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淀風庵の酒詩歌日記

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全22件 (22件中 1-22件目)

1

女の出産は男の出陣

　出産を担う女性をマシーン扱いするとは、よくぞ言えたものだ。　　同盟関係を強めたり、跡取りを生むための政略的な道具扱いがなされた封建の世もあったが、現代ではありえない思考だ。　さすれば、男性はセックスマシーンか？　「女性の出産は、男性が戦争に往くようなもの」と言ったように、とくに昔は命の危険がともなったので大変な覚悟がいったのだ。陣痛と出陣は同じ苦なのだ。　ともかく、子どもを増やしたいというのなら、　・若夫婦の生活支援　・非嫡出子を保護する　・堕胎を大幅に制限する　・国際結婚を増やす　・出稼ぎ移民を増やす　・不当滞住を緩和する　・高齢出産手当を支給する　・貧乏人を増やす（誤解無用）　・子沢山手当の支給　などの拙案を挙げておこう。　なお、出生届けもみたことのない自分には言えたことではないのは、重々承知している。

2007年01月30日

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理系エリートインド人と非理系人

　昨夜のＮＨＫテレビ番組『インドの衝撃』という特集の第一回は「沸きあがる頭脳パワー」がテーマであった。　　現在の世界のＩＴ産業を支えているのがインドのソフト技術者であることを専門大学（インド工科大学）や代表企業（インフォシス・テクノロジー社）、また貧しい秀才向けの受験塾などを取材して明かしている。　国がすでに５０年前のネルーの時代から「頭脳立国戦略」を掲げてきて、理系の教育に注力してきたのが、このＩＴによるフラットな環境の到来で一気に理系インド人のソフトパワーが爆発しているということである。　かつて独立間もない貧しい大国インドに縁があったが、インド人の事業といえば、英語が話せる貿易商としての辣腕ぶりが目立ったものであった。ところがこの変化は聞きしに勝る以上であり、経済成長を支えた日本の頭脳はいずこに？と思うくらいショックを受けた。　実は、「理」の付く事にまったく弱い自分にとって、これは対極にあるものである。理科、物理、理学、数理、理数、定理、理化学、薬理、病理、学理、心理、地理、理論、真理、理性、理法、弁理、理屈、理解、生理、経理、税理、監理、管理、理路、数理、原理、摂理、哲理、天理、理念、理趣、合理、道理、条理、理知、推理、整理、審理、修理、処理、調理、理事、理詰め、理責め、義理など挙げれば数々あるが、「理」と付いただけで拒絶反応が起こりかねない。　　理の付く本など一冊も持っていない。昔、仕事柄、マーケティング原理などの本を買ったが、大上段から原理や理論とくると、読むのも苦手であった。　　　なぜ、「理」に弱いのか、その理由は、そのような頭脳に生れついていない、したがって馴染めない、いよいよ難解になる、としか答えようがない。無理は無理なのだ。おまけに「利」や「理財」にも鈍ときている。　もちろん、物理の授業は受けたことなどない。それで外国語学部を受けたのだ。夢想はあっても整然たる「理想」はない。それだけに、逆に「理」に強い方々を尊敬してしまうが、固い方だと近づきがたい。

