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カテゴリ:本・コミック・雑誌・新聞
おかしな二人 とにかく面白かった。 文庫本で635頁もあるのに一挙に読んでしまった。 小説家「岡嶋二人」の盛衰記である。 実は私は岡嶋二人もこの本の作者井上夢人氏の本も読んだことはない。 では何故読んだのか? この時期に読んでいた所謂、小説の書き方系のお勧めの本に必ずこの本が紹介されていたからだ。 岡嶋二人という二人で一人の推理作家の盛衰記。 そしてその中身はどう推理小説を生み出すのかというノウハウに溢れている。 これこそが小説の書き方系のお勧め本の理由。 もちろんその部分も相当面白いのだが、岡嶋二人を構成する二人、徳さんとイズミの二人が出会ってから「江戸川乱歩賞」を獲り離別するまでの過程が実にスリリングに描かれている。 私はそちらの方に興味を持ってしまった。 この二人、一体どうなってしまうのだろう? 芝居も多人数で創作する。 もともとの脚本はあるにしても稽古場ではキャストやスタッフとあれやこれやと相談しながら創ってゆく。 もちろん最終決定をするのは演出家だが、その場にいる全員が創作に参加しているのは間違いない。 岡嶋二人という作家は小説というフィールドでそれを行っていた。 初期の頃はやはり楽しくやがて苦しくなって行くそして解散……。 劇団の盛衰記と重なる思いがある。 クリエイターを志すすべての人にお勧めする。 身が引き締まるぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月18日 15時30分43秒
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