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2007.07.16
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テーマ:日本の歴史(1061)

孝元天皇陵
孝元天皇陵

 

天皇陵について 続けます。

今回が最終回、少し長文になります。

画像は明日香(正確には橿原市)の剣池と孝元天皇陵。

この古墳は、3つの墳丘をつなぎ合わせるように改造して1つの墓とし、

「孝元天皇陵」と称しているものだそうです。

素人の私でさえ疑問に思う「天皇陵」がこれほどあるのに、

なぜ宮内庁は天皇陵の調査を拒み続けるのでしょうか。

確かに天皇家のご先祖様の墓を掘り返すなどということは、好ましいことではありません。

しかし、歴代天皇を正しく祀ることも必要ではないでしょうか。

 

この問題は、時々国会でも取上げられたことがあるそうです。

1988年の宮内庁の答弁がいかしてます。

「仮に指定が間違っていても、明治以来祭祀を続けているので

『霊』はこちらにうつっておられる」

「なんとか還元水」だとか、

実家を事務所のように装って、多額の事務所費を計上しておきながら

「詳しく説明したのでご理解いただけたと思う」などなど

お役人さんや政治家の説明は、強引であまりにも不可思議なものが多いようです。

ちなみに宮内庁が管理しているものは既述のように天皇陵だけではありません。

陵墓=天皇、皇后、皇太后などの墓所を「陵」、その他の皇族の墓所を「墓」、

皇族の墓である可能性があるものとして、被葬者を特定せず、

宮内庁が管理している墓所を「陵墓参考地」と呼びます。

現在、「陵」が188、「墓」が552、「参考地」が46あるそうです。

このほか、天皇の分骨所や火葬塚、灰塚などが110あり、

陵墓全体では896か所となるとのこと。

ところでいくつか天皇陵の画像をご紹介しましたが、

みなさんは天皇陵などの古墳をご覧になったことがあるでしょうか?

鳥居が建てられた画像を見てもおわかりかと思いますが、それら陵墓の拝所は

いつでもきれいに清掃され、整備されています。

 

.

聖徳太子墓
聖徳太子墓

主な陵墓では、小さな木造の管理小屋を見かけます。

太子町の用明天皇陵には木造の事務所があり、軽トラなどがありました。

くま手や竹箒、麦藁帽などもありました。

作業服姿の宮内庁の方々(委託を受けた業者かも知れませんが)は

日々誰からも評価されない作業を続けていらっしゃるのです。

祭祀どころか参拝者さえない陵墓の拝所を、毎日掃き清めておられます。

これらの作業は「税金の無駄遣い」と言われるかも知れません。

そしてその陵墓が間違った指定をうけていたとしたらなおさらのこと。

しかし私は、掃き清められた拝所を見るたびに

こういった一見無駄と思われるような作業の積み重ねで

伝統や文化、そして貴重な歴史的文化財が守られるのだろうなと思うのです。

管理する陵墓が900近くとなれば、宮内庁もたいへんだろうと思います。

この「天皇陵について」では、宮内庁批判ともとれる内容のことを書きましたが

実はこの問題で真実を求めることはたいへんやっかいで、

宮内庁だけの問題ではなくなってしまう可能性が大なのです。

 

現在は歴代天皇の陵は全て「存在」するわけですが、

調査や発掘をすれば古代天皇の陵地のほとんどが「所在不明」となることでしょう。

古墳文化が始まったとされるのは3世紀初頭と言われています。

その時代、天皇はどうだったかと言うと

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の第2王子であった仲哀天皇の時代にあたります。

日本書紀などによれば、この仲哀天皇は第14代の天皇です。

一方、学校の授業で使った年表で見てみると「邪馬壹国」のことが書かれています。

邪馬壹国の時代は、天皇の歴史から見ると神功皇后が活躍した時代にあたります。

邪馬壹国の卑弥呼が大陸の魏に使者を遣わしたのは239年。

魏志倭人伝に「大いに冢を作る。径百余歩」と書かれた卑弥呼の墓どころか、

私たちは邪馬壹国がどこにあったのかもよくわかっていないのです。

ところが、古墳時代以前の天皇陵も全て存在していることになっています。

しかも日本書紀などによれば、初代天皇の神武天皇が即位したのは

なんと、紀元前660年とされています。

 

