テーマ:ミステリはお好き?(1451)
カテゴリ:海外ミステリ(ヤ・ラ・ワ行作家)
宿敵ザラチェンコと対決した リスベットは、相手に重傷を負わせたものの、自らも傷つき、瀕死の状態に陥ってしまった。 現場に駆けつけた ミカエルの手配で、リスベットとザラチェンコは病院に送られ、一命を取りとめる。 だが、彼女の拉致を図っていた金髪の巨人 ニーダマンは逃走してしまう。 この事件は、公安警察の特別分析班の元班長 グルベリに衝撃を与えた。 特別分析班は、政府でも知る人の少ない秘密の組織で、ソ連のスパイだった ザラチェンコの亡命を極秘裡に受け入れ、彼を匿ってきた。 今回の事件がきっかけで それが明るみに出れば、特別分析班は 糾弾されることになるからだ。 グルベリは 班のメンバーを集め、秘密を守るための計画を 立案する。 その中には、リスベットの口を封じる 卑劣な方策も含まれていた …三部作の最終篇。 内容(「BOOK」データベースより) 面白くて面白くて、やめられませんでした。(一部や二部でも同じことを言っているような気がします。) 第三部までくると、リスベットやミカエルに愛着がわき、最後は読み終えるのがもったいないとすら感じます。 今回は法廷ものです。 リスベットは重傷を負って入院しているのですが、いわれのない罪をきせられ、裁判を待つ身です。さらに、そんな彼女に命の危険が迫ります。 自分たちの立場を守るため、手段を選ばずに攻撃を仕掛けてくるのは、政府の中のある特別な「班」。 緊迫感が募ります。 けれども、リスベットは一人ではありません。 ミカエル、ミカエルの妹で弁護士のアニタ、「ミレニアム」のメンバー、元後見人のパルムグレン、セキュリティー、公安警察、県警など、様々な人たちがそれぞれの立場で、時に交わりながら、最後の戦いである、裁判の日に向けて動いていきます。 アニタが活躍する法廷シーンが、最大の見ものです。とても読み応えがあり、痛快な気分になりました。 アニタは元々、刑事事件が専門ではなく、暴力や差別から女性を守るための弁護士です。これは、女性に対する暴力との戦いでもあるからです。 この作品に登場してくる女性たちがみな、悩み傷つきながらも、再び立ち上がり、男たちに引けを取らない働きをするところも、印象に残ります。 「ミレニアムの構想は五部作まであったそうです。 作者が急逝したことは、実に残念です。 世界で1500万部以上売れたという成功を見ることができなかったのですね。 私もリスベットとミカエルに、もう会えないと思うと、とても寂しい気持ちになります。 ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こちらにも、こんばんは~★
3部も面白そう!こちらは一転法廷ものですか? ススベットとミカエル、どんな冒険がまっているんでしょう?面白そう!!! (2011年01月16日 20時42分14秒)
日向 永遠さん、こんばんは!
こちらにも書き込み、ありがとうございます♪ >3部も面白そう!こちらは一転法廷ものですか? >ススベットとミカエル、どんな冒険がまっているんでしょう?面白そう!!! この3冊は、古い事件の謎解き、サスペンス、法廷ものと、それぞれ違った面白さで楽しませてくれました。 スウェーデンのことも少しわかったし、とにかく面白かったです。おすすめです♪ (2011年01月17日 00時20分47秒) |
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