2007年01月28日

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佃島･古本屋物語

　出久根達郎の直木賞作品『佃島ふたり書房』を読んだ。　　佃島という狭い地域を舞台に、古本屋「ふたり書房」の２代にわたる自営主や子供をめぐる物語であり、大逆事件の明治末から、関東大震災の大正、空襲の被害に遭う戦中、そして佃大橋ができる昭和３９年までの世相との関わりのなかで人間模様が描かれている。トーンは暗いものがある。　作者は、最近亡くなった井沢八郎の「ああ上野駅」や映画「三丁目の夕日」で知られる集団就職世代として、東京に出て古本屋に就職しただけに、古本の値打ちやセリ市についての描写は詳しいものがある。　佃島には数回行ったことがあり、小規模の住吉神社や３年に１度の大祭で神輿が行く先々で地元民が水をかける場面、そして夜の帳が下りるとひっそりと佇む小さな家並みを見たときの心寂しさなど、懐かしく浮んでくる。　ここの住民は出自は摂津国佃島（大阪西淀川区）から徳川家康の特別のはからいで、この島に招致された漁民であり、今も両佃島の間で小学生の交流などが行なわれているようだ。　この佃島の地図を見たいと思ったら、江戸、明治の古地図も見ることが出来た。３千坪と東京ドームより小さな島であるが、現在に至る変遷の有様が分かる。「古地図で東京めぐり」のサイトは、　http://map.yahoo.co.jp/kochizu/maptop?lat=35/39/51.591&lon=139/47/8.811&mode=edo　余禄ながら、この江戸時代の地図を見ていたら、佃島から船で東に渡った近くに（現・明石町）、ブログ仲間の地元、村上藩の上屋敷があるのを偶然見つけた。　　なお興味深く、江戸の地図を見て回ったら、現在の渋谷あたりの繁華街は、渋谷村、原宿村などと称して、畑が広がる田舎であったことをあらためて確認できた。

2007年01月28日

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『近江の酒蔵』を読んで

　家鴨あひるさんが執筆された『近江の酒蔵』という本は、取材もしっかりされて、分かりやすい編集で、資料も丁寧な書である。写真も蔵の表情をとらえて見ごたえがあり良い。　地元滋賀の酒を愛する思いがほとばしり、醸し出されているのであり、このようなサポーターがいて、滋賀の酒蔵も冥利であろう。　昨年、大阪の蔵朱さんに４周年で伺った時、家鴨さんが来られたとの話を聞いたが、実はその前に、本書の古本を千林で手に入れて蔵朱さんにお持ちしたことがあったので、これも何かのご縁であろう。　昨日、たまたま南部杜氏と近江商人との関係を紹介したが、近江とはどんな風土の土地なのか調べたので、記しておきたい。また、本書から滋賀で飲んだことがあったり、地酒居酒屋でよく見かける銘酒をリストアップした。　さざ波寄せる琵琶湖畔は、古くは、天智天皇の近江京があり、壬申の乱の舞台となり、信長、長政、秀吉、一豊、氏郷が戦で駆け巡り、統治し、そして当地出身の三成（佐和山城）や、大谷吉継などの関が原の戦へと至るなど数多の歴史的分岐点を彩っている。　京にも近く、東海道、中仙道、北国道、また西国へと通じる交通の要所であり、ここを抑えることが戦や天下を支配する上での要諦であった、と言われており、このような風土から日本中を目指した近江商人が生れたのだ。　近江商人の本場だけに、江戸時代から近江に多くあり、現在、名の通った銘酒としては松の司（蒲生郡）、波乃音（大津）、不老泉（高島市）、金亀（豊郷）、七本槍（伊香）、旭日（愛知郡）、喜楽長（東近江）などがある。ところで、３月１７日、大津プリンスホテルでの「新酒蔵出し賞味会」（近江銘酒蔵元の会２０蔵参加）にぜひ一度行きたいと思っている。

