テーマ:ミステリはお好き?(1451)
カテゴリ:日本ミステリ(か行作家)
カウンター七席、テーブル五つ。
下町の片隅にある小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルのシェフは、十年以上もフランスの田舎のオーベルジュや レストランを転々として修行してきたという変わり者。 無精髭をはやし、長い髪を後ろで束ねた無口なシェフの料理は、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。 そんなシェフが、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。 定連の西田さんはなぜ体調をくずしたのか? 甲子園をめざしていた高校野球部の不祥事の真相は? フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか…。 内容(「BOOK」データベースより) タルト・タタンの夢/ロニョン・ド・ヴォーの決意/ガレット・デ・ロワの秘密/オッソ・イラティをめぐる不和/理不尽な酔っぱらい/ぬけがらのカスレ/割り切れないチョコレート 舞台は、小さなフレンチのお店、ビストロ・パ・マル。 緊張感なく毎日を過ごしている私にとって、ガチガチのフレンチは肩がこる気がします。けれども、気取らない雰囲気の美味しいお店はいいですね。 そういえば、近くの町に、ご主人と奥さんだけでやっている素敵なフレンチのお店があって、気に入っていたのですが、この前久しぶりに行ったら店がなくなっていました。残念でした。 その後、東京で見つけたフレンチレストランは、小さいけれどとても美味しい料理を食べさせてくれました。心から「美味しかったです。」とお礼を言いながらふと壁を見たら、政治家さんが来店された時の写真が飾ってありました。何か、残念でした(笑) サムライみたいな風貌の三船シェフが、あざやかな手並みで、料理だけでなく謎解きまでやってしまう、というミステリ短編集です。 謎の解決にも、料理が大きな役割を果たします。 殺人事件みたいな大事件はなく、日常の謎ですから、安心して読むことができます。読んだ後は温かい気持ちになりました。 謎ときが程良いスパイスになる、ちょっとあっさりした味わいのミステリです。 最後の作品は、一味違いましたが……。 この作品の中にたびたび登場する「ヴァン・ショー」を飲みながら読むと、また格別かもしれません。 ヴァン・ショーとは、ホット・ワインのこと。 どうやって作るかと言うと……赤ワインをお湯でわり、オレンジの輪切りとクローブ、シナモンを加えるだけです。 続編はそのヴァン・ショーがタイトルに入っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんにちは。
この本は、かなり前に読みました。 ディテールは忘れてしまっているのですが、読みながら食欲中枢が刺激され、「赤ワイン片手にこってりしたフレンチを食べたい……」と切望した記憶があります。 続編もあるんですね。 探して読んでみます。 (2010年05月17日 17時47分20秒)
ときあさぎさん、こんにちは!
>この本は、かなり前に読みました。 実は私も、読んだのは大分前です。たまりにたまった感想を全て書くことは、もう無理だとわかっているのに、まだあがいています(笑) >ディテールは忘れてしまっているのですが、読みながら食欲中枢が刺激され、「赤ワイン片手にこってりしたフレンチを食べたい……」と切望した記憶があります。 そうそう、本当に美味しそうなんですよね~。思い出して、フレンチが食べたくなってきました(=´ー`=o) >続編もあるんですね。 >探して読んでみます。 私も読んでみようと思います。夏のライブに備えてダイエット中なので、ちょっとヤバイかもしれませんが……(笑) (2010年05月18日 11時54分31秒)
samiadoさんもときあさぎさんも、この本で食欲を刺激されたみたいですね。
実は私も、TBさせていただこうと過去に書いた感想を読んでいて…同じです! 続編も、いいお味です。ワインも、それからパンの話もあります。ご覚悟をw (2010年05月22日 23時16分51秒)
あむあむ108さん、こんにちは!
>samiadoさんもときあさぎさんも、この本で食欲を刺激されたみたいですね。 >実は私も、TBさせていただこうと過去に書いた感想を読んでいて…同じです! 読んでいるだけで美味しい作品でした。確か、あむあむさんに教えていただいたんですよね。食べることが好きだけれど、ダイエットを試みている身には、嬉しいようなつらいような……(笑) >続編も、いいお味です。ワインも、それからパンの話もあります。ご覚悟をw 夏のライブに立て続けにはずれて、ダイエットの目標を見失ったので、早速続編を読むことにしました(笑)楽しみです! (2010年05月23日 10時40分06秒) |
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