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テーマ:いまさら、ビートルズ。(617)
カテゴリ:ビートルズ
1987年、イギリスのゼーブルッヘで起きたフェリー転覆事故の遺族の義援金のために企画されたチャリティ・シングルで、ビートルズの名曲「Let It Be」が大々的にカバーされる事になった。 参加メンバーは、ポール・マッカートニー、当時はまだそこそこ人気があったボーイ・ジョージを始めとして、ケイト・ブッシュ、バナナラマ、アンディ・ベル(ex:イレイジャー)、キム・ワイルド、レベル42、メル&キム、ギターにゲイリー・ムーアとマーク・ノップラー(ex:ダイアーストレイツ)…といった具合に、80人以上のアーティストが集まった。 特に、他人の楽曲を歌わない事で有名な歌姫ケイト・ブッシュの参加は当時の話題のひとつだったとか。 プロデュースは当時売れっ子だったプロデューサーチーム、ストック・エイトケン・ウォーターマンが担当。イギリスでは当然の如くNo.1を記録。当時「ベストヒットUSA」でもそのビデオクリップが紹介されたのを見てた中坊の僕は、「ほっほう」みたいな感じで見ていた。 …のだが、同じイギリスでもBand Aidに比べればどうしても面子に見劣りがするし、このテのものには食傷気味だった事もあって、ビートルズの曲だったにも関わらず、当時ほとんど興奮も感動もしなかったような気がする。 世間の皆様も同じように感じられていたかどうかは知らないが、当時もそれほど話題になってなかったような気がするし、今も語り継がれるBand Aid、Live Aid、U.S.A. For Africaに比べて、こちらの方はほとんど忘却の彼方といった扱い。出来は決して悪くないんだけどね。 現在ではストック・エイトケン・ウォーターマンの手掛けた曲を集めた「Stock Aitken Waterman Gold」というコンピCDで聴ける。 曲はポールの歌から始まるが、これはビートルズのバージョンのボーカル部分をそのまま使ったもの。ただし、自分の曲という事もあってか、ポールはプロモビデオには出演している。 後はボーイ・ジョージを始めとして、様々なアーティストがバトン形式でボーカルをとり、最後はみんなで大合唱といういつものパターンで、「よーし、みんなでレリビーうたっちゃうぞー!」みたいな、なんだか微笑ましい仕上がりとなっている。 個人的にはマック・ノップラーのギターソロがツボ。 ただしビデオクリップは、「電気を消したWe Are The World」といった感じの芸がない作りで、見ててナチャケナイものがある。 まあ「We Are The World」のプロモ自体がBand Aidの二番煎じだから、元来文句を言われる筋合いはないのだろうが、これは萎える まあ今となっては「こんなのもありました」、それ以上でも以下でもないシングルかなあ つーコトでここをクリックぅ~! それにしてもフェリー転覆事故に対して「あるがままに」とか歌われてもなあ… ※ポム・スフレのホームページでは自作曲の公開や独自の名盤レビューなどを行っています! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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