2007年01月28日

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杜氏と近江商人「三方よし」

　日本の代表的な杜氏の世界を対談を通して描いた『酒つくりの匠たち』（菅間誠之助著）を読む中で、越後に次いで規模の大きい「南部杜氏」の発祥が近江商人であることが判った。　　１７世紀半ば、当時良質の金を産出していた南部（現・岩手県）へ近江国高島郡から行商に来ていた小野兄弟がともに造り酒屋を開業し、上方から招いた杜氏（池田流）に傘下の造り酒屋をも指導させ、先進的な澄み酒の技術を移植したのである。　また、酒蔵の紹介本を読んでいると、岩手だけでなく全国に近江商人をルーツとする酒造会社があることを知った。この近江商人とは、どのような集団であろうか。　『てんびんの歌』という伊藤忠の創業者を描いた映画を見た方ならご存知のように、近江商人は天秤棒に荷を担いで行商して歩き、地方物産を持ち帰るという双方向的な商いを行ない、最終的には海外との交易にまで発展させたのである。　この近江商人が東北の遠隔地まで足を延ばし、そこに地盤を築き、住みついて醸造業を営んでいたのである。　本拠を琵琶湖の周辺（主として八幡、日野、五個荘）に置きながら、東西南北へと進出し、全国へ地盤を成功裡に広げるにおいて、近江商人には普遍的に、「三方よし」という経営理念があったことを忘れてはならない。　これは「売り手よし、買い手よし、世間よし」のことである。　先ず客に喜んでもらうことが第一義で、売り手の利益は努力したことに対するおこぼれに過ぎないとまでいう。　　それとともに、縁もゆかりもなかった他国において信頼されて地盤を築くには「世間よし」という教えが求められた。これは地域全体の幸福や発展ををもたらすという社会的責任を果たすということを意味している。　まさに「三方よし」は現代の企業が果たすべき顧客満足や環境保全、社会貢献の活動理念に敷衍するものである。　具体的に近江商人に起源をもつ企業としては、伊藤忠、丸紅、高島屋、大丸、日本生命、ワコール、西武そしてトヨタなどがある。

2007年01月27日

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立ち呑みの女性が増えて

　駅ビル一階にある数人収容の小さな立ち呑みスタンドを通りかかると、昨夜に続いて、今夜も若い女性客連れが酎ハイなどを傾けながら楽しそうにしゃべくっていた。４人の女性が占拠状態で奥に男性客が１人小さくなって飲んでいた。　　ここ一度だけ飲んだことがあるが、売り物の焼鳥は旨いが、いつもは男性客が中心にビールなど飲んでるのに、どうしたことだろう、給料が出てこんなとこ？で気勢を上げるとは。　月曜に買って飲んだ「雪中花火」という純米吟醸活性濁り酒（新潟）が変な臭気があるので、酒屋に伺ってみた。一度お持ちくださいとの若主人の返答。　取り合えず今夜飲むために黒麹仕込み純米完熟「福乃光」を買ったところ、後ろから旦那さんとの声、先の異臭のする酒の代金は返しておきますと９００円を手渡そうとする。　その酒をお持ちしてからでと固辞したが、爽やかな愛想よい態度に感じて、結局受け取ることにした。　福乃光のご威光によるものだろうか？この酒はやや、のど越しに辛みが強いがいける。

2007年01月26日

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減り続ける酒販店

　市場経済やら規制緩和のマイナス影響は、酒小売店にも厳しいことを、昨夜の酒屋のオヤジさんとの話で実感した。　そういえば、利用していた近所の酒屋がなくなっっている。逆に、普段買物をしているスーパーやコンビニで酒を扱い始めた。これは、酒税法改正で昨年の９月から酒販が完全に自由化されたためである。　　息子さんに譲っている先のオヤジさんの話では、裏通りの酒屋はあちこちで廃業しているそうだ。しきりに、小泉のせいでこうなったと何度も批判を口にしていた。　　いま、地酒、焼酎、ワイン、梅酒、リキュールなど酒の種類、銘柄が多様になっているのに、スーパー、コンビニではビール以外は扱い銘柄は少数に絞り込まれている。　酒販店の品揃えが魅力のはずだが、どうしてもついで買いでスーパー、コンビニあるいは自販機が利用されることが多く、さらにネットショッピングの利用増もあって、酒販店の売上は低下して廃業に追い込まれるのだ。　配達の要望も減っているそうだ。立地がよければ、立ち呑み併業でやっていけるそうではあるが。　かつては、権益を享受して地元でなにかと幅を利かしてきた酒屋であるが、いざ、無くなっていくと寂しい。生き残りの戦略はコンビニに転換するほかないのだろうか。　高校時代に、家の内職でピーナッツとあられを透明セロファン袋（三角錐）に詰めて、酒屋に卸す手伝いをしたことを思い出した。これ、立ち呑みのツマミであったが、今の柿ピーナッツである。　　夜中にこっそり１斗缶を開けて、商売用に仕入れたピーナッツをぽりぽり食べて止まらなかったなあ、親父はこの内職で家の建築費の足しにしてたのに…。

