ワインと絵画がある生活

17日に開催された「佐渡ロングライド210」に参加してきた。新潟の佐渡を自転車で一周するイベントだ。走行距離ごとに、210km, 130km, 100km, 40kmとクラス分けされている。わたしは無謀にも210kmにエントリー。210kmがすぐに満員になってしまったせいで、友人たちは130kmと100kmにエントリーすることになった。

今回利用したのはJR東日本のツアーだ。金曜夜発・月曜朝着の1泊4日（車中2泊）という強行軍ながら、往復の電車賃とフェリー代、1泊の宿代がついて約2万円というリーズナブルさに飛びついてしまった。

金曜日の時点での天気予報は、前日の土曜日は夕方から雨、イベント当日はくもりときどき雨だった。多少の雨は仕方ないとしても「ときどき雨」になることを願って出発することにした。

波乱はスタートから始まった。

集合場所の上野までは自転車で自走。輪行袋に自転車をしまって中央改札に行くと、案内板に今回の列車が載っていない。

えっー！　出発まで10分を切っているのに！

新潟方面だと、このあたりだよね。高崎線とか上の階にあるホームってことはないよね。もしかしたら、ここからだいぶ離れた新幹線のほう？（←新幹線はレール幅が違うので絶対あり得ない）　ひょっとして日付を間違えた（←メンバー全員が間違えるなんてあり得ない）

あまりの動揺っぷりに、わけのわからないことを考えてしまう。身近なところに駅員はいないし、改札の駅員には精算待ちの行列で声をかけられそうにもない。ひー。

じたばたしていると、同じ列車に乗る人らしき人から「あっちだよ」と言われて行ってみて、ようやく発見。出発数分前。ふー。

JR東日本さん、特別列車も案内板に表示してください。



車内の様子


まもなく出発。少しだけ宴会して寝ることにする。クーラーが強すぎて寒い。あまりの寒さに自転車用に用意したウインドブレーカーを着る。また消灯しないので、なかなか眠れない。

少しだけ寝て、朝4時過ぎに新潟駅に到着。駅からフェリー乗り場までは特別に用意された路線バスを利用（荷物込みで\300）。フェリーはデフォルトの2等席。いわゆる雑魚寝席。特別列車の客がたくさんいるせいで、2等席は難民船状態。あとから来た人は、ようやく座る程度のスペースしか取れないようだった。

新潟駅


佐渡へ到着


佐渡に到着後は、宿まで自走。予約しておけば無料で乗れるシャトルバスもあるけれど、われわれの泊まる相川だと無駄な時間が多いのでパスすることにした。



両津港の商店街の風景


佐渡では、フジがまだきれい


ファミリーオ佐渡相川は遠かった。港から佐和田までは、きつくはないけれど途切れずにアップダウンが続く。また佐和田から相川までの峠越えは覚悟していた。それでようやく相川に着いても、われわれの宿「ファミリーオ佐渡相川」見えてこない。町の中心を通り過ぎ、さらにいくつかの丘を越えた先にあった。結局、港から約30キロも走った。



宿に荷物を預けてから、佐渡金山観光へ。始めと終わりに急坂はあるけれど、長くないのでそれほど苦もなく到着。

精錬所跡？


奉行所跡


またここでトラブル発生。自転車を止めてチェーンでロックしたあとに

「鍵がない！」

ことに気づいた。鍵はポケットに入れたはずなのに、なぜかない。

このままでは出発できないではないか。うーん。

無くした場合に備えて予備の鍵を持ってきたのだけれど、宿においてある。タクシーを拾って宿に戻ろうと決意したけれど、さっきまで止まっていたタクシーがいない。タクシーを呼んでもらおうと受付に行こうとしたところ、仲間が落ちている鍵を発見。

どうやら鍵の場所を探っているときにポケットから落ちたらしい。間抜けすぎる。

一安心して見学へ。見学コースは江戸時代（宗太夫坑）コースと明治時代（道遊坑）コースに分かれている。どちらか一つを見てもいいし両方を見ることもできる。今回は時間不足ということもあり、江戸時代（宗太夫坑）コースを見学することにした。







金鉱石。少し黒くて、くねくねした筋が金の部分




売店では金箔コーヒーと笹だんご




ふたたび宿に戻ったあとは、シャトルバスで前夜祭に参加。天気予報が悪かったせいで、売店では雨具類が飛ぶように売れていた。



ボランティアのマッサージ


出店で遅めのランチを済ませて前夜祭スタート。そのころには雨が降ってきた。いろいろな人からあいさつがあったあと、待望の抽選会。この抽選会ではデジイチをはじめ、高価な自転車ウェアなど豪華賞品が当たる。でも、われわれは全滅。ちぇっ！

中野浩一氏　当初は走るつもりだったらしいのだけど、雨で不出走。


当初は控えめに酒を飲むつもりが、雨が確定的となり、やけ酒＆やけ食い。一人で日本酒3合とビールジョッキ1杯も飲んでしまった。佐渡の酒はうまい。あとイカの塩辛がおいしかった。





それにしても大会参加を控えた行動ではありません。ストイックに、ほとんど食べない人もいるというのに。まあ、この時点で途中リタイアを考えていたのだけれどね。明日が早いこともあり、部屋に戻ってバタンキュー。

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