師崎立体駐車場前の奇跡
2024年GW初日である。通勤終了後から車を使ってよいということなので、Yさんの勤務先駐車場まで車を取りにいき、その後、郵便局で荷物を受け取ってから、フィッシング遊名古屋南店経由で師崎港を目指す。11時20分ごろ到着。混雑している立体駐車場に無事車を入れたあと、立駐からみてほぼ対岸側の小場所(Youtubeでこの時期木っ端ぐれが釣れている動画を見た)まで徒歩10分で移動、コマセの半量を作って撒き始める・・・が。ほとんど何も起こらない。釣り人もほぼ誰もいない。常連と思われる投げ師が「今日は魚は口を使わないよ」とボヤキながら納竿するのを見送りながらひたすらコマセを打つが、そのうち雨が降ってきてしまう。13時過ぎに荷物をまとめて、立駐前に移動した。小雨が降り始めており、釣り人は誰もいない。きっと釣れないのだろう。一度車に濡れたら困るリュックを置きに行き、そのついでにビニール傘を取ってくる。傘を差しながら雨の中のウキフカセ釣りはなかなかコツがいる。ただ、今日は風がなく、雨で糸と竿がくっついて飛距離が出にくくなることを除けば、釣りやすいコンディションであった。そうこうするうちにもぞもぞするアタリから、謎の魚(というかギンポ)が釣れた。そもそも想定外の魚なのだが、それでもギンポが釣れるということはウキの感度設定がばっちりで、タナも底にあっているということなので、気をよくして、雨の中、釣りを続ける、と。ギンポが来てから3投目、奇跡が起こった。ウキの頭を5cm抑えるような居食いのアタリを合わせてみると、手ごたえあり。しかも根掛かりではなく魚である。右の沖のほうにぐいぐい走り出す。ときどきばたばたと左右に頭を振る。チヌだ。今日のタックルは通称「赤備え」。カメヤ釣具FIVESTAR赤影に、「オルルドの赤い奴」。色調がマッチしてまるで誂えたみたい。今日はこのオルルドのスピニングリール「オルクス」のドラグがよい仕事をした。適所でジージーと小気味よい音を立てながら、魚の突っ込みに合わせて糸を出してくれる。しばらく耐えながら走らせ、抵抗が弱くなったところで巻き取り、また突っ込まれて糸を出して、それを巻き取りなおす。ついにふっと魚の抵抗が軽くなり、浮いてきた。チヌである。さすがにタモ入れは傘を差しながらできないので、傘をおいてタモを出して、慎重にタモ入れ。帰って計ったら36cmだった。コマセがあと1時間分くらいあったのでそのあとも釣りを続けて、そのうち漸く雨が止んだが、ウキ(ノーブランドの2Bの中通しウキ、9gクラス)が水を吸ったのか、喫水がおかしくて、あたりか根掛かりかわからない。結局、それらしいアタリは数回あったものの素針ばかり。チヌ1枚で打ち止めとなった。チヌの頭はゴボウと「あら煮き」卵は「鯛の子の煮つけ」身は半身を刺身にした。今日は久しぶりにJくんが帰ってくるので刺身を振舞うのだ。