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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2007年10月03日
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カテゴリ:名詞・冠詞
Day 20:今日もさっそくサミト君スマイルの英語の勉強をえんぴつノートちょっと覗いてみましょう。

問題:次の会話文のどこが不自然ですか?

Karen: Did you make a reservation for the restaurant, Taro?
Taro: Yes. I did it by the phone.

サミト君はこの会話文を読んだとき、「電話で」という表現は無冠詞になると学校で習ったことを思い出し、by the phone the が不自然だと思いました。確かに by phone が正しい表現ですが、サミト君はどうして phone (電話)に the が付くと不自然なのか、どうもしっくりこない様子ですしょんぼり。電話が特定された名詞なら、冠詞 the がつくのでは? 皆さんはどうですか? by the phone の不自然さがイメージでわかりましたか?

by the phone のように冠詞 the を付けると、by は「電話のそばに」という位置を表わす前置詞になります。the を付けると「電話」を特定することになり、話し手と聞き手が特定できる電話になります。例えば家の電話などで考えるとわかりやすいでしょう。家族の間で「電話のそば」と言えば、特定された電話ですよね(もちろん子機のある家は多いでしょうが、この場合は親機のことです)。そして、特定された家の電話機なら、話し手と聞き手の頭の中で具体的な電話になって現れますよね。形のある電話機なら数えられる名詞になり、by が位置を表わす前置詞になるのですよ。電話機という形がなければ「電話のそばに」とは言えないでしょ。このように冠詞があるかないか、つまり名詞が数えられるか、数えられないかという区別だけで、これだけ意味が異なるのです。ここまでわかれば、Taroさんの文が不自然なのがもうおわかりですね。

Taro: Yes. I did it by the phone.
訳) 電話のそばで、それをしました ??? これでは文意が通りませんね。

皆さんもどこかで、by telephone, by telegraph, by fax など、通信手段の by を使った名詞には冠詞をつけない。つまり「無冠詞になる」と教わったことがあるのではないでしょうか? しかし、これも前回の by car と同様に、ただ漠然と「無冠詞になる」と教わっただけで、その理由はなぜか教わりませんよね。

ではどうして通信手段の by に続く名詞は無冠詞になるのかを説明しましょう。一般に文法書などで「無冠詞になる」と言われる名詞も、今まで繰り返し説明してきた発想で考えれば、比較的容易に理解できると思いますよ。決して難しく考える必要はありません。「頭の中で名詞を明確で具体的な形やイメージに描くことが出来れば可算、描くことが出来なければ不可算」という至ってシンプルな判断基準でしたよね。

Taroさんの文 I did it by phone.by phone がなぜ「無冠詞」になるかと言うと、この phone不可算名詞だからです。つまり、数えられない名詞なのです。確かに普通に考えれば「電話」は数えられますよね。しかし、by phone は「電話機」を表わしているのではなく、電話という通信手段を述べているのです。a phone なら具体的な電話機の形が描けますが、by phone 通信手段は具体的な形で描けませんね。頭の中で、通信手段を描いてみてください? 手段を具体的に描くことはできないでしょ。だから、数えられない名詞になり「無冠詞になる」のです。どうですか、一般に「無冠詞になる」と言われる名詞もこのように考えれば、シンプルで簡単でしょ!ウィンク

次の例文でもう一度イメージをつかんでみましょう。

a) We need to buy a new telephone.  (新しい電話機を買わなければ)
b) Reservation can be made by telephone.  (電話で予約がとれます)


頭の中で具体的な形やイメージを描くことができましたか? では例文のイメージを確認してみましょう。

a) 「受話器のある電話機」 ⇒頭の中で具体的な電話機の形を描けますね。
b) 「通信手段」 ⇒by telephone は具体的な形のある電話機ではなく通信手段を指します。したがって、頭の中で具体的な形を描けませんね。

今回の問題文のように慣用的に無冠詞になると教わった名詞も丸暗記するのではなく、可算・不可算名詞の区別を、イメージで捉えましょう。

どうでしょうか、名詞をイメージで捉える思考回路が少しずつ構築され、「英語脳」ができてきましたか?英語脳を作るには「習うより慣れろ」です。ではまた、See you next time.バイバイ

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最終更新日  2007年10月03日 20時04分19秒
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