早朝にルクラのテンジン・ヒラリー空港に向かう。
リンジ・シェルパとK2ロッジのオーナーも来てくれた。
搭乗手続きはK2ロッジのオーナーがやってくれた。
さすがルクラのブッキング・ボスだ。
リンジの安い靴が古くなっていたので
空港で「新しい靴を買ってね」と追加のチップをあげた。
コールマンのサングラスもあげた。
僕が搭乗待合室に入ると彼らは見送りデッキに上がって行った。
そんなことしてくれなくてもさっさと帰ってもいいのに。
冬の標高2800メートルの朝のルクラは寒いのに。
待合室では各国のトレッカー達が飛行機が来るのを待っている。
第1便の始発はカトマンズから飛んで来てからピストン飛行する。
今日の飛行機は本当に飛ぶのだろうか?
やがていきなり轟音がして飛行機が到着。
「来た~!」と待合室の中は大歓声だ。
第1便というのは最も欠航の割合が少ないのである。
朝一の第1便を飛ばしてみて天候が不安定だったら
第2便以降は欠航となることが多いからだ。
つまり第1便というのはその日の試験飛行も兼ねている。
さすがに「ああ、第1便やっぱダメでしたね、墜落しましたね」
なんてことはないだろうけど...。
滑走路を歩いて小型飛行機まで行き5段しかないタラップから乗機。
ちなみに座席番号の指定はないので早い者順で席を選べる。
右側に座ればヒマラヤが見れるので僕はそっち側に座る。
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【機内に乗り込む際の動画~10秒】
機内からは空港の見送りデッキにいる人の顔は判別できない。
さよならリンジ。ありがとう。
数少ないリンジとの2ショット写真。
背景の左側の山はエヴェレスト、右側の山はヌプツェ。
飛行機が動き出す。
座席数は縦に1列ずつの7席、計14席。
世界一危険な空港は坂道を利用して離発着する。
滑走路は崖の近くにあって短いので再トライは不可能。
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【離陸の瞬間の動画~1分6秒】
機内の右側の乗客は窓からヒマラヤを眺めている。
左側の乗客は見れないので不公平だ。
これで同一料金ってのはかわいそうだよなあ。
半額にするとかさ。
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【飛行中の景色の動画 ずっとヒマラヤが見える~48秒】
このマウンテンフライトは絶景だった。
眼下の谷間は雲に覆われている。
30分から40分の素晴らしい時間を過ごした。
やがてカトマンズの街並みが見えてきた。
四角い家ばかりで味気ないがどの家にも屋上がある。
給水タンク置き場というのが本来の目的だけど
屋上に椅子やテーブルを置いて寛ぎの場にもなっている。
カトマンズに到着。OK、墜落しなかった。
今回の旅は自分の中で3つに分けられる。
第1章はカトマンズからジープでの悪路の旅。
第2章はヒマラヤのトレッキングの旅。
そして下山していよいよ第3章の始まりだ。