テーマ:ミステリはお好き?(1451)
カテゴリ:ミステリ関連
今年も ワセダ・ミステリクラブ主催の講演会に行ってきました。
法月綸太郎さんは、何となく頑固そうなイメージを持っていたのですが、実際はとても穏やかで 優しそうな方でした。 司会者の質問に答える形で 講演は進められました。 その内容を かいつまんで記してみたいと思います。 ◎ 京大ミス研(京都大学推理小説研究会)は 高校時代にテレビで知った。 それを見て、京大に行ったらミス研に入ろう と決めていたが、実はその映像は同志社のミス研だったらしい。 ◎ 長屋風の部室には、いつも誰かがいた。 活動は、定例会、読書会、犯人あて、合宿など。 内輪向けの同人誌を年4~5回発行していた。 『二の悲劇』の原型や、綾辻行人、我孫子武丸の小説の原型もあった。 あのころは素直に「こうやって物を書いて暮らしていけたら、幸せだろうな」と思っていた。 先輩だった、巽昌章氏は最近評論で注目されたけれど、学生時代に書かれた作品はプロに負けない面白さだった。知識は豊富だし、どうしてこんな人がいるんだろうと思った。 ◎ 先輩に薦められたミステリは、泡坂妻夫、連城三紀彦という、少し前に全盛期だった『幻影城』の二大スター。 OBである瀬戸川 猛資の『夜明けの睡魔』に書いてある本は読みたくなった。デアンドリアの『ホッグ連続殺人』 ◎ エラリー・クイーンのファンで、作品を読みつくしたので、自分で書こうとパロディのようなものからスタートした。探偵・法月綸太郎の原型。 そのころから書くのは早くなかった。 ◎ ペンネームは法月林太郎だったが、島田荘司からその画数では大した作家になれないと言われ、綸太郎に変えた。 ◎ (後期クイーン問題について) 学生時代の「犯人あて」はうるさ型の先輩たちもいてハードルが高く、ロジックについて会員同士で議論した。 もやもやしたものはあったが、後期クイーン問題として具体化することはなかった。 柄谷行人さん(?)の文章を読んで、やっとミステリマニア以外にも説得力のある言葉で説明できることが見つかった。 ~明日に続きます~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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