2007年01月25日

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「千の風になって」観

　２年ほど前からサイトや書店で見聞きし始めた『千の風になって』　作曲されて紅白歌合戦で歌われ、ヒットチャートのトップとなるなど広く知れ渡った。　　「私のお墓の前で　泣かないでください　　そこに私はいません　死んでなんかいません　　千の風に　　千の風になって　　あの大きな空を　　吹きわたっています」　この歌詞の中で、「そこに（お墓）私はいません　死んでなんかいません」がぐさっと来る。　以前から縁者の墓に参ったとき、こんな炎天下の墓に入って毎日さぞかし耐えれないだろうと思った。　この詩に出会って、墓は縁者を偲ぶ場所ではあるが、死者がここに眠っているわけではないと、一度に胸のつかえが取れたような気がするのは自分だけではないだろう。　　だれしも亡き縁者は有り、縁者の安らかであることと、何らかの触れ合いを心の奥底で願っているので、この「風になって」ということであれば亡き人も救われ、遺された者は癒されるように感じるのではなかろうか。　仏道修業中のヒロ伊藤さんに　http://plaza.rakuten.co.jp/epub777/diary/?　この歌の仏教的な意味合いをお尋ねしたら、ご丁寧に解説いただいたが、霊魂が不滅（昇天）とか自然に還るという死生観が日本人にはなじめて、共感を呼ぶのであろうとのご指摘である。　このクラシックも良いが、阪神･淡路大震災の１２回追悼でのトランペットによる演奏も胸に迫るものがあった。

2007年01月21日

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古い年賀切手シートよさらば

　昭和３０年以前の年賀切手ほかシート１０数点を阪神百貨店内にある古切手店に持ち込み売却した。　古本購入の資金調達のためである。今、古切手は子供が収集することが少なく、そんなに売れるものではないそうだ。　　最高額２万円の値打ちのシートは２千円での買い取り、その他は千円程度にすぎないから、ネットオークションに出せば良かっただろうが、面倒に思えて売ってしまった。　売却決定後に記念撮影を断行した。さらば、少年時代のメモリアル。

2007年01月20日

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団地駐車場建設遅々

　大型クレーンが窓の視界に入り、外を見ると鉄筋を吊り下げて駐車場建設現場に降ろしている。　昨年夏から　公園の樹木を伐採→ 　地ならし→ 　舗装して仮駐車場の建設→ 　別の駐車場改建のためそこの契約車が一時的に利用→ 　仮駐車場の取り壊し(更地化）→ 　改めて２階建ての駐車場建設の基礎造りの段階にやっと入った。　自然破壊で車優先ではあるが、やる以上、早く完成させてほしい。　ところで、クレーンに関しての、物理的問題がお気に入りブログに掲載されている。　http://plaza.rakuten.co.jp/hinmin/diary/200701170000/#comment

2007年01月18日

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大阪弁おもしろ草子

　田辺聖子さんの『大阪弁おもしろ草子』の古本を５０円（定価４８０円）で買ったが、さすが難波女、おもしろうまとめてはります。　この「まとめてはる」や「なんで泣きはる、泣いてはる」のように「動詞＋はる（補助動詞）」で簡単に敬語になるし、丸みが醸されます。　逆に悪たれ口の５つの語尾がある。　　・くさる　　・さらす　　・けつかる　　・やがる　　・こます　例えば、「いてこます」「何ぬかしさらしけつかるねン」といった具合である。　田辺さん、上方弁淫風「ちちくる」ほか淫語？についても、あけすけに紹介してはります。意味？わてほんまによういわんわ～。　　本書は２０年以上前に書かれており、現在では死語かと思うが。　　・ちちくる（男女がしのびあって情を交わす）　　・チョネチョネする　　・ちんちんかもかも　　・ニャンニャンする

