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2009.06.24
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カテゴリ:アメコミ
ヘルボーイ

2004年10月公開
監督:ギレルモ・デル・トロ
制作費:6600万ドル


 マイク・ミニョーラ作のアメリカン・コミック、「ヘルボーイ」の実写映画化作品。
 キャストは、ロン・パールマン、ジョン・ハート、セルマ・ブレア他。


[簡単なあらすじ]
 第二次世界大戦末期、敗色濃厚だったナチス・ドイツは戦局の好転を図るため、ロシアの怪僧ラスプーチンに、悪魔を呼び出す儀式を行わせようとしていた。
 しかし、計画を事前に察知していたアメリカ軍部隊の強襲によって、召喚の儀式は中断。
 ラスプーチンは、自らが開いた魔界の穴へと吸い込まれていった。
 これにより、儀式は失敗に終わったかに見えたのだが、魔界への扉が長時間開かれてしまっていたため、地上には悪魔の赤ん坊が召喚されてしまっていた……。

 60年後――。ブルーム教授(ジョン・ハート)によってヘルボーイとして育てられた彼は、超常現象調査防衛局のエージェントとして活躍していた。
 ところが、ナチスの残党の手によって、現代の世界にラスプーチンが復活。
 彼らとの戦いの中で、ヘルボーイはおのれの出生の秘密を知ることになる――



 本作『ヘルボーイ』も、アメコミの実写映画化作品
 なのですが、原作・映画共に日本での知名度は低く、アメコミ映画好きのさぶろも今回観賞するまではまったくのノーマークの作品でした。
 ところが――、いざ観てみるとこれが予想外(失礼)。
 かーなーり、楽しむことができました!

 グレゴリ・ラスプーチンや悪魔召喚の儀式、ナチス・ドイツにトゥーレ協会など、オカルティックな怪しさ爆発の世界観は、アメコミというよりホラー小説のよう。
 それもそのはず、儀式に使われた魔道書『妖蛆の秘密』は、アメリカのホラー作家、H・P・ラヴクラフトの一連の恐怖小説、クトゥルー神話に登場するもののひとつ。
 つまり、間接的に「ヘルボーイ」も、クトゥルー神話の世界の中の物語ということに。

 分かりやすくいうと、非常に怪しいストーリーだということですね(笑)


ほとんど赤鬼のヘルボーイ

 ヘルボーイ(ロン・パールマン)は、2メートルオーバーの赤い巨体に額には二本の角、髪型はなぜか後頭部でマゲを結ったチョンマゲスタイルと、日本の“”を連想させる容姿。
 (角は、目立たぬように削っているため、普段は切り株状に)

 さらに右腕は巨大な石状の物質で、腰からは悪魔の尻尾がはえているなど、見るからに恐ろしい生物なのですが、内面は人間以上に人間らしい、なんともいえないおかしみをもったキャラクター。
 我慢が苦手で、バカにされるとすぐに頭に血が登り、好きな娘の前ではうまく喋られないという、外見とはうって変わって子供のような性格が魅力の人物(?)です。

 昨今のCG全盛の映画界において、特殊メイクだけという造形にも好感が持てます。
 顔なんか、赤く塗っただけでそのままです。

 他にも、

この映画一番の謎が彼かも知れない

 出自不明の水棲人エイブや、
 
発火人間たちの服が燃えないのはなぜなんでしょうか

 念導発火能力をもつヒロイン・リズなど、個性的な登場人物たちは、誰もが魅力的。

 妙な味わいがあり、やたらと立ちまくっているキャラクターたちが、この映画の面白さのポイントでした。
 お陰で、ヘルボーイのリズへと寄せるほのかな恋心や、父親代わりであるブルーム教授との信頼・愛情といったドラマ部分もうまく掘り下げて描かれていて、アメコミ・アクション映画なのに思わずホロッときてしまいました。

 監督・脚本を務めたギレルモ・デル・トロは、本当に原作漫画が好きなんだなぁ、と感じました。


 また、さぶろ個人としては、ヒロインのリズがとてもいい感じ。
 これだけ暗くて、不機嫌そうな表情をしたヒロインを、未だかつて見たことがありません(笑)
 目の下の隈など、ヘルボーイ同様メイクでキャラを出しているのかなと思ったら、

翳りのある美人?

 元々、こういう容姿の女優サンのようです。
 セルマ・ブレア、今後も要チェックです。
 (ミラ・ジョヴォヴィッチにも似ていますね)


ドロンジョ一味みたい……(笑)

 アクション映画では外せない敵役も、ラスプーチンを始め、ナチス・ドイツの改造人間に、召喚された悪魔サマエルなど、非常にアクの強い面々が。

 こちらもCGではなく特殊メイク――、というより“着ぐるみ”を多用した演出に好感が持てます。
 実際に人間が演じていると、やはりアクションにも重量感が出るんですよね。


 ストーリーも、真面目な中にもコミカルな味が随所に挿入してあり、楽しく観ることができました。
 例を挙げるなら、同じアメコミ作品の『ファンタスティック・フォー』シリーズが近い感じです。



 ラストが少々呆気ないかなというのと、予算の都合上ド派手なスペクタクル映像というわけにはいきませんでしたが、ストーリー、ドラマ、映像とよくできた秀作。
 完全無敵のヒーローがいるわけではなく、それぞれ弱さを抱えたキャラたちが、力を合わせて困難に立ち向かう、という日本のコミックに近い構成なので、日本人受けもよさそう。
 また、インディ・ジョーンズなどのようなオカルティック冒険ストーリーが好きな方にもお勧めしたいです。

 そして、2009年には、待望の続編『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』が公開。


 **********

ヘルボーイ


ヘルボーイ ゴールデン・アーミー リミテッド・バージョン


この映画の詳細(Amazon)。

ヘルボーイ デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]



ヘルボーイシリーズの記事はコチラ

「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」


その他のギレルモ・デル・トロ監督作品の記事はコチラ

「パンズ・ラビリンス」


アメコミ原作映画の記事はコチラから

アメリカンコミック原作映画(リンクページ)





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最終更新日  2009.07.04 12:08:47
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