テーマ:ミステリはお好き?(1450)
カテゴリ:日本ミステリ(さ行作家)
国家の未来に関わる重要な文書が入った “箱”を父親から託され、GHQを始め大きな敵に身を追われるはめになった、子爵の娘・咲智子。 混血の貿易商・ジョー、華麗な歌姫・マリア、和装の元軍人・十郎、そして、がらっぱちだけれど優しい青年・勘一にかくまわれ、敵に連れ去られた両親の行方と“箱”の謎を探る、興奮と感動の番外編。 内容(「BOOK」データベースより) タイトルの 「マイ・ブルー・ヘブン」(私の青空)は、ポップスのスタンダードナンバー。 1928年、ジーン・オースティンにより大ヒットしました。同じころ、日本では、訳詩されたものを、榎本健一などが歌っています。 「狭いながらも楽しい我が家」という歌詞に覚えがある方も多いのではないでしょうか。 さて、 『東京バンドワゴン』、 『シー・ラブズ・ユー』、 『スタンド・バイ・ミー』と続いてきたこのシリーズ、タイトルの曲も登場する今回の作品は番外編です。 時は戦後まもない昭和20年までさかのぼります。 重大な機密文書を父から託された 子爵令嬢の咲智子は、GHQや旧日本軍の諜報機関から追われ、危険な目にあうことになります。 捕まりそうになった彼女を、機転を利かして助けたのが、青年・勘一でした。 勘一は、佐智子を実家である 古本屋「東京バンドワゴン」に連れて行き、かくまうことにします。 重苦しい時代の中で、繰り広げられるスリリングな冒険活劇。 これまでとは、全く雰囲気が違いますが、堀田家の温かさは変わらず、「LOVE」にあふれる「東京バンドワゴン」は、ここから始まったんだなぁ、と感慨深く思いました。 このあとシリーズは、『オール・マイ・ラビング』と『オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ』が刊行されています。
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