2007年01月17日

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大阪ツイン２１古本市で酒本

　今日はツイン２１古本フェアに赴く。３０店の出店で２時間ほど見て回った。　７冊の酒本をゲットは嬉しいが、総額３，８００円プラス往復交通費が７４０円とかなりの出費で、しばし安酒で我慢しなければならない、いずれを採るべきかそれが問題だ。情けない哉。　　美酒を飲みたければ、物書きして小遣いを稼ぐべしだ。『酒古本カフェ』というエッセイ集のタイトルは浮んでいるが、ええ加減甘い発想をしている。　夢は残り滓のさまだし、情熱は月のカケラのような褪せたものだ。「どうせ」というマイナス思考に支配されがち。　買った酒古本は、写真のものです。　　波多野勲『美酒巡礼』（プレジデントブックス、１９７９、１，３００円）７００円で購入　　秋元浩『日本酒に訊け』（無明舎出版、１，８００円）９００円　　小泉武夫『日本酒百味百題』（柴田書店、２０００、１，５００円）８００円　　小泉武夫『銘酒誕生―白酒と焼酎』（講談社現代新書、６５０円）３００円　　杉森久英『鳥井信治郎伝・美酒一代』（新潮文庫、３２０円）２００円　　中村希明『人はなぜ酒を飲むのか』（朝日文庫、６４０円）３００円　　『地酒の本』（ソニー・マガジンズ、１，３００円）６００円　大阪近辺での古本フェアのスケジュール　　・ツイン２１古本フェア　１月１３～２０日　１１時～２０時(最終日１８時迄）　　・さんちか古書大即売会　１月２５～３０日　１０時～１９時半　　・谷町古本まつり　２月２～４日　１０時～１８時　大阪古書会館　　・関西古書研究会古本市　２月９～１１日　１０時～１８時　大阪古書会館　　・天満天神橋梅まつり古書即売会　２月１０～１６日　１０時～１７時　天満宮　　・大阪ベイエリア・ブックバザール　３月１７～２１日　１１時～１９時　ＷＴＣコスモタワー１Ｆ

2007年01月16日

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会社１５周年イン大津

　顧問先の創立１５周年式典が大津のホテルで催された。５年目から関わっているからもう１０年近くが経ったことになる。　前段はキャンペーンの表彰があり、夕方から式典、パーティと続く。薬学博士、医学博士の基調講演のような話が長かったし、イタリアからの来賓ドクターの挨拶もやはり長く、時間がかなり押していた。　やっとパーティでの社員８名による和太鼓演奏、短期間の練習ですごい迫力、見事だ。　ばんばひろふみの歌（いちご白書をもう一度、幸子など）までは聴いたが、社員全員によるゴスペルは遅くなるので聴かずに独り帰った。明日は、大助･花子の漫才が盛り込まれているが、参加しない。　６００人が集い、古いメンバー、先生方、業者さんとも久しぶりに会えたが、それぞれ年輪を感じたイベントでもあった。　なお、このホテルで「新酒蔵出し賞味会」が３月１７日(土）１８：００～２０：００に開催されることをチラシで知った。近江の２０銘柄が参加するもので、料理込みで１万円である。どうしようかな～。

2007年01月15日

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阪神で古書『佃島ふたり書房』購入

　阪神百貨店での古書籍即売会を覗く。９店のみの参加でこじんまりしている。うち、天神橋三丁目の矢野書房系が３店を占めている。　しかも古色蒼然たる文献物および絵葉書、画集、役者絵、観光名所図、短冊、地図などの図絵が中心であった。　中には大正時代の女性雑誌、『淑女画報』『令嬢画報』『苦楽』などが出品されている。　余輩の範疇である酒本は見当たらず、出久根達郎『佃島ふたり書房』を買い求めた。（３００円）　東京の佃島あたりに懐かしいものがあり、古本屋があったのを思い出したのと、古本屋を経営していた作者の直木賞受賞作という点で読んでみる気になった次第。　以前、椎名誠の『さらば国分寺書店のオババ』を読んだが、下町のこの出久根の書はまた違った味がありそう。

