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2009.06.22
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カテゴリ:洋画・SF
リベリオン

2003年3月公開
監督:カート・ウィマー
制作費:2千万ドル


 カート・ウィマー監督による、近未来SFアクション映画。
 主演は、クリストファー・ノーラン版『バットマン』シリーズで、バットマン=ブルース・ウェインを演じたクリスチャン・ベール。
 キャストは他に、ショーン・ビーン、エミリー・ワトソンなど。

 「ガン=カタ」と呼ばれる、架空の武術が登場することで話題となった。


[簡単なあらすじ]
 第三次世界大戦後、リブリアと呼ばれる都市国家では人類の滅亡を防ぐため、感情を徹底的に抑制した社会を構築していた。
 争いを引き起こす原因となる不安や嫉妬といった負の感情を抑えるために、人々は感情抑制剤「プロジアム」の服用を義務づけられており、音楽や絵画、文学といった芸術品は、感情を誘起するものとして禁止され、従わないものは「クラリック」という特殊部隊員に処刑されてしまう。

 「ガン=カタ」の達人でもあるクラリック、ジョン・プレストン(クリスチャン・ベール)はある時、同僚のクラリック、パートリッジ(ショーン・ビーン)がイェーツの詩集を所持していることを知り、その手で処刑してしまう。
 ところがその翌日。あやまってプロジアムのアンプルを割ってしまったジョンは、薬を服用せずに仕事に出てしまった。
 メアリー(エミリー・ワトソン)という女性と出会い、違反者のアジトで音楽に触れたジョンは、すべてが管理された社会に疑惑を抱き始める――



 さぶろの大好きな、ウソ臭い未来SF映画です(笑)
 『華氏451』や『未来世紀ブラジル』といったSF映画同様、「ディストピア(全体主義的に、徹底的に管理された世界)」の恐ろしさ描いた作品で、これより3年前に公開された『マトリックス』にも少々似ている感じ。
 『マトリックス』の世界観を、よりシンプルに分かりやすくしたといったところでしょうか。
 (スケールが小さくなったともいう)


 とまあ、そういったSF的未来世界の描写も面白いのですが、この映画を語る上で絶対に外せないのが、「ガン=カタ」。
 良くも悪くも、この映画は「ガン=カタ」に尽きます。

 「ガン(銃)=カタ(型)」(英語の発音でも、そのまま“ガンカタ”)とは、銃を使った戦闘術に東洋武術の型を組み入れたというもので、具体的にいうと、


 統計学のデータに基づいて、相手の射線から体をずらすなど、有効的な位置取りをすることで銃弾を避け、

 接近戦では敵の銃口を自分に当たらない方向に素早くさばき、

 銃自体を打撃武器とすることで超至近距離でも相手を倒すことができる、


 という聞いてもなんだかよく分からない、うさん臭いしろものなんですが(笑)、これが実際に観てみると、凄まじく格好いいんですよ!

カタが重要なガン=カタ カンフーのような溜めが入ります

 クリスチャン・ベール演じるジョン・プレストンは、ガン=カタに熟練した第1級クラリック。
 劇中みせる強さは圧倒的で、これを見ているだけで爽快な気分になれます。

 実態は、カンフーアクションのような銃撃戦とでも言いましょうか、

カンフー映画でよくみるさばき合いもガン=カタならこの通り

無駄に格好いいです

 とにかく、スピーディ。そして、派手。
 まさに、格好よさをひたすら追求した動き。

 さらに、クラリックの使用する「クラリックガン」は、発砲時の発射炎が正面から見た際に、クラリックの所属する政党、テトラグラマトン党のシンボルマークになるという凝りよう。

意味はないんですよ でも格好いいの

 いや、格好よすぎる……!
 ほんの一瞬しか見えないし、特に意味はないんだけど、男子はこういうの大好きなんです!(笑)


 と長々と説明してきたけれど、文章でこの格好よさを伝えきるのは難しい!
 ということで、今回はYou Tube動画のリンクを貼っておきました。
 是非一度見てみてください。
 あなたも「ガン=カタ」の魅力に参ってしまう! はずです。

You Tube「Equilibrium」

 また、ガン=カタ以外でも、「クラリック=聖職者」ということで、彼らが身につけた神父服のようなデザインの衣装も、とても格好いいです。
 (これまた、『マトリックス』のネオ(キアヌ・リーヴス)に非常に似ているのですが……(笑))



 あまりガン=カタばかり言っているのもあれなので、一応ストーリーの方も。

 こういった、全体主義に陥った未来世界を描いたSFストーリー(小説・映画)は、昔からよくあるものなのですが、投薬によって感情まで完全に制御してしまうという『リベリオン』の設定はなかなか斬新なものが。
 処刑されてしまった妻の寝ていた、今は空になったベッドや、家族であるはずの息子ロビーの冷たい視線など、ゾクッとするような怖さがありました。

 とはいえ、結構みんなバタバタしてるし(騙されたと知った時のブラントの狼狽や怒りなど)、感情あるんじゃない? と思われるシーンも多々あり。
 偶然投薬を絶っただけで、体制に疑問を覚え始めてしまうなど、リブリアの管理体制も杜撰な気がしてなりません……(笑)
 反乱者(リベリオン)もいっぱい居たしね。

 斬新ではあったけれども、現実感を出すには少々突飛すぎた設定だったのかも。


 もうひとつ、キャスティングについて。
 クリスチャン・ベールは文句なく格好よかったです。
 アゴの引き締まった厳格さを思わせる彼の風貌と、「クラリック=聖職者」という役柄も実によくマッチしていました。
 こののち、バットマン=ブルース・ウェイン役に抜擢されたのも頷けます。
 また、相棒でありライバルでもあるブラントを、黒人の役者さんが演じているのも、ジョンとの対比が綺麗に出ていてよかった。

 ところが……。ヒロイン、メアリー役のエミリー・ワトソンが……。
 (ハリー・ポッターのエマ・ワトソンとは別人)

お、おばあちゃん……?

 どうも彼女の、骸骨のようなちょっと老けたような顔が好きになれず……。
 結果として、ジョンにもあまり感情移入することができませんでした。
 かなり個人的な好みの問題ではありますが、他がとても楽しめた映画だっただけに、残念。



 と、キャスティングは仕方がないとして、とにかくアクションが格好いい映画。
 ガン=カタを見るためだけにでも、『リベリオン』を観る価値あり、と断言しちゃえます。
 これほど爽快な映画はそうはなく、鑑賞後にはきっと、ガン=カタを駆使した「リベリオンごっこ」をやりたくなっていることでしょう。


 最後にこぼれ話を。
 ラスト近く、ジョンがとある人物を無傷で倒したあと、次のシーンでなぜか首筋から大量の出血をしているというミスショットがあります。
 第1級クラリックの彼に、あれだけ大きな傷つけることができたとは。
 ジョンが戦った相手は、一体誰だったんでしょうかね?(笑)
 (ひょっとして、パートリッジの亡霊?)



 ***********


リベリオン -反逆者-


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リベリオン -反逆者- [DVD]



クリスチャン・ベール出演作品の記事はコチラ

「バットマン ビギンズ」

「ダークナイト」





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最終更新日  2009.06.22 19:01:51
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