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カテゴリ:万葉集の雑学あれこれ
万雑662_中臣氏・藤原氏の系譜で万葉集に歌がある人(中臣東人) 中臣氏の最初は中臣東人(母は藤原鎌足の娘;斗売娘、父は中臣意美麻呂)で、万葉集に歌が1首(515)あります。 中臣東人が安倍女郎に贈った歌; 515_「ひとり寝て絶えにし紐をゆゆしみとせむすべ知らに音のみしそ泣く」 ※_「一人寝ていて切れてしまった紐が不吉で忌まわしく、どうすればよいか分からずに声をあげて泣くばかりです」と歌っています。 <備考> この歌の前後に安倍女郎の歌がありますので載せておきます。 514_「わが背子が着せる衣の針目おちずこもりにけらし我が心さへ」 ※_「あなたが着ていらっしゃる着物の、縫い目の一つ一つに入り込んでしまったらしい。それを縫った私の心までも」と歌っています。 516_「わが持てる三つあひに搓れる糸もちて付けてましもの今そ悔しき」 ※_「私が持っている三つ搓りの糸で紐をしっかりと付けておけばよかった。後悔いたします」と歌っています。 <記事> 中臣氏; 中臣東人、中臣女郎、中臣武良自、中臣宅守 中臣清麻呂、中臣部足国 藤原氏; 藤原鎌足、藤原宇合、藤原夫人(円方女王)、藤原八束、藤原郎女 藤原麻呂、藤原久須麻呂、藤原房前、藤原光明子、藤原清河 藤原仲麻呂、藤原永手、藤原部等母麻呂、藤原執弓 <備考>_中臣氏・藤原氏系図 以上 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年04月17日 10時18分49秒
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