2007年01月14日

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♪いつかある日山で死んだら

　Ｎ氏が書いた『冬のデナリ』を同級生ＮＫさんが貸してくれ、年末から年初にかけて目を通した。　高校教諭を務めながら登山家として大阪府山岳連盟隊を率いてダウラキリ４峰を初登頂したりの実績を持つ彼が、その前にアラスカのデナリ峰登頂に国際的なメンバー８名で挑戦した物語が本書である。　高度６０００ｍ、零下５０度、風速５０ｍというすごい悪条件のデナリで、１人の犠牲者を出し、さらに３人の遭難で救助をあおぐなど、登頂に至る苦闘記とその後の苦悩がにじむ回顧録でもある。　なお、デナリ（マッキンレー）は登山家の植村直己さんが登頂しながら亡くなった山である。　知力、技力、体力、精神力が欠かせないし、全体戦略と状況に対応する戦術、そしてさまざまな戦技が適切でしかもチームワークが優れていないと登頂が難しいことを本書は語っている。　名ばかりの山岳部を高校時代に経験した自分にとって、事を成すに当たっての総合力がかくも重要かを彼の体験が、今あらためて教えてくれたのである。学生時代の彼の温厚で沈着な態度が思い出されるが、一方でこんな不屈の闘志を秘めていたとは信じられない。　また、彼はこの登頂を戦った同志のほとんどと１０数年経ぶりに米国や日本で再会して旧交を温めている。彼らのその後の遍歴と現在の仕事での活躍ぶりとともに、高校の教え子を参加させたアラスカでのキャンプ旅行などの紹介で本書を締めくくっている。　残念ながら１０年前、本書の出版直前に彼は亡くなってしまった。　ところで、フランスの登山家（ロジェ・デュプラ）が作詩した「いつかある日」はダークダックスが歌ってポピュラーな曲になったというが、実は彼が学生時代に曲をつけて仲間で歌っていたことが伝えられている。スコットランド民謡風の旋律に乗せたものである。　山男やはりロマンチストなんだ。　♪いつかある日　山で死んだら　　古い山の友よ　伝えてくれ　　おふくろには　安らかだったと　　男らしく死んだと　父親には　　伝えてくれ　いとしい妻に　　俺が帰らなくとも　生きていけと　　息子たちに　俺の踏み跡　　故郷の岩山に　残っていると…♪

2007年01月13日

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ダブル残り福

　風が和らぐなか、十日戎の残り福を授かりにというより、昔から商売っ気に欠ける自分としては、６０年ぶりに復活した天満宮のえびすさんの様子をウォッチングしたくて、出かけた。　　この十日戎は、商売の守り神である戎さんを祀る神社で行なわれる祭事で、関西を中心に行なわれている。　天満宮境内では、笹持って来い！とスピーカーで囃しを流したり、呼子が気勢を上げているが、授かり場が２ヵ所と小さな奉殿があるだけで、屋台もないし、人出もぼちぼちといった感じで、いかにも寂しい。　客もっと来い、と叫びたくなるほどの活気のなさだが、静かに参拝するにはこちらが良いのではないか。　近くの堀川戎に立ち寄ったが、オフィス街を東西にずらっと屋台が並び、狭い境内に人があふれているし、福笹を手にしている人が多い。２５万人の人出を見込んでいるそうだが、天満宮とは対照的に賑わいがあるので、商売繁盛の福が来そうな感じがしてしまう。　　賑わいを見物しただけで帰る途中、天神橋筋で、残り福の運試しにと宝くじを買う。実利だけが福ではないのだが、単純に明日の結果が楽しみ。　写真：天満宮戎　　

