正月休み
「ねえ、ねえ、お父さん。冬休みっていいねえ。」「なんで。」「誕生日でしょ、クリスマスでしょ、除夜の鐘突きでしょ、ご馳走でしょ、お年玉ももらえるじゃん。そんでお父さんと毎日サッカーできるじゃん。」「そうだなあ。」(時々、こうやって泣かせるから、ついついゲームソフトを買わされる。後でクリの手に乗ってしまったと後悔するが…。)父が休みの7日間、家族でスキーに出かけたのを除いては、大晦日も元旦も含めて練習しました。29日と31日は、近所のチームメイトも一緒です。クリは、嫌がりもせず、結構ハードな練習をこなしました。「今日は、練習してる人いないね。」「そうだな。」「何倍うまくなるかな?」「1日じゃ、何倍もうまくならねえよ。」「どのくらい?」「今日、寝てる奴に比べたら、うまくなってるけど、世界には、一生懸命やってる人がいっぱいいるんだぞ。まだまだ。」「じゃあ、今日は午後もやる。」(よし、よし。)「パスアンドゴー!」「打って、打って、打ちまくれ。」「その走り方じゃ、ボールと友達になれん。ロナウジーニョ走りを忘れたか。」「トラップは、自分へのパス。そんなとこに落とすな。」「顔、顔、顔を上げろ。見てパス。」「空振りすんのを怖がるな。思いっきり振れ!」「そんなに近くちゃフェイントの意味がない。相手は全力で寄って来るんだぞ。」「フェイントかけた瞬間、飛び出せ。そこから速く!」「ハナ血ぐらいで泣くな。はよ、立ち上がれ。」「体ごとゴールに入れる気でボールを押さなきゃゴールに入らん。」「ゴールの上越えたぞ。腕立て5回。」クリ:「お父さん、はずしたね。5回だよ。」父:「へーい。」よくやりました。まだまだだけど、ボールへの当たりが良くなってきました。繰り返しやることで体で覚える。毎日やることで、いい感覚が積み重なる。「クリ、何か1つだけ買ってやる。」(コンビニのお菓子コーナーで。)「うーん。」「何考えてるんだ。ピッチ上でも判断に迷うのかっ?そんな暇ないぞ。」「もう持ってるよ。」「はやい・・・。さすがボランチ。」「柔軟と腕立てと腹筋・背筋やるから見てて。」「え。どうした?」「パワーつける。」「そんなにやんなくても大丈夫だ。自然と力はつく。」「やる。」「毎日?」「うん。10回ずつ。」「よーし、やれ。」(3日も続きました。)結構、充実した正月休み。食って飲んで寝てる合間に、朝からクリとボールを追いかける日々を過ごして疲れも心地よい。明けましておめでとうございます。