ちなみに天孫が降臨してからは

百七十九万二千四百七十余年後のことだそうです(日本書紀)。

そして第11代の垂仁までは紀元前の天皇です。

巨大な古墳が造られるようになったのが3世紀頃からだとすれば、

仲哀天皇以前の天皇陵は全て「あり得ない」ことになってしまいます。

「あり得ない」と言えば、古代天皇の年齢もしかり。

仁徳天皇以前の天皇には、100歳を越える天皇が多くいたことになっています。

紀元前の天皇や100歳を越える天皇の存在は、

概ね次のような歴史解釈がなされています。

つまり、天皇家の権威を高めるためにその歴史を古く見せかけているというものです。

しかしその解釈の方法もいくつかあって、

1.架空の天皇を存在したことにした創作歴史

2.何代かの天皇の時代を古い時代に置き換えている
 (したがってその在位と年齢が引き延ばされている)

などの説があります。

歴史の真実を知り、歴代天皇の天皇陵を正しく祀ることも大切です。

しかし陵墓の指定相違を「認める」「認めない」とか、

陵墓の指定を「改める」「改めない」という、宮内庁の問題だけでは

古墳の問題は解決しないということがご理解いただけたでしょうか。

少々ややこしく、へたくそな説明になりましたが、

どこかの国の農相の「説明」よりはマシだと思っています。

天皇陵について書き始めたきっかけは「天皇陵について 1」の冒頭に書いたように

2つの陵墓の立ち入り調査に関する新聞記事でした。

その記事にあったように、

邪馬壹国の時代に活躍したとされる神功皇后陵の調査が実現すれば

とんでもないことがわかるかも知れません。

「陵墓の立ち入り調査申請」に関する記事は、目立たない場所の小さな記事でしたが

調査結果によっては1面トップのNEWSどころではなく

現在ある歴史教科書や歴史に関する書物の多くを

廃棄処分しなくてはいけなくなるかも知れませんね。

 

ところで「古墳」と言えば、地上から見る限りはただの小山と変らないイメージがあります。

古代史の本や博物館の模型で見たことがある方もいらっしゃると思いますが

築造当時の古墳は森林を持つ山ではありませんでした。

墳丘上や周辺には埴輪が並べられて、

現代建築のタイルのように、その表面は「葺石」と呼ばれる白い小石で覆われていました。

実は、築造当時そのままの古墳、しかも実物の姿を見ることが出来る場所があります。

 

.

五色塚古墳1
五色塚古墳・前方部下から後円部を望む


神戸市垂水区にある五色塚古墳は、築造当時の姿が復元されています。

埴輪はもちろんレプリカですが、葺石は周辺に散らばってしまっていたものを

丁寧に磨き上げて葺き直されたものだと聞いています。

ちなみに五色塚古墳は「捏造」や「改造」ではなく「復元」です。

この写真を撮影した日は、早く行きすぎて「開場前」だったため

古墳周辺からしか撮影することが出来ませんでした。

過去には何度か墳丘に上ったことがあります。

後円部に立つと、194mあるこの古墳が「前方後円墳」であることが見てとれます。

 

.

五色塚古墳2
五色塚古墳・後円部


天皇や皇族の墓ではありませんが、

一応「墓」ですので墳丘部での飲食は禁止されています。

しかし宴会でもやりたくなるような景色も見られます。

須磨海岸や淡路島、明石海峡大橋の眺望は最高です。

 

3回に渡って書いた天皇陵シリーズですが、

マニアックな話題の長文におつき合いいただきありがとうございました。

次回は、コイツを書くきっかけともなった神功皇后陵についての

鳥肌が立つような話題を書きます(少々オーバーな表現ですが・・・)。

 






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Last updated  2009.11.04 02:40:06
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