「二十歳の飛翔」
バイオリニストのレメーニが、ブラームスを演奏旅行のピアノ伴奏者に抜擢しました。
ブラームスの母は
「あなたを暗闇から出して、世界から正しく価値を認められるよう、神が導いてくれたのです。」
と、ブラームスの幸運を喜びました。
レメーニはイギリスのヴィクトリア女王のお抱えバイオリニストとして知られ、明治初期には日本にも来日しています。
レメーニとの演奏旅行では、北ドイツ各地を巡り大成功をおさめました。
自作のピアノ曲を演奏する機会にも恵まれ好評を博しました。
「表面的な技巧を見せるのではなく、内面を深く表現する事に没頭していた。」と、
ブラームスの演奏を聴いた人が回想するほどでした。
ブラームスはこの旅行を通じてたくさんの音楽家と出会いました。
ワイマールでは、ヨーロッパ中の人気のピアニスト リスト。
ハノーバーでは、19世紀を代表するバイオリニスト ヨアヒム。
特にヨアヒムとは意気投合し、生涯を通じて友情を深めました。
主要なバイオリン曲をヨアヒムに献呈しています。
20歳の演奏旅行は飛躍への大きな一歩となりました。
今日の曲は
「ピアノ・ソナタ第3番へ短調」
ブラームス20歳のときの作品。
5つの楽章からなる長大なソナタ。
ロマン派を代表するピアノ・ソナタの傑作。
ゲストは私の大好きな青島先生o(*^▽^*)o~♪←お話が大好き!!
「ブラームスは非常に手が大きかったのではないか?指が伸びる人だった!。
オクターブを一杯書くのですが、オクターブと言うのは必死に弾かないと駄目なので
女性のように手が小さな方には無理ではないかと思う。
ブラームス自身、指や腕の力ではなく腰からの力をかけていくというFを出そうとしていたのではないかと思う。」と言っていました。
青島先生の機関銃のようなおしゃべりは割りと好きなほうで
とっても楽しく聞いていました。
先生の言っていた「腰からの力で弾く」というのは、ブラームスの絵画にもそれを思わせるように感じました。
以前、麻由子さんのブログで ブラームスの辞書というサイトを紹介されていました。
私もちょうど選曲をハンガリアに決めたばかりの頃で、遊びに行きましたがとても分かりやすくたくさん勉強になるサイトです。
何より日々更新されていて素晴らしい(*゚ー゚*)ポッ
ブラームスを知りたい方は遊びに行かれてはいかかでしょうか?
さて・・・今日の曲ピアノ・ソナタ第3番ですが
ブラームスはピアノ・ソナタは3曲しか書いておらず、そのうちの1曲ですが
不覚にも「ドキッ」としてしまった。
不覚にも・・とは、私なりにこの数ヶ月取り組んだ「ハンガリア舞曲」で
ブラームスの素敵さも理解すると共に、難しさを痛感しています。
~~もうブラームスはハンガリアだけで・・~~
そう思って(殆ど決めてと言った方が合っている)いたのに
この第3番の第1楽章を聴いた瞬間、動きが止まり家事もそっちのけで聴き入ってしまった。
こういった曲は大抵何かしらの抵抗感は有りつつも
必ず弾く事になる運命のような気がします。
青島先生もおっしゃっていたように、オクターブは多いし何より鍵盤の端から端まで
まるで88鍵をあちらこちらと飛ぶような曲が多いブラームス。
私になぞまともに弾けるはずはない。。
それでもまた聴きたい曲として人気急上昇中ということにしておこうo(*^▽^*)o~♪
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