【エレキギターカスタム】ESP ランダムスターのブリッジパーツをチタン合金製へ変更!
こちらはESP製のランダムスター RS-280。言うなれば最もスタンダードなランダムスターだと言えます。ボディ材は厳選されたアッシュでネックはハードメイプルの1P仕様。これだけ変形ギターにも関わらず、リア側の尖っている部分に肘を乗せてアーム(腕)を固定出来るのでテクニカルなピッキングをする際に安定し、不思議とレスポール等よりも弾き易く、ボディ面積が多い為か太い出音でボディ鳴りも良好。 PRIMEもそうですが見た目に反する優等生なのです。大分昔の話ですが、このギターを見たときに『何て派手でダサいんだ!』と感じたのですが、見れば見る程に中毒性があり最終的に今は『めっちゃ格好良い!』となっております。装着されているピックアップはESPオリジナルピックアップの中で長きに亘って定評のあるLH-200を前後で2発。印象としては癖が無く適度なコンプ感、低中高音域が全て上手い具合に調教されて 『全部聞いてくれや!』 と言わんばかりの音。深く歪ませても分離感があり、『上手い具合に調教してきたな!』 といった感じ。 エフェクト次第にはなりますが、高崎晃氏のフィルターのかかった様なハイゲインサウンドと金属的で鋭利なザクザク感、そしてハーモニクスや圧倒的な音圧といった『高崎サウンド』もセッティングし易く、このランダムスターに搭載している狙いを感じざるを得ない仕様だと言えます。これに限定生産のDUMBLOID Akira Takasakiを組み合わせると見た目もそうですが非常にらしい音になる。ちなみにこのDUMBLOID Akira Takasaki は歪み自体は少なく、あくまでアンプの歪み成分にブレンドして調整して変化させるタイプのオーバードライブ(ブースター)で、高崎 晃らしいエッジと良い意味での暴れ感、そしてキレと倍音成分を増幅させる優秀なポテンシャルを持っているのですが、如何せんアンプと本体で緻密に突き詰めないといけない玄人向け。ただ一度決まったらたまらないサウンドを出力します。Seymour Duncan Akira Takasaki Signature Thunder in the East に交換しようとストックしていたのですが、このESP LH-200のサウンドも個人的には捨てきれず未だ交換には至っておりません。抜けの良さ、ヴィンテージ感、歪みのザクザク感、レスポンスの良さ共に Thunder in the East が上なのですが、全域を出力する様なピックアップは何気に今は少なく、80年代のHEAVY METALを彩った当時も装着されていたESP LH-200という存在は、自分の中ではアリなんですよね。何よりRED LEGACYやPRIMEもThunder in the East に交換しているので1本くらいはLH-200仕様でも良いかなと感じています(あとは気分次第ですね)1PのネックはVUシェイプで、ローポジションではガッチリと握れるV型、ハイポジションになるにつれてネック形状がU字型に変化していき、仕上がりも良く非常に丁寧で美しいネックとなっています。指板は比較的フラットな形状でフレットの高さもやや低め。 個人的な弦のセットアップは09~46で使っていますがテンションはやや強めに感じ、搭載されるフロイドローズにザクリが無い為、弦高もそこまで低くは出来ません。故に弾く際にパワーが必要になりますが、醸し出す音色やハリがある良い音が手に入ります。TUNERはGOTOH製のSG360でしっかり調律。またボディにON/OFFを切り替えるスイッチを搭載しておりマシンガン系の切替を行うことで飛び道具的なスイッチング演奏が出来るという仕掛け。まぁ使う機会は無いですけどね(汗) 兎にも角にもこれまた弾くときにテンションが上がるお気に入りの1本です。※2022.1.29追記ESP製 LH-200(ピックアップ)は 全域を押し出すパワー感とギラギラし過ぎていない絶妙なマイルドさ が売り。高崎晃氏のランダムスターに標準装着されていることから、イメージとしてはメタル系ピックアップに思われがちですが以外にも万能です。ただ、良くも悪くも個性的な音で繊細さは無いので全ての音域が太く、如何せんレンジが狭く奥行が感じられない印象があります。KILLER PRIME では SEYMOUR DUNCAN/TB-14 Custom 5 となり、後に Seymour Duncan/THUNDER IN THE EAST に切り替わる。出力を弱くしながらも分離感が良く、レスポンスとクリアさ、ブライトさを求めていったのにも納得がいきます。とは言えこのLH-200は80年代から今に至るまで続く代表的なモデルで、このピックアップだからこそ生まれる音も魅力的。● SEYMOUR DUNCAN/TB-14 Custom 5とにかくレスポンスが速くニュアンスに忠実、歪ませても分離感が良い。パリパリ・プリプリした音です。ピッキングハーモニクスも出やすくクリアでオールマイティーに使える。気持ち良いピックアップです。● THUNDER IN THE EAST さらに出力は下がるものの音が太くサスティンもあるので、歪ませていないのに歪みが加わったかの様に感じる。TB-14 Custom 5 よりも歪みの粒は粗く、80年代の真空管を全開にした様な荒々しくもザクザクした歪み方をします。適度なコンプレッションとハーモニクス、若干ワウフィルターがかかった様な高崎氏のサウンドを生み出します。● ESP LH-200全域がとにかく太い。全音域がドンと前に押し出してくるような出音。通常この系統は音が潰れやすいが分離感は良い。ただし、音が太いが故にピッキングハーモニクスは出ているが目立たない。レンジが狭く感じてしまう。レスポンスに関しては悪くは無いが速くはない。LH-200に対して、フロイドローズやブリッジのボルト・パーツ類を・・・チタン合金製へブラッシュアップする!目的としては硬質で軽い金属を用いることで弦振動を伝えやすくなり、結果的に不足するレスポンスや高音域に良い影響を及ぼすと期待。交換作業は単純に見えて以外に面倒くさく時間がかかりましたが効果は絶大で、LH-200の太さはそのままに解像度とレンジが上がりました。何て言うんでしょう・・・金属的な響き(鈴鳴り)がプラスされた印象で凄く鳴りが良くなった印象です。80年代のジャパニーズ ヘヴィメタルを象徴するデザインのランダムスターなので進化していくPRIMEと違い、最新パーツを入れると時代背景がズレるので避けたかったのですが、そこまで見た目も違和感なくてOK。言ってしまえばピックアップ交換の方が手っ取り早かったのですが、今となってはマニアックなLH-200を生かしたかったというのが始まり。クセの強い音ながら 気になっていたレンジ不足とレスポンスが幾分改善され、より個人的には使えるランダムスターになりました。悪くないっす!