物館に引き篭もってることを主人公に告げるシーンなんかはいいし、望んでいた奇跡を目の前にしてそれを受け入れることができず別れを選ぶシーンは結構な感動の破壊力でウルウルでしたぁかなりのいい感じでお気に入りのキャラです(≧∀≦*) ●紗雪ルート強大な力を持つ異界の番人で霊獣の獣っ子な少女あまり感情を見せない不思議系なきゃらとしてそのボソッとした発言や行動は破壊力は大…コスプレとかもさせられてるし(笑)彼女が感情を持つことで世界に危機を生じさせるという壮大な感じのストーリー展開と主人公との幼い頃の約束をめぐる話が繰り広げられます感情を持ち出してからの微妙に照れたり不安がる様子が、何ともかわいい最後のエピローグがしんみりしていながらも前向きでかなり印象に残ってます~●夏輝ルート剣術の達人で主人公のボディガード役の幼馴染…すごい肩書きだ(笑)お節介焼きで頼れるアネゴ的なあっさり江戸っ子的な感じでも個別ルートでは意外とかなり女の子女の子な初々しいカップル振りを見せてくれちゃいますお互いを思いやることで別れを選ぶ話と主人公が命を犠牲に街を救おうとするってのが彼女の個別ルートお互いを思いやるが故に突き放すって感じのシナリオで、シナリオ内容よりも夏輝の言葉や態度がかなりウルウルときちゃいました(*≧▽≦)ノノう~ん、かなりいい娘さんだ、でもルートのシナリオそのものの印象はやや薄かったり(汗)●あやルート突如霊木から現れたトラブルメーカー兼ムードメーカーな義妹「うじゅ」というやや耳障りな口癖のかわいい少女です…やたらと静名のお仕置きばかり喰らっているような気もします(笑)主人公の本当の義妹でトラウマ的存在の唯が絡んでくるシナリオ展開で物語共通ルート冒頭から気になっていた唯失踪の真実が明かされます…詰めが甘いご都合主義な感じだけど気になったのどの小骨が取れるような感じです(笑)独りぼっちを怖れるあやを雨の中で説得するシーンはかなり印象的「闇使い編」主人公の持つ禍風をめぐり、謎の戦士タクマと熱血バトルが繰り広げられる闇使い編の共通ルート、すっかり共通ルートだけでお腹いっぱいですけど…てか話が共通ルートで完結しちゃってるんですけどでもちゃんと個別ルートもあったのね…やや蛇足的な内容だけど(笑)●静名ルート幼い主人公を救い、育ててくれた保護者的存在守人でも最凶と呼ばれる強さで、お仕置きやらかわいいものにコスプレさせたりと傍若無人なオネイサン( ̄□ ̄;) 闇使い編の実質的なメインヒロイン、能力「虚幸」の代償で失った自分の過去の記憶に苦しむという個別ルートです、そもそも共通ルートが既に静名ルートって感じだけど(汗)個別では共通や他の人のルートとは別人のような彼女にやや違和感…しかも本人よりもタクマ達の活躍が光る気もするしねぇ、とちと不満でも娘の静音ちゃんはとってもお気に入りキャラなのです(*≧▽≦)ノノ●刃菊ルート刀の物神で主人公をマスターと認め行動を共にする刃菊真面目で堅物なキャラで物神として忠実に主人に仕えてますって感じ個別はそれを逆手にとった、物神としての使命と自分の恋愛感情の狭間で悩む感じの話の流れです自分でやるべきことを見つけた刃菊のすがすがしいラストが印象的だけど、主人公のある意味ヘタレっぷりが物悲しい(笑)メインというよりはサブで光る感じのキャラクターな気がするなぁ●美奈ルート主人公に命を救われたおどおどした感じの守人の少女夏輝と本人のルート以外ではほとんど出番のないかわいそうなキャラウジウジしたキャラ設定も人によってはあわないかも~、おいらは似たような感じだから共感できるけど(笑)話も桜華には珍しい夏輝との三角関係とそれに悩んで引き篭もってしまう美奈の話…と後ろ向き(笑)前向きになりながらも徐々にやっぱりダメだぁと後ろ向きになっていくところは妙に自分としてはリアルなんだけど(>_<)でもやはり印象は薄いんだよね~ 、てか美奈ルートは夏輝が主人公みたいだし(*'o'*)