テーマ:ミステリはお好き?(1451)
カテゴリ:海外ミステリ(ハ行作家)
やむをえない事情から、高給取りの職をなげうち陽光まぶしい南フロリダへやってきたヘレン・ホーソーン。 ようやく手に入れた仕事は、高級ブティックの雇われ店員だった。 店長もお得意様も、周囲は皆整形美女だらけの職場で、価値観の違いに面食らいながらも働く日々。 だが、どうやらこの店には危険な秘密があるようで…? ワケありヒロインの奮戦を描く、新シリーズここに開幕。 (「BOOK」データベースより) 主人公ヘレン・ホーソーンはワケありの女。 過去を捨ててやってきたフロリダで、何とか超高級ブティック"ジュリアナズ"の雇われ店員の職を手に入れます。 読書することで、遠い国へ行った気になったり、知らない世界をのぞき見たりできるのが楽しいところですが、今回見えたのはフロリダのあふれる陽光と あきれるような世界でした。 このブティックに置いてある服は細いというよりはガリガリの人用。太っても痩せてもいないけれど身長180cmの主人公が着れる服さえほとんどないのです。 しかも扉には鍵がかけられていて、センスのない人やスタイルの悪い人は入れてもらえないという態度のデカさ。 あきらかに締め出される自分を想像しました。ムカッ。 店長もお得意様も整形美女で、話題は整形と男とファッションとお金のことだけ。 主人公が一応まともな神経を持っていることにほっとします。 ところが、だんだんこの店の怪しさに気付きながらも簡単にやめることはできないのです。そこはワケありなので……。(どんなワケかも次第にあきらかになっていきます。) 案の定、事件が起こって容疑者になり、警察もあてにならないのでにわか探偵に。 そうはいっても、データとして名前を残すわけにはいかないので、ちゃんとした職にはつけないし、カードは使えないし、相当シビアです。 けれども、アパートの大家さんや、友人たちなど、ユニークな面々の助けがあるのが嬉しいところです。 特に、クリスピー・クリーム・ ドーナツの株を買って裕福になった友人が いい感じでした。 この作品には続編があるようです。 次はどんながけっぷちな仕事について頑張るのか、見てみたくなりました。 死ぬまでお買物 : エレイン・ヴィエッツ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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