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イタリアで食べたい

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Category

Jun 9, 2007
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カテゴリ:レストラン

マテーラのサッソ地区には、観光客相手のレストランがたくさん。
でも、3月末はシーズンオフなのか、肝心の観光客がほとんどいない!
どのレストランも閑古鳥。
お客が入ってないレストランほど入りにくいものはない。
でもおなか空いてるから、どこかに入らないとなあ。
なんて思っている時、道端のみやげ物屋の屋台で立ち話していたおにいちゃんたちが、話かけてきました。

「マテーラはどう?」
「すごくいい所ですねー」
「どこから来たの?」
「日本ですよー」
「いつまでいるの?」
「これから食事したら、バーリに戻ろうかと・・・」
「おっ、それならお勧めのレストランがあるから案内してあげるよ。
僕は警官だから(と、手を広げて制服と身分証を見せるしぐさ。あっ、ほんとだー)、信用して。こっちだよ」

なんと屋台の店番と立ち話していたのは、気のいいマッチョ系のお巡りさんでした。
どんな店を教えてくれるのか興味しんしんでついていくと、とてもおしゃれな店に到着。
あっ、さっき前を通った時、ここにしようかなあと思ってた店だ。
即、決定。
グラッツィエ、お巡りさん。

それにしてもそこは、マテーラのサッソ地区にはそぐわないような、バーリで入った店よりずーっと洗練された、おしゃれな店でした。


素敵な雰囲気


お客は私たちだけ。
貸し切り状態。

さーて、ワインは何があるのかなー。
ここはバジリカータだから、もちろん、バジリカータのワインを飲まなくちゃね。

出てきたのはこれ。


アリアニコ・デル・ヴルトゥレ


アリアニコ・デル・ヴルトゥレ・DOC・アンテリオ。
造り手はカメルレンゴ。
2000年に登場した新しいカンティーナで、アンテリオはこの2004年のヴィンテージが最初なんだって。

でも、この時はそんなこと知るよしもなく、バジリカータのワインもおいしいもんだねー、程度の気分でかぷかぷ飲んでしまったー。

最初に出てきたのはパン。


この形!


あっこの形!
まぎれもなくパーネ・ディ・アルタムーラだー。
アルタムーラは隣町だもんね。
そうか、パーネ・ディ・アルタムーラはこういう形にスライスするのか。
これなら一目で分かる。


そしてここでも、無限に続く前菜のパレード。
チーズの盛り合わせにサラミの盛り合わせに野菜の盛り合わせにトルタ・サラータの盛り合わせ。
あまりに色々出てきてほとんど覚えてない。
けど、今でも覚えているのは、まず、リコッタをオーブンで焼いた“リコッタ・アル・フォルノ”。


前菜のほんの一部


写真の右下の黒いやつ。
同じ名前の料理はイタリア中にあるけど、プーリアやバジリカータでは、リコッタに卵やパルミジャーノやらを加えてオーブンで焼くみたい。
おいしいよん。

そしてもう1つは、プーリアでよく採れるきのこ、カルドンチェッリ。


カルドンチェッリ


外見はこんなきのこ。
しいたけやポルチーニに似た味や歯ごたえ。
レストランではパスタや料理のソースによく使うから、食べる機会も多い。


パスタは、トリアを注文。
トリアとは、プーリアあたりの、セモリナ粉、水、塩のパスタ。
普通はタリアテッレ状に切って、チェーチ(ひよこ豆)のソースと組み合わせるんだけど、この店ではなんと、こんな形で出てきた~。


変形トリア


ひたすら素朴なパスタです。

旅の仲間たちは肉料理も頼んだけど、私はパス。
もうおなかパンパン。


食後酒にアマーロを飲んで、消化を促進。
デザートはパスしても、食後酒は外せません。


たっぷり



エスプレッソもおしゃれなカップで。


カップもこだわってるねー


食事が終わる頃になって、もう一組、お客がやってきた。
よかったねー。
お客が少なくても、いい食材を使って頑張ってる店でした。


食事を終えて、サッソ地区をぶらぶら歩いていると、バイクで巡回中(?)のさっきのお巡りさんにばったり遭遇。
「おいしかったよー、ありがとー!」
「またおいでねー」


てなわけで、この日も気分よく、バーリにご帰還~。

明日はアルベルベッロに移動なので、駅で電車の時間をチェックしなきゃ。
本数は少ないのに、なにやら複雑でよく分からない時刻表を眺めていると、隣で私をじーっと見ていた50代ぐらいの女性が、ちょっとためらいがちに話かけてきました。

「アルベロベッロに行くの?」
「ええ、そうなんです」
「時間を見てあげるわ。えーっと・・・。
多分この電車でいいと思うけど、一応、窓口で尋ねましょう」

この時点で、私はすでに、あした乗る電車の時間は分かっていたんだけど、人の親切を無駄にしちゃいけない。
ついて行こう。
物静かに話すこの女性、窓口の駅員さんとはキビキビと会話を交わして、しっかり電車を確認。
「この時間に、ここ行きに乗るのよ。少し前に違う行き先の電車があるけど、間違えないでね」
「はい、ありがとうございます、シニョーラ」
「あのね、実は私の弟が日本人と結婚してるのよ」
「おー、そうだったんですかー」
「弟夫婦はカステッラーナっていうところに住んでるの。アルベロベッロに行く途中にある町よ。
男の子もいるのよ。私の甥。ほら、これが写真」
「おー、可愛い(これは将来の超イケメン間違いなしだー)」

なんとまあ、バーリの駅で、日本人の血を引く甥っ子がいる女性と出会うなんてねえ。
プーリアにお嫁に来た日本女性、意外といらっしゃるもんですねえ。
この女性、すごく嬉しそうに甥っ子の話をあれこれ語ってくれました。


女性と別れた後は、エノテーカでワインを購入。
ガンベロ・ロッソの2006年ベストロゼワインに選ばれたのを知って以来、ずーっと飲みたいと思っていたワイン。

アレツィオ・ロザートDOC・ミエーレ。
造り手はミケーレ・カロー。
ぶどうはネグロアマーロ80%、マルヴァジア・ネラ・レッチェーゼ20%。


美しい~


美しい~。
きらきら輝いてる~。

味は、高級そうなボディーがあるのかと思ったら、意外なほど軽快で、フルーティーで、優しくて、楽しい味。
でも、不思議な深さもあって、いかにも地中海のワイン。

しかもこれ、たった7.3ユーロ、約1200円ですよー!
プーリアに住んでたら、1年分お買い上げだあ。

ガンベロ・ロッソで同点1位だったモンテプルチャーノ・ダブルッツォ・チェラスオロ/ヴァレンティーニは、28.2ユーロ(約4500円)。
どうよ、この南イタリアの物価は。

そんなわけで、この日も数々のいい出会いに感動して、眠りについたのでした。

次はアルベロベッロだあ。






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Last updated  Jun 9, 2007 10:09:39 AM
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