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pure breath★マリーの映画館

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2008年06月18日
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カテゴリ:映画
   「おばあちゃん、人は死んだらどうなるの?」


     「そうですね。おばあちゃんが信じている話をしましょう」




『西の魔女が死んだ』

監督・脚本・・・長崎俊一
原作・・・梨木香歩
脚本・・・矢沢由美
出演・・・サチ・パーカー、高橋真悠、りょう、大森南朋、高橋克実、木村祐一 他




                  【STORY】

中学生になったばかりのまい(高橋真悠)は登校拒否になり、ママ(りょう)の提案で大好きなおばあちゃん(サチ・パーカー)の住む田舎で過ごすことになる。
魔女の血筋を引くというおばあちゃんの暮らしは自給自足。
野菜やハーブを育て、昔ながらの知恵を活かしながらの生活は、まいにとって新鮮に感じられた。
課された“魔女修行”は、早寝早起き、食事をしっかり摂り規則正しい生活をするというもの。
そんな暮らしの中まいは、おばあちゃんから何でも自分で決めるということを教わる。



                  【解説】

第44回小学館文学賞
第28回日本児童文学者協会新人賞
第13回新美南吉文学賞受賞
梨木香歩 原作の大ロングセラー待望の映画化。

静謐で透明感のある映像が特長の長崎監督の手で映画化。
本作の最大の見どころは、おばあちゃん=西の魔女を演じたサチ・パーカー。
大女優シャーリー・マクレーンを母に持つ彼女は、幼少期を日本で過ごした経験を持ち、
何の曇りもない清らかな日本語を操りながら、壁にぶつかった孫の悩みを解決していく。





観たいけれど、どうしようかな・・・と思っていたら、試写会に当たったので喜んで観てきました。

久々に、号泣しちゃいました。



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山梨県・清里に作られたという巨大オープンセット。
オープニングから、ずっとずっと木々の緑・緑・緑。小鳥のさえずり、風の音・・・
自然な光に包まれたハーブたち。
まるで素敵な香りが漂ってきそうな映像に、凄く“癒し”を感じました。
観終わって、なんだか若返ったような気がしたほどです(よかった。よかった。笑)






329675_002.jpg




西の魔女、おばあちゃんを演じたのはサチ・パーカー。
母のシャーリー・マクレーンは、最近では『イン・ハー・シューズ』の素敵なおばあちゃんを演じてました。
娘さんであるサチさんは1956年生まれ(おばあちゃんじゃなくて、まだお若い・・・)で2歳から12歳までを日本で過ごしたらしい。
本格的な映画はコレが初めてのようです。
でも、素晴らしい“おばあちゃん”を見せてくれました。

優しくて、ユーモアにも溢れ・・・
「死んだことがないから わからないの」という台詞には客席で笑いも起こっていたし。

おばあちゃんが作るお料理や、ひんぱんに淹れてくれるハーブティ・・・
どれもみ~~んな美味しそうで、これには困りましたけど。





329675_020.jpg



まっすぐで人に合わすことが出来ない繊細な少女まいは、13歳の新人・高橋真悠。
とても素晴らしい表情をする子で、まいの複雑な心情が痛いほど伝わってきました。
ちょっと身体が細すぎるのが気になって、もっと喰えよ~っていらぬお世話をしたくなったけど・・・





母役はりょう。
ハーフという設定なのですが、日本人日本人してないし、まぁまぁ合格かな?
お父さんは大森南朋。普通っぽくてよかったです。



時々出てきてインパクト大なのが、キム兄こと木村祐一。
まいの気持ち、わからなくもない・・・と思った。怖いって実際~。
もう少し、おばあちゃんと彼との関係というか、接点を作った方が伝わりやすかった気もします。
ここが唯一気になったかも。



安心感というか、フッと気を抜かせてくれるのは高橋克美。
郵便配達やさん。彼が出てくると、何かやってくるのでは?と期待してしまいます(笑)









「おばあちゃん、大好き」
まいが言うと 必ずおばあちゃんは 「I know」って答えてくれる。



329675_016.jpg



私、実はもの凄いおばあちゃんっ子で~
母が働いていたので、赤ちゃんの時からずっとおばあちゃんに育てられました。
家のこと全て、毎食のご飯も、洗濯も、お掃除もそして学校行事も全部おばちゃんが参加してくれた・・・
中学に入ってからのお弁当も何もかもおばあちゃんだった。



小学校低学年の時・・・めったにしないお昼寝をしてしまった私~夕方、辺りが薄暗くなる頃にふと目覚め、おばあちゃんが傍にいなかった。
おばあちゃん、どこ?パニックになって探し回って~

おばあちゃんは死んでしまったのかも知れない。。。その時、初めて“死”を意識した。

おばちゃんは、お豆腐が入った器を持って家に入って来た。
泣きながら、私は訴えた。
「おばあちゃん、死んだのかと思った!おばあちゃんが死んだら、私も死ぬから~」

おばあちゃんは笑っていた。
おばあちゃんが死ぬ時は、右手と左手、姉と私に握っていて欲しい。・・・だから一緒に死んだらダメだ。って言われた。



その約束は果たせなかった。
おばあちゃんは夜中に病院で、ひとりぼっちで・・・


最期に交わした言葉も思い出せない。
私はずっと後悔している。。。




だから、まいの後悔が痛いほど伝わってきた。



おばあちゃんが最後に見せてくれた魔法・・・
「タマシイ ダッシュツ・・・」
守ってくれた約束。
涙が溢れて止まりませんでした。




観てよかったです。
私が観るべき映画だった。と心から思います。
原作も読みたいな・・・





マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★★★☆ (“癒し”の映画だと思います) 
マリー的涙度数 ・・・ ★★★★★





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この素敵なお家 現在一般公開中だそうです♪





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最終更新日  2008年06月18日 12時51分25秒
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