ぽちの犬小屋

ベッドで横になってもなかなか眠れず、1時間ほどゴソゴソしてました。

眠りも浅くて翌朝5時に目が覚めした。

もうこれ以上眠れそうもないので起きだしてすぐに燈明と線香に火を点け、式場が用意していたコーヒーを飲んだり、これまた式場が用意していたパンを食べたりして時間を過ごしました。

9時半から告別式ですが、今回は親族のみ。

要はわたしと姉の家族のみ。

事前打ち合わせがあって、最後のお別れにエレクトーンの生演奏をするのでご希望の曲があれば言ってくださいと。

そういえば、父は時代劇がすきやったなあ。時代劇の曲があればお願いします。

ほどなく告別式が始まりました。

最後のお別れとなり、エレクトーンの演奏が始まりました、

実は、わたし、祖父と祖母の葬式で大泣きに泣いた過去がありまして今回はここまで泣かずにきました。

ここまで来たら大丈夫やなあと思っておりました。

エレクトーンの曲が変りました。

じんせーい、楽ありゃ、苦もあるさ・・・

おお、水戸黄門やないか、そういえば父は水戸黄門も見ていたが、伝七捕物帳が一番好きやったなあ、と思った瞬間、涙がこみ上げてきました。

あかん。涙が止まれへん。

時代劇の曲を頼んだのは失敗やった。

頼んだのはだれや？

自分やった。

自爆や。

しゃーない、涙を流しながら花をお棺に入れたり、好きやった焼酎で末期の水を唇に垂らしたりしていました。

この後、斎場へ向かい、やっぱりお別れボタンは喪主が押すんかなあと考えていたら、おお、この斎場にはお別れボタンがない。

職員がやってくれるんや。

この後、会場を移して親族だけのお昼ごはん。

ええっ、ここでも喪主の挨拶。

まあ、姉の家族だけやから挨拶に笑いを入れてもええやろうとやっちゃいました。

姪っ子だけが笑ってくれました。

ここでも自爆や。

かつて「００７は二度死ぬ」という映画がありましたが、「ゼロゼロセンスは二度死ぬ」ということです。