2007年01月11日

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田辺聖子の世界展＆とんど祭

　大阪に通算２３年住んでいて、とんと知らなかった高津宮「とんど祭」に出かけた。　祭事と思っていたが、境内を利用したグルメ屋台（うづら屋、釜たけうどん、ホテルメトロ「乾隆亭」、心斎橋懐石料理「桝田」、ホテルニューオータニ大阪「レストラン・サクラ」、焼肉「遊山」、吉田牧場、ラ・トォルトゥーガ、リストランテ「イタロ」など１３店）と富くじ、演奏会、落語寄席など俗世界のフェスティバルであった。　　それも、若い客層が多く、木村充揮？のだみ声演奏に興じていたのに驚いた。ミク友のきゅーさんのように立ち食いグルメを楽しまなければ意味がないのかもしれない。　そごう百貨店で開催の「田辺聖子の世界展」（７００円）に移動、文学活動５０年を記念しての催しであり、作品の原稿、掲載誌面、田辺さんをとりまく写真、全著作本、そして彼女の愛蔵品（人形類、バッグ、ミニチュアなど）が出展されている。　　評伝物として「岸本水府」「小田宅子」以外にも｢一茶」「杉田久女」「吉屋信子」「西鶴」などを書いていることを初めて知った。全部で２５０冊と、多作である。　飄々としながら、細やかな感受性でもって大阪弁を駆使してユーモアをまじえんがら品よく書かれているという評であるが、今まで読んだ数少ない著書からも伺える。　彼女のエスプリの効いた語録８０選が掲示されていたが、マッドマムさんがいずれ紹介されるかと思われるので、数点ほど記載しておこう。　○ただしいことを信条としたらあかん。たのしいことをしたらよろし。　○男の可愛げが、男の持参金である。　○六十過ぎたら、自分が神様じゃっ。　○芝居ごころは人生のなかでもっとも重要な才能のひとつである。　○思い出とお酒は強いず妨げず。　○お金より好きなものを持ってる人って、現代では最高のロマンチスト。

2007年01月08日

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人生の悲哀・老病死

　年賀状にまつわる悲しい便り。１．１２月２０日に最愛の妻を亡くした、旧仕事仲間から、その悲嘆を綴った報せが年末に届い　　　た。　　３１年間の夢のような結婚生活だった、深く辛い別離の中でただ呆然としている、妻の命が　　「いのち」として私達の心の奥深くに染み渡り…、と。２．最年長の従兄からは最後の便りであることが賀状に認められていた。　　１２０日間の入院生活を経て現在も治療が必要な情況、もはや一人前の社会生活の維持は困　　難となり、心ならずも今後は折節のご挨拶は失礼申し上げたくと。３．ただ一人存命の叔父が、夫婦で入居している老人ホームから礼状と電話。　　叔父さんも９１歳になり元気です、と。　　　乗り越えていかねばならない「老病死」の苦しみと悲しみは、高齢化する世の中で、身の回りに迫り来るものがある。

2007年01月06日

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実家への帰省こもごも

　２日と３日は実家のある市の病院に入院の母を見舞う。２日はチューブを通して摂食中の母は目を開かず、孫たちもがっかり。　墓参りの後、誰も住まない実家で仏壇に参り、末妹宅で泊まったが、甥の可愛い子達を交えての夕食は愉しかった。　ところが３日朝、再び母を見舞い、メモで「今日はお正月です。おめでとう」「早く元気になってくださいね」のメモを見せると目で追ってうなずいてくれた。安堵。明日は退院の予定だ。　帰阪直前に久しぶりに半円状に広がる海を見て、しばし子供の頃の夏の日の思い出にふける。　昨夕、大阪に帰着するが、そのまま会社に直行して、今日の運営方針発表用の資料を作成を手伝う。　写真：３日に飲んだ地酒

