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テーマ:猫のいる生活(136039)
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蓄音器と云う言葉の響きには懐かしさが溢れていますな。
私が子供の頃には、今風のステレオではなく、モノラールの蓄音器をまだ置いてるお宅もありました。 レコードはLPレコードではなく、それより昔のSPレコードが幅をきかせていました。 SPレコードは落とすと木っ端みじんにみごとに砕け散るので、俗称「瓦盤」。 カイガラムシって見ただけで鳥肌立つくらい群生している細かい虫です。 ところで蓄音器は「器」であって、「機」ぢゃないんですね。 ビクター、コロムビア、テイチク、ポリドール、名だたるレコードメーカーは「○○蓄音"器"株式会社」と社名を名付けています。 「器」を使うのは音を盛るからという説からきているらしい。 この蓄音器と云うのは、アンプがついてるし、モーターもついてるから、と~ぜん電気を使いますよね。 ところが昔は電気を全く使わない蓄音器もあったのです。 この蓄音器に電源プラグなんて存在しません。 ぢゃあどうしてレコード盤を回転させるのでしょう? 「ぜんまい」なんです。 ビクターなんかでも、最初の頃はぜんまい式でした。 で、初期の蓄音器はレコードをトレースする「針」に「竹」のレコード針を使ってたのですな。 普通はダイアモンド、ルビー、サファイアなどの硬い宝石をレコード針の先端に使います。 時代が下がって、私が子供の頃には「鉄針」も使われていました。 「竹針」は最初期のものです。 ところが、この"ぜんまい"すら使っていない蓄音器が日本には存在したのです。 「クトウ蓄音器」 ぜんまいすら使ってなくて、どのようにしてレコードを回転させるのでしょうか? それが笑ってしまうんですね。 レコードを回転させるのは「手」です! つまりレコードを聴いている間、ずっとハンドルを回していなければいけない代物。 しかし手で回転させていては、回転が一定でなくて音が高くなったり低くなったり... そう云うことは詮索しないんですね、この手の蓄音器は。 とにかく音が出れば儲けものって代物です。 「クトウ蓄音器」は仙台市の工藤豊治郎と云う人が大正3年に特許登録した発明品なんです。 この「クトウ蓄音器」は蓄音器のターンテーブルの脇のハンドルを回すとターンテーブルが回り、テーブルの両サイドに付いた大きな錘が一緒に廻ります。 その弾み車の遠心力で、ターンテーブルの下に繋がっている革ひもを回転軸に絡めて回転を調節するユニークな仕組みなんです。 なんでこんな蓄音器が登場したかと云うと、当時の蓄音機は国産でも数十円から百円近くした贅沢な高級品でした。 それでこのような普及品が考えられたのです。 「クトウ蓄音器」の当時の売値は9円。それなりに売れたらしいです。 「歯車ゼンマイナシ」(笑) 全国で約2万台ぐらい売れましたが、高級品ではなかったため、大事に残されることもなく今では全国に数台しか残存していないそうです。 中之島公園の猫たち-SAVE THE CATS IN NAKANOSHIMA PARK-」 整備工事で閉鎖になった大阪の中之島公園。そこに暮らしてた約70匹の子供たち。 心あるボランティアのご尽力で「猫の部屋」と呼ばれる仮住まいを得ることができました。 すこしずつ里親さまも決まってきてますが、まだまだ多くの子供たちが良いご縁を心待ちにしています。 なを「中之島公園の猫たち」では恐縮ですが現金によるご支援は一切お断りしております。 「公園ねこ適正管理推進サポーター制度」が実施されています。 そちらのリンクもありますので、大阪市在住の方はぜひ見てください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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