【本日の読書】クズと金貨のクオリディア 【ラノベ】
クズと金貨のクオリディア (ダッシュエックス文庫)さがら総・渡 航(Speakeasy)(著者), 仙人掌(イラスト) いやいや、こりゃいい買い物をしました。読んでいるとつらいくらいの噛みあわない主人公二人の会話っぷりに、最初はすっかり度肝を抜かれたけれども、読み進めていくうちに、何となく噛みあってくる、この二人の立ち位置。そう、この小説は、二名の著者による、リレー小説だったのだ。主人公の一人、底辺高校生・久佐丘晴磨(くさおかはるま)は、単に設定が底辺でヘタレというだけで、論理的で性格もまとも。一方、外見は「天使のような」と描写されている後輩・千種夜羽(ちぐさゆう)は、どうやら、非常に黒い黒い腹黒ムスメらしい。その彼女が、読み進めるにつれて晴磨相手にデレてくるような、こないような。そして、起こる超常現象と謎解き。ちなみに、さがら総先生は「変態王子と笑わない猫。」の人。一方の渡航先生は、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の人。口下手で不器用なヒロインを描かせたら天下一品のさがら先生と、底辺高校生のリアル描写には定評のある渡先生の奇跡のコラボ、と言えよう。ブログ村でさがら総・渡航氏の文学ブログをもっともっと探してみる(たぶんないとおもうけど)