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4月13日の夜(日本時間)はスリランカの新年だった。
明けた14日、名古屋市港区の公園で新年パーティーがあった。 集まったスリランカ人は数百人で僕も呼ばれて参加した。 ちなみに皆さん知らないかもしれないが 僕はスリランカ人ではない。白状すると日本人である。 僕は覚えてないけど、僕のことを覚えてるスリランカ人達から 「あけましておめでとう。サイトーさん久し振りねえ」と 次から次へと声を掛けられるが、正直「アナタ誰?」である。 でも僕の名前を知ってるってことは会ったことあるんだろうなあ。 みんなで持ち寄ったスリランカ料理を食べてワイワイ過ごす。 公園の中でタバコ吸っちゃいかんと思って用水路脇で吸った。 水面には遅咲きの八重桜が映り込んで揺れている。 桜の花びらが下流に向かって流れて行く。 ![]() 流れて行く花びらを見ていたら自分がすごく小さくなって 花びらという舟に乗って流されて行くイメージが湧いてきた。 これは用水路ではなく大河なのだ。 水面を覗き見れば岸に咲く花が映っていて 舟はどんどん海に向かって進んでいる。 きれいな景色は一期一会で通り過ぎてゆく。 舟は幾つも浮いていて、どの舟も最終目的地の海まで 自分の意思とは関係なく、運命という名の風によって運ばれて行く。 途中で小さな魚が浮き出て来て波紋を作るだけで 舟の進路は変わって速い流れに乗ったり停滞したりする。 海まで辿り着けずに岸辺で朽ちていく舟もある。 桜の花びらも人間も同じなんだなあ。 「ああ、サイトーさん、ここにいましたか」と スリランカ人が橋の上から声を掛けて来て我に返った。 僕のことを大好きだというスリランカ人の女の子がいて (好きといっても恋愛感情ではなく) スリランカ政府内の事務所で働いていた聡明な女性で 日本で働いているスリランカ人のご主人さんと1年以上前に結婚して 来日したんだが言葉や文化など全然分からない。 最初に会った時に妊娠中だと分かったので気遣ってたんだけど (説明するまでもないけど僕の子供を妊娠中ではナイ) 「サイトーさんは知ってる日本人の中で一番優しい」と それ以来いつも僕の横にくっついてるんだけど あんまり仲良いとご主人さんが嫉妬するといけないので 着かず離れずの距離を取っているのである。 昨日は2ヵ月前に生まれた赤ちゃんを連れて来てくれた。 「サイトーさんに見せたかった」と言ってたけど 繰り返すが決して僕との子供ではない。 「あ、頭のグリグリが2つあるじゃん、天才になるよ」 (グリグリって”つむじ”のことね) 「オレもグリグリ2つだからさ」と言ったら笑っていた。 僕は彼女のことを「ナンギ」と呼んでいる。 難儀ではない、スリランカのシンハラ語で”妹”の意味だ。 ”妹”と言っても本当の妹という意味ではなく 日本語で言ったら”ヘイ彼女~”みたいなっていうか つまり血縁の妹ではない、年下の親愛なる女性(恋愛感情のない) そんなニュアンスのシンハラ語がこれまた使えるのである。 昨日の公園青空パーティーでも初めて会った女性達に 「ハイ、ナンギ、アケマシテ オメデトウ、Happy new year」と 軽く挨拶するだけで仲良くなれるのだ。 そうやってスリランカ人の友達はどんどん増えていくけど なんで日本人女性とはさっぱり仲良くなれないんでしょうかねえ? ちなみに今週末はインドネシア・フェスティバルに誘われているよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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