締めくくり
クライマックスシリーズ2ndステージが、先週末両リーグとも幕を閉じた。セ・リーグは巨人、パ・リーグは日ハムとリーグ優勝チームが勝ち上がる順当な結末となった。楽天はとにかく、第1戦のスレッジのサヨナラホームランが全てだった。完全に流れを持って行かれた楽天は、3戦目で田中が一矢報いたのがやっとであった。しかし悔いはない。やるべきことは全てやった。打つべき手は全て打った。それがうまくいかなかったとしても、やらずに後悔するよりはずっといい。岩隈の中1日のリリーフ登板も結局失敗に終わったが、エースで選手会長の岩隈が打たれたのだから、仕方がない。最善策は打った。結果がどうこうではないのだ。こうして野村楽天の4年間が本当に終わった。前にも述べた通り、100敗に届こうかというチームを4年間で立て直した手腕に改めて敬意を表する。最後は、両チームから祝福され、胴上げまでされた野村監督。日ハムファンからも惜しまれての勇退は、野球人として極めて稀な形で最高なものとなった。教え子の吉井や稲葉が真っ先に駆けつけた姿は本当に印象的な場面だった。野村克也はグラウンドから去るが、『野村の考え』は教え子たちによって、各チームに残るだろう。もちろん楽天の選手たちにもだ。楽天ゴールデンイーグルスの挑戦は終わらない。今季の経験をバネにして、来年こそはリーグ優勝、そして日本一を目指して欲しい。