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カテゴリ:映画
「そうですね。おばあちゃんが信じている話をしましょう」 『西の魔女が死んだ』 監督・脚本・・・長崎俊一 原作・・・梨木香歩 脚本・・・矢沢由美 出演・・・サチ・パーカー、高橋真悠、りょう、大森南朋、高橋克実、木村祐一 他 【STORY】 中学生になったばかりのまい(高橋真悠)は登校拒否になり、ママ(りょう)の提案で大好きなおばあちゃん(サチ・パーカー)の住む田舎で過ごすことになる。 魔女の血筋を引くというおばあちゃんの暮らしは自給自足。 野菜やハーブを育て、昔ながらの知恵を活かしながらの生活は、まいにとって新鮮に感じられた。 課された“魔女修行”は、早寝早起き、食事をしっかり摂り規則正しい生活をするというもの。 そんな暮らしの中まいは、おばあちゃんから何でも自分で決めるということを教わる。 【解説】 第44回小学館文学賞 第28回日本児童文学者協会新人賞 第13回新美南吉文学賞受賞 梨木香歩 原作の大ロングセラー待望の映画化。 静謐で透明感のある映像が特長の長崎監督の手で映画化。 本作の最大の見どころは、おばあちゃん=西の魔女を演じたサチ・パーカー。 大女優シャーリー・マクレーンを母に持つ彼女は、幼少期を日本で過ごした経験を持ち、 何の曇りもない清らかな日本語を操りながら、壁にぶつかった孫の悩みを解決していく。 観たいけれど、どうしようかな・・・と思っていたら、試写会に当たったので喜んで観てきました。 久々に、号泣しちゃいました。 山梨県・清里に作られたという巨大オープンセット。 オープニングから、ずっとずっと木々の緑・緑・緑。小鳥のさえずり、風の音・・・ 自然な光に包まれたハーブたち。 まるで素敵な香りが漂ってきそうな映像に、凄く“癒し”を感じました。 観終わって、なんだか若返ったような気がしたほどです(よかった。よかった。笑) 西の魔女、おばあちゃんを演じたのはサチ・パーカー。 母のシャーリー・マクレーンは、最近では『イン・ハー・シューズ』の素敵なおばあちゃんを演じてました。 娘さんであるサチさんは1956年生まれ(おばあちゃんじゃなくて、まだお若い・・・)で2歳から12歳までを日本で過ごしたらしい。 本格的な映画はコレが初めてのようです。 でも、素晴らしい“おばあちゃん”を見せてくれました。 優しくて、ユーモアにも溢れ・・・ 「死んだことがないから わからないの」という台詞には客席で笑いも起こっていたし。 おばあちゃんが作るお料理や、ひんぱんに淹れてくれるハーブティ・・・ どれもみ~~んな美味しそうで、これには困りましたけど。 まっすぐで人に合わすことが出来ない繊細な少女まいは、13歳の新人・高橋真悠。 とても素晴らしい表情をする子で、まいの複雑な心情が痛いほど伝わってきました。 ちょっと身体が細すぎるのが気になって、もっと喰えよ~っていらぬお世話をしたくなったけど・・・ 母役はりょう。 ハーフという設定なのですが、日本人日本人してないし、まぁまぁ合格かな? お父さんは大森南朋。普通っぽくてよかったです。 時々出てきてインパクト大なのが、キム兄こと木村祐一。 まいの気持ち、わからなくもない・・・と思った。怖いって実際~。 もう少し、おばあちゃんと彼との関係というか、接点を作った方が伝わりやすかった気もします。 ここが唯一気になったかも。 安心感というか、フッと気を抜かせてくれるのは高橋克美。 郵便配達やさん。彼が出てくると、何かやってくるのでは?と期待してしまいます(笑) 「おばあちゃん、大好き」 まいが言うと 必ずおばあちゃんは 「I know」って答えてくれる。 私、実はもの凄いおばあちゃんっ子で~ 母が働いていたので、赤ちゃんの時からずっとおばあちゃんに育てられました。 家のこと全て、毎食のご飯も、洗濯も、お掃除もそして学校行事も全部おばちゃんが参加してくれた・・・ 中学に入ってからのお弁当も何もかもおばあちゃんだった。 小学校低学年の時・・・めったにしないお昼寝をしてしまった私~夕方、辺りが薄暗くなる頃にふと目覚め、おばあちゃんが傍にいなかった。 おばあちゃん、どこ?パニックになって探し回って~ おばあちゃんは死んでしまったのかも知れない。。。その時、初めて“死”を意識した。 おばちゃんは、お豆腐が入った器を持って家に入って来た。 泣きながら、私は訴えた。 「おばあちゃん、死んだのかと思った!おばあちゃんが死んだら、私も死ぬから~」 おばあちゃんは笑っていた。 おばあちゃんが死ぬ時は、右手と左手、姉と私に握っていて欲しい。・・・だから一緒に死んだらダメだ。って言われた。 その約束は果たせなかった。 おばあちゃんは夜中に病院で、ひとりぼっちで・・・ 最期に交わした言葉も思い出せない。 私はずっと後悔している。。。 だから、まいの後悔が痛いほど伝わってきた。 おばあちゃんが最後に見せてくれた魔法・・・ 「タマシイ ダッシュツ・・・」 守ってくれた約束。 涙が溢れて止まりませんでした。 観てよかったです。 私が観るべき映画だった。と心から思います。 原作も読みたいな・・・ マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★★★☆ (“癒し”の映画だと思います) マリー的涙度数 ・・・ ★★★★★ この素敵なお家 現在一般公開中だそうです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月18日 12時51分25秒
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