2007年01月04日

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初めに言葉ありき

　聖書に「初めに言葉ありき。言葉は神とともにありき。言葉は神であった」（ヨハネによる福音書第一章一節）とあり、言葉がなければ神の救いの御心も伝わらなかったわけだ。　多神教の日本では古来、「言霊」という概念があり、言葉には魂が宿るので、発した言葉はパワーとなって、その後の結果に作用すると言われる。言＝事なのだ。負の言葉は忌み嫌われるのだ。　また、俗説的に、口に十回出せば「叶」（口＋十）うということでもある。　さらに、仏の教えに「あらゆるものは、心にもとづき、心を主とし、心によってつくりだされる。もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う」と。（『ダンマパダ　法句経』第２偈）　つまりは、人の幸せを願う清い言動を心がけなさい、ということであり、これが人の幸せだけでなく、自分にも返って来るということであろう。　さすれば、神仏への祈りも、我欲に囚われず、利他の念を発することが大事ということになるか。　それはさておき、お酒の銘柄に「福」という目出度い語が付くものがかなりある。これを読めば、きっと福が咲けさけと来福するかもしれない。福司(北海道）、福牡丹(青森）、福の花（秋田）、福小町(秋田）、福禄寿(秋田）、福牡丹(山形）、七福神（岩手）、福賑栄＆福笑顔（福島）、来福(茨城）、富久福(茨城）、福の花（茨城）、福笑（茨城）、福達磨(群馬）、福栄（群馬）、分福正宗(群馬）、福菱(栃木）、福寿松の井（栃木）、福祝（千葉）、お福正宗(新潟）、越の福梅（新潟）、福扇(新潟）、天福(新潟）、千歳福鶴(富山）、福正宗＆福乃光（石川）、福の宮（石川）、福千歳（福井）、福来（福井）、福寿杯(福井）、恵美福（長野）、福無量(長野）、福寿海（静岡）、福始(愛知）、福の聲（三重）、福久鯛(滋賀）、福俵(京都）、三輪福（大阪）、福寿（兵庫）、福太鼓(兵庫）、浜福鶴（兵庫）、福十徳(奈良）、福美人(新潟）、喜美福（広島）、七福(岡山）、千福（広島）、福寿海（鳥取）、加茂福(島根）、福正宗（山口）、三福（山口）、長陽福娘（山口）、福の鶴(山口）、福稲(福岡）、福鶴（長崎）　など８２銘柄

2007年01月01日

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神様仏様ヨドバシ様

　元旦は、初詣は略して、今年も全館オープンのヨドバシカメラへ。梅田ではここだけはすごい人出だ。　　今年は肩肘張らずに、頭脳も柔らかく過ごしたいものだが、先ず地下のエクセルカフェでアッサム紅茶、そして４０数万円する電動マッサージチェアでゆっくりモミモミ。　夕方、９階で和定食（１３５０円）に菊正宗１合瓶（５３０円）をぬる燗で、元旦とはいえ相変わらず、ささやかな晩餐だ。　年賀状はやけにコキ、コキと人生稀なる朗報が増えてきた。なかには神戸国体で１キロほど炉火ランナーで走ったというツワモノからの賀状もあった。

2007年01月01日

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古切手の整理で年越し

　「勇気と冒険」の亥年を迎え、皆様のご多幸を祈ります。　大晦日は、子供時代に収集した切手が出てきたので、購入した「日本切手カタログ」を参照しながら、時価がいかほどかちょっとワクワクしながら、格闘技やフィギュアスケートを観ながら、シコシコ整理していたら、年を越していた。　掘り出し物は、　　野口英世肖像切手（１９４９年、８円）２２，０００円　　３０銭切手（１９２９年）９，０００円　　年賀切手シート（１９５０年）４５，０００円　　同　　　　　　（１９５２年）２７，０００円　　同　　　　　　（１９５３年）１８，０００円　　同　　　　　　（５１、５４、５５年）各１０，０００円ですが、買取り価格はどうも時価の１０％程度であるから、たいしたお宝ではないようだ。保存状態もあまり良くないし…。オークションなら高値で売れるのだろうか。　　　なお、年末宝くじ五枚はダメだったようで、初夢は夢で終わった。しかし、今年は夢を追って勇猛果敢に挑戦できればよいなぁと、縁起良い純米酒「福乃光」で寿いでいます。　

2007年01月01日

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