暗黒街のカリスマ VS 正義をつらぬく刑事
『アメリカン・ギャングスター』
監督・・・リドリー・スコット
出演・・・デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ、キューバ・グッディング・Jr、ジョシュ・ブローリン、キウェテル・イジョフォー、カーラ・グギーノ、RZA、ジョン・オーティス 他
【STORY】
1968年、フランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は長年仕えたハーレムの黒人ギャングのボスの死後、一匹狼として生きることを決意。
べトナム戦争の軍用機を利用して、東南アジアの麻薬を密輸する独自の麻薬ビジネスを展開する。
やがて大物マフィアをも出し抜く成功を手にするが、目立たないことを信条にする彼の素顔はベールに包まれたままだった。
一方、汚職がはびこる警察組織の中で正義を貫こうとする刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)は、新設された麻薬捜査チームのリーダーに任命され、ドラッグ市場を牛耳る謎の人物に迫って行くのだった。
マフィアが100年かかっても出来なかったことを、たったひとりで成し遂げた黒いカリスマのフランク。
警察組織が100年がかりで築いた悪しき慣習をぶち壊した変革者刑事リッチー。
これが実話だなんて!本当にびっくりしました。
そして2人ともまだご存命なんですよね・・・
それにもオドロキですが~
ドラッグ絡みになると~どうしても身近には考えられなくて・・・
まるで遠い世界の話のように思いがち。
そして警察内部の「悪」も、善良一般ピープル(私のこと 笑)には考えもつかなくて・・・
だからフィクションを見ているようでした。
銃の所持に至っても・・(冒頭からバ~~ン!でしたね)
それにしてもフランクはクール!カッコいい!
家族を大切にし、きちんと教会へ行き 規則正しい生活を送り
彼が悪いことをしていても~何が悪いの?ぼったくってるワケじゃなし~別にいいじゃない
なんて思えてしまう。
逆に彼を張る刑事に見つかるな~なんて応援してしまったり~
だんだん何が悪くて何が正義かワカラナクなって・・・
それでも、時折オーバードーズで亡くなってしまった人の姿を見せて~
私に警告する。
これは「悪いことだ」と。
彼はあんなに売りさばいていても、自分はやってなかったのかなぁ。。。
それはそれで凄いことだなぁ。はっきりとビジネスとしか考えてなかったということ?
彼の生き方は 美しい・・・ (悪事を肯定してるんじゃないけど)
ジョニー・ファンとしては、どうしても『ブロウ』を思い出してしまう。あのジョージ・ユングも実話だけど・・・彼は自分自身で溺れて、堕ちていってしまったのでしたね。
対するリッチーは、自分を理解してくれる上司に会えたからいいけど~
集団の中で、自分の信念を通すということは~いかに難しいことか・・・
警察にいながら夜学で司法試験を目指すなんて、なかなか出来ることじゃない。そこでは犠牲にするものが必ず出来るワケで
それが彼にとっては家庭だった・・・
リッチーに関しては、少しフィクションも入ってるようで~どこまでが真実かは分からないけれど、彼にとってはフランク逮捕より、もっともっと大事なことがあったんですよね。
デンゼル・ワシントンはやっぱりステキです~~~
『トレーニング ディ』の時は、警察官だけど怖かった!
でも、この作品では悪事に手を染めているのに、ちっとも怖くない。それどころか、あっさり人を殺しても なんとなくステキ~~~に見えてしまう。
これぞ、デンゼル・マジック?
服を着てても、脱いでもカッコいいんだろうな~って思えるし(エロい? 爆)
それに比べ、ラッセル・クロウは服を着てても、脱いだ姿が想像できる。ちょっとメタボ?って。
実際は知らないけど、どうしても緩んだ感じを受けるんです。(ヒドイ)
この、くたびれたカンジって・・これって役作り?
実は 実は 大きな声で言えませんが~
私、彼が苦手なんですよ。。。(ニコラスくんとラッセルくん この2人がちょっと苦手)
それなのに~この2人の映画って結構観てたりする(苦笑)
今回もとっても合ってました。(フォロー?)
ラッセルを推薦したのは、デンゼルだったんですね~さすが見る目あるわ~
フランク弟役には『ラブ・アクチュアリー』『トゥモロー・ワールド』『インサイド・マン』のキウェテル・イジョフォー(とっても言い難い)
彼の『キンキー・ブーツ』観たいんですよね。。。
リドリー監督って監督作も多いけど、最近観たのは 『キングダム・オブ・ヘブン』 ぐらいかな・・・
でもプロデューサーとして関わっているものの中には、私のお気に入り 『イン・ハー・シューズ』 や 『ドミノ』 が・・・
そして私の観たい映画ベスト3に入ってる 『トリスタンとイゾルデ』 も彼なんですね~~~
知らなかった・・・
ここで告白します。。。
最近どんなにつまらない映画でも眠ったりしたことないんですが・・・
ちょっと寝不足もあって(弁解にならない?) 始まってすぐぐらいかな~眠ってしまったみたいなの。
フランクが最初に麻薬を買出し(←不適切な表現?笑)に行くシーン。
知らないのです・・・気づいたら売ってた。。。くすん。
こんなに面白い映画なのに~ 私を眠らせるなんて~リドリー、まだまだだなぁ(居直り?)
そのかわり?ラストのオマケでは ちゃ~~んとノッて「ウッ!!」って倒れてあげました。
一番後ろの席に座ったから~誰も見てなかったし~~~ 爆
オマケ みんなちゃんと見たかな???
そうそう、そういえば・・・
ひっそりやってた彼が妻のプレゼントの豪華な毛皮で目を付けられる。
あの妻の趣味は、あれれ・・? どう見ても似合わなかった。と思うのは私だけでしょうか?
マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★★☆☆
マリー的涙度数 ・・・ ★☆☆☆☆