カテゴリ:本の楽しみ
左より 『純喫茶「一服堂」の四季』 東川篤哉 どこかで見たような表紙、と思いましたが、内容は東川さんらしい、ゆるいギャグと猟奇的殺人に満ちたミステリでした。 いつものように読みやすいのですが、今回は謎を解く彼女にそれほど魅力を感じないうちに終わってしまった気がします。 最後まで読むと、時の流れ方に驚かされ、ちょっと茫然。 『貴族探偵』 麻耶雄嵩 嬉しくなるくらいにガチガチの、本格ミステリ短編集です。 ただし、探偵役は、自称、貴族探偵。 雑事はすべて使用人にまかせて、ひまがあれば女性を口説いているという、生まれながらの貴族です。 とても楽しく読みました。 『養鶏場の殺人/火口箱』 ミネット・ウォルターズ 中編二つなので読みやすいです。 『火口箱』偏見をもって、常に色眼鏡で物事を見ていると、本質を見誤ることがある、そんなことがあっても、それでも人間は捨てたものじゃない、と作者が言っているように思いました。 『ゴースト≠ノイズ(リダクション)』 十市社(とおちのやしろ) 青春物で、ミステリです。 高校生の傷つきやすさと残酷さ、家族に対する胸が痛くなるような感情が描かれながら、ミスリードの繰り返しに何度も意外な思いをさせられ、さらに読後感もいい、そんな作品でした。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年03月07日 11時17分11秒
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