カテゴリ:蕎麦屋さん
昨日に引き続き、並木藪蕎麦さんの様子をお話したいと思います。 並木藪蕎麦さんでは、"もりそば"のことを"ざる"というのです。 お品書きで"もりそば"を探してみてもないわけです。 ごく普通のそば屋さんで言うところの"ざるそば"は、"のりかけ"といいますね。 粋ですね、シャレてますね。 "ざる"というだけのことはあって、ざるに盛られて出てまいります。 ところがこのざる上下逆さま、ざるをひっくり返してざるの湾曲した部分が上になっておりまして、その上にそばが盛ってあります。工夫してありますね。 濃いめのつゆがちょうど良い加減に入っておりまして、まさしくそばの先につゆをちょいとつけて、いっきにすするという食べ方を実践できるのが、こちらのそばだと思いました。 ものの5分もかからず食べ終わり、残ったつゆにそば湯を入れて、わさびとネギをちょいと放して、グビリ。。。えもいわれぬ一時を過ごすことができました。 ・・・すると、玄関先のテーブルで、お一人のご老人がそばを食べ終わり、席を立とうとしておられます。どうも、見るからに常連さんのご様子。 ご老人いわく・・・ 「どうも、しょうがねぇ~なぁ~、ご隠居さんは一日が長くってしょうがねぇ~。そばでも食わないといられねぇ~や、お勘定頼むよ。ご馳走さん、いつ食ったってうめぇ~そばだねぇ~。。。」 もう少しイントネーションをうまく伝えることができたらと残念に思うのですが、まさしくこれが江戸弁。時代劇で耳にするような話し方。 かぁ~、カッコイイ!! ・・・行く行くは、こんなご老人になりたいものだと思った次第です。 ゴメンナサイ! ついつい話が長くなって、今日は「並木藪蕎麦」さんだけになってしまいました。 「巴町砂場」さんと「永坂更科」さんのおそばの画像は明日にさせてください。 どうぞお楽しみに♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年03月16日 15時55分50秒
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